「バンホール」の版間の差分
Tokage854611 (会話 | 投稿記録) m →日本におけるバンホール: 西日本ジェイアールバス車両の写真追加 |
Tokage854611 (会話 | 投稿記録) |
||
82行目: | 82行目: | ||
ファイル:JAMJAMLiner_SCANIA_ASTROMEGA.jpg|TDX24 ジャムジャムエクスプレス |
ファイル:JAMJAMLiner_SCANIA_ASTROMEGA.jpg|TDX24 ジャムジャムエクスプレス |
||
ファイル:JR-bus-Kanto-D650-18501.jpg|TDX24 ジェイアールバス関東 |
ファイル:JR-bus-Kanto-D650-18501.jpg|TDX24 ジェイアールバス関東 |
||
ファイル:740-19942号車 西日本JRバス TDX24 側面.jpg|TDX24 西日本ジェイアールバス |
ファイル:740-19942号車 西日本JRバス TDX24 側面.jpg|TDX24 西日本ジェイアールバス |
||
</gallery> |
</gallery> |
||
2019年12月8日 (日) 03:56時点における版
種類 | 株式会社 |
---|---|
業種 | 車体製造 |
設立 | 1947 |
本社 | コーニングスホーイクト, ベルギー |
主要人物 |
Bernard Van Hool (founder) Filip Van Hool (CEO) |
製品 |
バス セミトレーラ |
子会社 |
Van Hool USA Van Hool Macedonia |
ウェブサイト | vanhool.com |
バンホール(Van Hool )社はベルギーのバスメーカー(コーチビルダー)。英語読みで「ヴァンフール」と呼ばれることもある。
概説
1947年に、ベルギーのアントウェルペン州のリールの近くにある村で、ベルナルト・ヴァン・ホールによって創業された。欧米でも日本同様、シャーシメーカーとコーチビルダー(日本の車体メーカーとは異なり、エンジン以外の足回りの設計・製造も行う。ネオプランなど)との提携が進む中、現在なお独立を保っているメーカーである[注釈 1]。
アントウェルペンにある工場では、年間1300台のバスを生産しているほか、トレーラーの車体(バルクボディ)の生産も行っている。
車種
観光バス
- アクロン (Acron) TX16 / TX17 / TX18(ハイデッカー)
- アストロン (Astron) TX16 / TX17(スーパーハイデッカー)
- アストロネフ (Astronef) TX15 / TX16 /TX17(シアタータイプのスーパーハイデッカー)
- アルターノ (Altano) TX17 / TX18 / TX19 / TDX20 /TDX21(3軸タイプのスーパーハイデッカー)
- アストロメガ (Astromega) TDX25 / TDX27(ダブルデッカー)
- EX - EX11 / EX15 / EX16 / EX17(長距離バス向け)
路線バス
- ノンステップバス
- バンホール・A300(ノンステップバス)
- ホイールベースの左側にエンジンをオフセット搭載することで、客室最前部から最後尾までフルフラットとなったノンステップバス。地上からの床面高さは330mm。
- A300CNG(CNGノンステップバス)
- A300をベースに、屋根上に天然ガスのボンベを搭載したCNGバス。
- A300T(ノンステップトロリーバス)
- A300のトロリーバス仕様である。アルストム社製の電装機器と小型ディーゼルエンジンを搭載しており、短距離ならばエンジンでの走行が可能である。
- ワンステップバス
- バンホール・A500(ワンステップバス)
- A300同様の構造であるが、こちらはワンステップバス。地上からの床面高さは500mm。
- バンホール・A507(ワンステップバス)
- A300同様の構造であるが、車体長さが短く、定員は21名(着席15、立席6)。地上からの床面高さは500mm。
- バンホール・AU138J(中型ワンステップバス)
- 連節バス
- AG300T(連節ノンステップトロリーバス)
- AG300のトロリーバス仕様。
- AG300T"デュオバス"(連節ノンステップデュアルモードバス)
- バンホール・AG300(連節ノンステップバス)
- 1992年にハノーファーで開催されたIAA自動車ショーで発表された、A300をベースにした連節ノンステップバス。最小回転半径は11mと、単車体のA300並みとなっている。
- バンホール・AGG300(3車体連節ノンステップバス)
- 1993年にベルギーのコルトライクで開催されたバスショーで発表された車両で、AG300をさらに延長した3車体連節構造とした。3車体合計の全長は24.6mに及ぶ。
- バンホール・ExquiCity
この節の加筆が望まれています。 |
日本におけるバンホール
日本には1982年から輸入された。三井物産・華陽自動車興業(名鉄グループ)が輸入元となっており、内装を行わないまま輸入し、華陽自動車興業または名鉄整備が内装を担当したため、サロン仕様などきめ細かいニーズに対応出来た。
アストロメガ
1982年、ネオプラン・スカイライナーに続き日本では2番目の登場のダブルデッカー。内装を担当した華陽自動車興業の親会社になる岐阜バスがインペリアルサルーンと名付け2台を初導入。1980年代後半まで輸入され、2階建てバスブーム中は名鉄グループを中心に日本中で見られた。1997年には、はとバスが2台を定期観光バス用に輸入、ハローキティバスおよびオープントップバス「オー・ソラ・ミオ」として活躍した。エンジンは、初期の輸入車はメルセデス・ベンツ製。後期のはとバス輸入車はMANを搭載。
上述の例以降導入が途絶えていたが、日本製の2階建てバスであった三菱ふそう・エアロキングが2010年に製造を終了して以降、はとバスが海外メーカーを対象に同車の更新対象車種を模索。しかし、一般的にヨーロッパでのバスの車両規格が「幅員2.55m」であるのに対し、日本の道路法の規定では幅員2.5mを超えると特大車扱いとなり、全長・全高も日本の規格に合わずそのままでは通常の公道走行が困難なこと、日本向けのサイズを納入するのにあたってメーカー側から一定以上の生産ロットを求められたことからメーカー選定が難航、最終的にバンホールが日本向けにサイズを縮小したモデルをはとバスの発注ロットで生産することを承諾[1]。バンホール、はとバスに加え、エンジン・シャーシを担当するスカニアとの3社による共同プロジェクトにより、約5年の年月を費やして日本向けモデルを開発、2016年に輸入が開始された[2][3]。
3社共同開発による日本向けモデル TDX24 は欧州向け TDX25(全幅2.55m、全高4m、全長13.1m)を日本向けにサイズを縮小(全幅2.5m、全高3.78m、全長11.99m)したもので[4]、パワーユニットはヨーロッパのユーロ6および日本の平成28年排ガス規制をクリアしたスカニア製直列6気筒ディーゼルエンジン「DC13 115」(排気量12,742cc、最高出力410PS、最大トルク2150Nm)を縦置きで搭載し[1]、トランスミッションには12速AMT「オプティクルーズ」を用いている。安全面では衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報装置、横滑り防止装置や、車間距離保持機能付きオートクルーズを備えている[5]ほか、クラリオンの開発した全周囲俯瞰カメラシステム「サラウンドアイ」を搭載している[6]。車両価格は8000万円[4]。TDX24 はスカニアジャパンが輸入元となり、内装が艤装された状態で輸入される[注釈 2]。
2018年(平成30年)には高速路線バスとしては初めて京成バスが導入し、3月29日より東京駅鍛冶橋駐車場 - 成田空港間の『有楽町シャトル』で運行開始[8]。続いてジャムジャムエクスプレスが4月8日の東京ディズニーシー発名古屋行きでお披露目(名古屋発は4月9日発)[9]、4月20日発より東京ディズニーシー - 大阪・神戸線に導入される[10]。2018年7月14日より、ジェイアールバス関東が、バスタ新宿 - TDRの路線で運行を開始した。現在は東京駅 - 名古屋駅の東名ハイウェイバス(新東名スーパーライナー)一往復に充てられているが、2019年(令和元年)5月17日より青春昼特急号と青春エコドリーム号にも充当される[11]。ジェイアールバス関東への導入に当たっては、はとバスが協力を行っているという[5]。
2019年(平成31年)には、ジェイアールバステックに新たに導入され、4月25日より東京駅 - 御殿場プレミアム・アウトレット間の路線1往復に投入される[12]。また同じ2019年(令和元年)には西日本ジェイアールバスにも導入され、5月17日より青春昼特急号と青春エコドリーム号に充当する[13][14]など、エアロキングを導入していた事業者を中心に導入が進んでいる。
-
TD824 岐阜バス Imperial Saloon
-
TD925(北米仕様)
-
名古屋観光
-
TD824 はとバス(ハローキティバス化前)
-
TD824 はとバス(後部)
-
TDX24 はとバス
-
TDX24 京成バス
-
TDX24 ジャムジャムエクスプレス
-
TDX24 ジェイアールバス関東
-
TDX24 西日本ジェイアールバス
アクロン
1983年に登場した日本では初の2軸スーパーハイデッカー。それまでのスーパーハイデッカーはすべて3軸車であった。エンジンはアストロメガと同じく、メルセデス・ベンツ製。
初導入はアストロメガと同じく岐阜バスで、2階だけバス(UFC)「レッドクラウンジュエル」として5台在籍。その他ユーザーは名古屋観光自動車(現・名古屋観光日急)など名鉄グループで、国内には14台輸入された。
-
アクロン 名古屋観光 L-WORLD
-
アクロン
-
アクロン エスケー交通(右)
アストロン
1984年に輸入された後部2階建てのセミダブルデッカー。1987年から製造されたボルボ・アステローペ(車体は富士重工業)と構造的には類似しているが、アンダーフロアコクピット構造で前部も2階建て構造となる。センターアンダーフロアシャーシを用い、エンジンはアストロメガ、アクロンと異なりMAN製が標準設定である。
わずか3台の輸入で、ユーザーは名古屋観光自動車など。
AU138J
1985年に輸入された、当時は日本では珍しかった路線バスの輸入車両。
グライドスライドドアの前後扉仕様。直列6気筒5,680 ccエンジンをホイールベース間のドア側座席下に搭載しており(オフセットミッドシップレイアウト)、中型路線バスでワンステップを実現している。通路幅を広げる目的で、後輪もシングルタイヤを採用した。
脚注
注釈
- ^ そのこともあって、エンジンやシャーシを複数選べるようになっている。北米向けは、デトロイトディーゼルやカミンズも選択可能である。
- ^ このため、スカニアジャパンでは「スカニア・アストロメガ」の車名で販売を行っている[7]。
出典
- ^ a b “SCANIAエンジンを搭載した“新しい日本の二階建てバス”。”. スカニアジャパン (2016年4月15日). 2019年6月18日閲覧。
- ^ “はとバスの新型2階建て『アストロメガ』登場!”. おもしろマガジン. 日本バス協会. 2019年6月21日閲覧。
- ^ “アストロメガの名を継承し、運行を開始した新型はとバスを体験!”. スカニアジャパン (2016年4月27日). 2019年6月18日閲覧。
- ^ a b “はとバス「新型2階建て」、欧州製使用の狙い”. 東洋経済オンライン (2016年4月21日). 2019年6月21日閲覧。
- ^ a b “8年ぶりに投入された2階建てバスは欧州製!JRバス関東「ヨーロピアンスタイル2階建てバス」お披露目”. MOTA (Autoc-one) (2018年7月11日). 2019年6月22日閲覧。
- ^ “はとバス新型2階建て アストロメガ 運転手をサポートするのは?”. AUTOCAR JAPAN (2018年3月31日). 2019年6月24日閲覧。
- ^ SCANIA ASTROMEGA 日本唯一の二階建て
- ^ "京成高速バスでは初となる2階建てバス スカニア/バンホール製『ダブルデッカー』を導入します" (pdf) (Press release). 京成バス. 15 March 2018. 2018年3月18日閲覧。
- ^ “JAMJAMライナーJX33便 4列トイレ付 2階建て車両「アストロメガ」デビュー!”. 日本ユース旅行. 2018年3月26日閲覧。
- ^ “JAMJAMライナーJX261便 4列トイレ付 2階建て車両「アストロメガ」デビュー!”. 日本ユース旅行. 2018年3月26日閲覧。
- ^ “ヨーロピアンスタイル2階建てバスデビュー”. ジェイアールバス関東. 2019年6月21日閲覧。
- ^ “Swallow Express 新型スカニア製2階建てバス運行開始!”. ジェイアールバステック. 2019年6月21日閲覧。
- ^ "京阪神~東京線のダイヤ改正(2019年5月17日改正)" (Press release). 西日本ジェイアールバス. 15 March 2019. 2019年6月21日閲覧。
- ^ おかげさまで京阪神~東京線「ドリーム号」は開業50周年を迎えます (PDF) - 西日本ジェイアールバス
外部リンク
- バンホール 公式サイト(オランダ語)(英語)(フランス語)(ドイツ語)
- スカニアジャパン アストロメガ(日本語)