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ヨービット・トレアルバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヨービット・トレアルバ
Yorvit Torrealba
ロッキーズ時代
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 カラカス
生年月日 (1978-07-19) 1978年7月19日(46歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
200 lb =約90.7 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 1994年 アマチュアFA
初出場 2001年9月5日
最終出場 2013年9月25日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ヨービット・アドルフォ・トレアルバYorvit Adolfo Torrealba , 1978年7月19日 - )は、ベネズエラカラカス出身の元プロ野球選手捕手)。右投右打。

発音指示によると「ヨーヴィート・トリアルバ (yor-VEET tori-AHL-ba) 」がより近い読みである。


経歴

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ジャイアンツ時代

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1994年9月14日サンフランシスコ・ジャイアンツと契約。

2001年9月5日、メジャーデビューを果たす。

2002年には、ジャイアンツの控え捕手に定着。

2003年オフ、正捕手ベニート・サンティアゴがチームを去ったが、ツインズからA・J・ピアジンスキーが移籍して正捕手となったため、2004年も控え捕手を務めた。

2005年カージナルスから移籍してきたマイク・マシーニーの控え捕手を務めていた。

マリナーズ時代

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2005年7月30日ランディ・ウィンとのトレードでジェシー・フォパートと共にシアトル・マリナーズに移籍。マリナーズでは先発マスクをかぶった。

ロッキーズ時代

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2005年12月7日マルコス・カーバハルとのトレードでロッキーズに移籍。

2006年は、ロッキーズで正捕手として起用される予定だったが、怪我のため65試合の出場に留まった。

2007年は自己最多の113試合に出場した。ワールドシリーズ進出に貢献、プレーオフでは8打点をあげた。10月31日にフリーエージェントとなった。ニューヨーク・メッツと3年1440万ドルで契約を締結。しかし、某ナリーグ球団スカウトに「捕ってからは速いが、送球はお辞儀する」と評された右肩の状態が不安視され[1]、結局2年725万ドルで古巣ロッキーズへ復帰することとなった。

2009年11月6日にFAとなった。

パドレス時代

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2010年2月5日サンディエゴ・パドレスと1年契約で合意。この年は、打率271というまずまずの結果を残した。11月1日にFAとなった。

レンジャーズ時代

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2010年11月29日にテキサス・レンジャーズと2年契約総額625万ドルで合意。

2011年エンゼルスから移籍してきたマイク・ナポリの二番手捕手として貢献した。この年はワールドシリーズに進出。代打の切り札として貢献した。この年は、打率273、本塁打7本と言う成績を残した。しかし、失策9はアメリカンリーグのワースト3位だった。12月26日の母国ベネズエラでのウィンター・リーグ球審をマスク越しに平手打ちをし出場停止処分となった(なおこの処分はMLBではなくベネズエラ・ウィンターリーグが対象となる)。

2012年ダルビッシュ有の専属捕手として存在感を見せていたが、7月31日にレンジャーズはカブスとの交換トレードで、2008年ナ・リーグ新人王のジオバニー・ソト捕手を獲得したと発表した。これに伴い、8月8日に放出された。

ブルージェイズ時代

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2012年8月14日トロント・ブルージェイズと契約。

ブルワーズ時代

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2012年9月21日にトレードでミルウォーキー・ブルワーズへ移籍した。10月17日にFAとなった[2][リンク切れ]

ロッキーズ復帰

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2013年1月24日に古巣ロッキーズとマイナー契約を結んだ[3]10月31日にFAとなった。

ロッキーズ退団後

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2014年1月31日にロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムとマイナー契約を結んだ[4]が3月23日に放出された。6月12日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結ぶが、7月17日に解雇となる。オフにはベネズエラのウィンターリーグLVBP)でプレー。

2015年は所属球団なく、オフにベネズエラのウィンターリーグでプレー。

現役引退後

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2016年/2017年シーズンより、LVBPのレオネス・デル・カラカスのコーチに就任した[5]

人物

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  • 両親は彼に名前を付ける際、「Yorman」と「Victor」のどちらにするか決められず、結局2つを合わせた「Yorvit」という名前を付けた。
  • 2009年6月2日にトレアルバの長男と2人の叔父がベネズエラで誘拐されたが、犯人は身代金受け渡し前に逃亡し、翌日無事に保護された[6]
  • その長男(ヨービス・トレアルバ)は、2019年のMLBドラフトでコロラド・ロッキーズから20巡目(全体609位)で指名され入団した[6][7]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2001 SF 3 4 4 0 2 0 1 0 4 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .500 .500 1.000 1.500
2002 53 155 136 17 38 10 0 2 54 14 0 0 3 0 14 2 2 20 11 .279 .355 .397 .752
2003 66 221 200 22 52 10 2 4 78 29 1 0 3 2 14 1 2 39 3 .260 .312 .390 .702
2004 64 196 172 19 39 7 3 6 70 23 2 0 4 1 17 3 2 31 7 .227 .302 .407 .709
2005 34 105 93 18 21 8 0 1 32 7 1 0 2 0 9 1 1 25 3 .226 .301 .344 .645
SEA 42 119 108 14 26 4 0 2 36 8 0 0 3 0 7 0 1 25 5 .241 .293 .333 .626
'05計 76 224 201 32 47 12 0 3 68 15 1 0 5 0 16 1 2 50 8 .234 .297 .338 .635
2006 COL 65 241 223 23 55 16 3 7 98 43 4 3 2 1 11 1 4 49 7 .247 .293 .439 .732
2007 113 443 396 47 101 22 1 8 149 47 2 1 6 1 34 1 6 73 19 .255 .323 .376 .699
2008 70 261 236 19 58 17 0 6 93 31 0 4 5 3 12 0 5 44 10 .246 .293 .394 .687
2009 64 242 213 27 62 11 1 2 81 31 1 1 3 4 21 5 1 42 4 .291 .351 .380 .732
2010 SD 95 363 325 31 88 14 0 7 123 37 7 5 1 1 33 2 3 67 12 .271 .343 .378 .721
2011 TEX 113 419 396 40 108 27 1 7 158 37 0 2 1 2 20 0 0 65 11 .273 .306 .399 .705
2012 49 182 161 16 38 8 0 3 55 12 1 1 3 2 14 0 2 31 2 .236 .302 .342 .643
TOR 10 30 28 3 6 0 0 1 9 2 0 0 0 0 2 0 0 7 0 .214 .267 .321 .588
MIL 5 6 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 2 0 .000 .167 .000 .167
'12計 64 218 194 19 44 8 0 4 64 14 1 1 3 2 17 0 2 40 2 .227 .293 .330 .623
2013 COL 61 196 179 10 43 8 0 0 51 16 0 0 3 0 13 2 1 24 6 .240 .295 .285 .580
MLB:13年 907 3183 2875 306 737 162 12 56 1091 339 19 17 39 17 222 18 30 544 100 .256 .315 .379 .694

背番号

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  • 9 (2001年 - 2002年)
  • 8 (2003年 - 2013年)

脚注

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  1. ^ 『月刊スラッガー』2008年2月号、85ページ
  2. ^ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121018-00000214-ism-base
  3. ^ Mike Axisa (January 24, 2013). “Rockies agree to sign Yorvit Torrealba”. CBS Sports. http://www.cbssports.com/mlb/eye-on-baseball/21611448/rockies-agree-to-sign-yorvit-torrealba January 5, 2014閲覧。 
  4. ^ Austin Laymance (January 31, 2014). “Halos add Torrealba to catching depth”. MLB.com. February 1, 2014閲覧。
  5. ^ Yorvit Torrealba confirma su retiro y completa el staff de coaches” (スペイン語). El Emergente (2016年6月25日). 2021年10月25日閲覧。
  6. ^ a b SEAN KEELER (2019年6月16日). “A decade after a kidnapping shook the Rockies, Yorvit and Yorvis Torrealba are more “like brothers” than father and son”. The Denver Post. 2021年10月25日閲覧。
  7. ^ Yorvis Torrealba Stats, Fantasy & News”. MiLB.com. 2021年10月25日閲覧。

外部リンク

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