氷点 (玉置浩二の曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
氷点
玉置浩二シングル
初出アルバム『安全地帯/玉置浩二 ベスト
B面 「Will...」
リリース
規格
ジャンル
時間
レーベル Kitty Records
作詞 並河祥太
作曲 玉置浩二
プロデュース 玉置浩二
チャート最高順位
玉置浩二 シングル 年表
キ・ツ・イ
1989年
氷点
(1989年)
I'm Dandy
(1989年)
安全地帯/玉置浩二 ベスト 収録曲
EANコード
テンプレートを表示

氷点」(ひょうてん)は、日本のシンガーソングライターである玉置浩二の楽曲。

1989年3月25日Kitty Recordsから3枚目のシングルとしてリリースされた。前作「キ・ツ・イ」(1989年)より2か月ぶりとなるシングルであり、作詞は並河祥太、作曲およびプロデュースは玉置が担当している。

前作の音楽性とは大きく異なり優しさや繊細さを感じさせるボーカルによる、童謡のような「美しくも哀しい」バラードソングであり、テレビ朝日開局30周年記念ドラマ『氷点』(1989年)の主題歌として使用された。オリコンシングルチャートでは最高位12位となった。本作はオリジナル・アルバムには未収録となり、ベスト・アルバム安全地帯/玉置浩二 ベスト』(1994年)においてアルバム初収録となった。

音楽性と歌詞[編集]

ベスト・アルバム『ALL TIME BEST』(2017年)の楽曲解説では、パワフルなボーカルが全開となっていた前作「キ・ツ・イ」(1989年)とは大きく異なり、優しさと繊細さを感じさせるボーカルであると指摘した上で「その“メリハリ”に圧倒的な才能を改めて感じる」と表記しているほか、メロディーが童謡のようにシンプルであり、「美しくも哀しい」と表現した上で「ソングライターとしての才能を、改めてみせつけてくれた」と表記している[2]。作詞は安全地帯の作品から定番となっていた松井五郎ではなく、後に稲垣潤一田原俊彦楠瀬誠志郎などを手掛けた並河祥太が担当している[2]

リリース、メディアでの使用、チャート成績[編集]

本作は1989年3月25日Kitty Recordsより7インチレコードおよびカセットテープ8センチCDの3形態でリリースされた。本作はオリジナル・アルバムには未収録となったが、前作「キ・ツ・イ」から5枚目のシングル「行かないで」(1989年)まで、オリジナル・アルバムに収録されないシングルのリリースが続くこととなった。

本作はテレビ朝日開局30周年記念ドラマ『氷点』(1989年)の主題歌として使用された[3][4]。『ALL TIME BEST』の楽曲解説では、本作の美しくも哀しいメロディーが「ドラマから感じる哀しさをより増幅させる」と表記している[2]

本作はオリコンシングルチャートにて最高位12位の登場週数10回となり、売り上げ枚数は7.1万枚となった[1]。本作の売り上げ枚数は玉置のシングル売上ランキングにおいて7位となった[5]2022年に実施されたねとらぼ調査隊による玉置のシングル曲人気ランキングでは11位となった[6]

ライブ・パフォーマンス[編集]

1989年3月31日放送分のテレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』(1986年 - )に出演し本作を披露した[7]。玉置はテレビドラマの舞台となった北海道旭川市にある外国樹種見本林からの中継で登場し、司会のタモリとのトークを行った後で本作を歌唱した。

カバー[編集]

シングル収録曲[編集]

全作詞: 並河祥太、全作曲: 玉置浩二、全編曲: 星勝
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.氷点並河祥太玉置浩二
2.Will...並河祥太玉置浩二
合計時間:

リリース履歴[編集]

No. 日付 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 1989年3月25日 Kitty Records 7インチレコード
カセットテープ
8センチCD
7DS0220
10CS0196
H10K30050
7位
2 2017年7月19日 USM JAPAN デジタル・ダウンロード - -

収録アルバム[編集]

「氷点」
「Will...」
  • 『安全地帯/玉置浩二 ベスト』(1994年)
  • 『EARLY TIMES〜KOJI TAMAKI IN KITTY RECORDS』(1997年)
  • 『ゴールデン☆ベスト 玉置浩二 アーリー・タイムズ・プラス』(2003年)

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 『オリコンチャート・ブック アーティスト編 全シングル作品 昭和43年 - 平成9年<30年>』オリコン、1997年12月11日、200頁。ISBN 9784871310413 

外部リンク[編集]