マグナーテン

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マグナーテン
欧字表記 Magnaten[1][2]
香港表記 萬能泰斗[3]
品種 サラブレッド[1]
性別 騸[1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1996年4月18日（28歳）[1]
抹消日 2005年1月19日[4]
父 Danzig[1]
母 マジックナイト[1]
母の父 Le Nain Jaune [1]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
生産者 Hideo Yokoyama [1]
馬主 駒井孝男[1]
調教師 藤沢和雄（美浦北）[1]
競走成績
生涯成績 37戦12勝
中央競馬：33戦10勝
地方競馬：3戦2勝
海外：1戦0勝
[1]
獲得賞金 4億5299万5000円[1]
勝ち鞍
GII 毎日王冠 2002年
GII AJCC 2003年
GIII 関屋記念 2001年・2002年
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マグナーテン（欧字名:Magnaten、1996年4月18日 - ）は、アメリカ合衆国で生産された日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍に2001年の関屋記念、2002年の毎日王冠、関屋記念、2003年のアメリカジョッキークラブカップ。

戦歴[編集]

  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[5]

1999年7月11日、福島競馬場での4歳未勝利戦でデビューし、6着。1999年中は6戦して2着が最高の成績で、休養中に去勢される[4]。翌2000年、5歳2戦目の5月の盛岡競馬場での指定交流競走フレンドリーカップでようやく初勝利をあげる。以降は500万下条件を4戦2勝、900万下条件クラスに上がって2戦1勝の成績を記録する。2001年を迎え、初戦の阪神競馬場での900万下特別丹波特別を勝ち、続く東京競馬場での1600万下特別フリーウェイステークスをコースレコードで優勝してオープン入り。オープン2戦目の朱鷺ステークスを勝って臨んだ関屋記念でクリスザブレイヴ以下を下して、1分31秒8の基準タイムで重賞初出走・初勝利を挙げた。この時の基準タイムは、2012年の同レースでドナウブルーに更新されるまで残っていた[6]。秋は毎日王冠と富士ステークスでともに1番人気に支持されるも4着、7着に終わって休養に入った。

6歳となった2002年、初戦のマイラーズカップから3戦は勝てずじまいも、夏に入り新潟競馬場でのNSTオープンを1分19秒0のレコード勝ち、続く関屋記念も連覇を果たして秋シーズンを迎え、中山競馬場での毎日王冠でもエイシンプレストン、ダンツフレームらを退けて3連勝とした。11月のジャパンカップでもファルブラヴの4着に逃げ粘った[7]。7歳時には初戦のアメリカジョッキークラブカップに勝ち、産経大阪杯でもタガノマイバッハの2着に入ったのち秋にはオーストラリアのG1コックスプレート出走を目指したが断念[8]。富士ステークス11着、マイルチャンピオンシップ10着、追加登録して遠征した香港カップもスタートで後手を踏み13着[9][10]と2003年の後半戦は二桁着順を重ねる結果に終わった。2004年も初戦の産経大阪杯で8番人気ながら前年の二冠馬ネオユニヴァースと競り合い2着に粘ったが[11]、以降3戦は勝てず、2005年もアメリカジョッキークラブカップに向けて調整を進めていた矢先に調教中に左前浅屈腱不全断裂で競走能力喪失と診断され、引退した[4]。獲得賞金4億5299万5000円は当時の騸馬としては日本最高賞金獲得記録であった[12]。

引退後は札幌市清田区の「モモセライディングファーム」にて繋養されている[12]。

競走成績[編集]

以下の内容は、netkeiba.com[13]、JBISサーチ[5]および香港賽馬會[14]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 格 頭数 枠番 馬番 オッズ
（人気） 		着順 騎手 斤量 距離（馬場） タイム
（上り3F） 		タイム
差 		勝ち馬/（2着馬）
1999 7. 11 福島 4歳未勝利 16 5 9 2.6 （1人） 6着 岡部幸雄 55kg 芝1200m（不） 01:12.4 (37.4) -0.6 ホッカイスペース
7. 24 函館 4歳未勝利 16 6 11 2.3 （1人） 5着 岡部幸雄 55kg 芝1200m（良） 01:10.9 (36.3) -0.4 スターバラシア
8. 22 札幌 4歳未勝利 12 6 8 2.5 （1人） 4着 青木芳之 55kg ダ1000m（良） 01:01.3 (36.9) -1.0 デーエスダイオー
8. 28 札幌 4歳未勝利 16 3 5 6.9 （5人） 7着 岡部幸雄 55kg 芝2000m（良） 02:05.1 (38.4) -0.8 ボナンザホームラン
9. 25 札幌 4歳未勝利 9 1 1 8.6 （3人） 4着 青木芳之 55kg ダ1000m（不） 01:00.8 (37.4) -0.6 マルダムール
11. 20 福島 4歳未勝利 12 7 10 2.2 （1人） 2着 青木芳之 55kg ダ1000m（稍） 01:01.3 (37.5) -0.7 ジェイモード
2000 5. 15 盛岡 フレンドリーC 中央交流A2 12 7 9 （2人） 3着 岡部幸雄 55kg ダ1600m（稍） 01:41.2 (00.0) -0.4 タイカグラ
6. 12 盛岡 フレンドリーC 中央交流A2 12 8 11 （1人） 1着 岡部幸雄 55kg ダ1600m（良） 01:40.5 (00.0) -0.2 （キングマグワイア）
6. 18 東京 5歳上500万下 16 8 15 6.0 （4人） 4着 岡部幸雄 58kg ダ1600m（良） 01:38.0 (38.8) -0.7 グラスワールド
7. 20 盛岡 フレンドリーC 中央交流A2 14 7 12 （2人） 1着 岡部幸雄 55kg ダ1600m（良） 01:38.9 (00.0) -0.4 （メイセイユウシャ）
8. 19 札幌 4歳上500万下 13 5 6 9.2 （4人） 5着 田嶋翔 54kg ダ1700m（良） 01:47.7 (40.1) -0.8 フサイチジハード
8. 27 札幌 4歳上500万下 13 5 6 3.4 （1人） 1着 岡部幸雄 57kg ダ1700m（良） 01:47.2 (39.0) -0.2 （シャドウワルツ）
10. 14 東京 4歳上900万下 12 6 7 12.2 （5人） 11着 岡部幸雄 57kg ダ1400m（良） 01:26.5 (39.3) -2.5 ノボトゥルー
11. 26 京都 4歳上900万下 11 6 6 11.6 （5人） 1着 松永幹夫 57kg 芝1400m（良） 01:22.0 (34.7) -0.3 （ケイアイジョン）
2001 2. 25 阪神 丹波特別 900 14 7 12 8.9 （4人） 1着 岡部幸雄 57kg 芝1600m（良） 01:34.5 (36.1) -0.8 （コールミーラヴ）
5. 20 東京 フリーウェイS 1600 18 2 3 4.8 （2人） 1着 岡部幸雄 57kg 芝1400m（良） R1:19.7 (34.3) -0.1 （ハッピーマキシマム）
6. 17 福島 バーデンバーデンC OP 10 8 10 1.7 （1人） 4着 岡部幸雄 55kg 芝1200m（良） 01:08.9 (35.2) -0.5 ジョンカラノテガミ
7. 15 新潟 朱鷺S OP 9 8 9 2.4 （2人） 1着 岡部幸雄 55kg 芝1400m（良） 01:19.4 (33.9) -0.1 （キングオブサンデー）
8. 5 新潟 関屋記念 GIII 9 3 3 5.2 （4人） 1着 岡部幸雄 56kg 芝1600m（良） 01:31.8 (33.4) -0.4 （クリスザブレイヴ）
10. 7 東京 毎日王冠 GII 12 7 9 3.4 （1人） 4着 岡部幸雄 57kg 芝1800m（良） 01:45.5 (35.5) -0.2 エイシンプレストン
10. 20 東京 富士S GIII 14 7 11 2.6 （1人） 7着 岡部幸雄 57kg 芝1600m（良） 01:34.0 (36.6) -0.8 クリスザブレイヴ
2002 4. 13 阪神 マイラーズC GII 14 5 7 4.5 （3人） 5着 岡部幸雄 57kg 芝1600m（良） 01:33.3 (36.2) -0.7 ミレニアムバイオ
5. 12 東京 京王杯スプリングC GII 18 6 12 4.0 （1人） 5着 岡部幸雄 57kg 芝1400m（良） 01:20.6 (34.8) -0.3 ゴッドオブチャンス
6. 2 東京 安田記念 GI 18 2 3 26.3 （10人） 8着 岡部幸雄 58kg 芝1600m（良） 01:33.8 (36.0) -0.5 アドマイヤコジーン
7. 14 新潟 NSTオープン OP 18 6 12 2.4 （1人） 1着 岡部幸雄 57kg 芝1400m（良） R1:19.0 (34.5) -0.0 （ブレイクタイム）
7. 28 新潟 関屋記念 GIII 14 5 8 1.9 （1人） 1着 岡部幸雄 56kg 芝1600m（良） 01:31.8 (33.6) -0.2 （ミデオンビット）
10. 6 中山 毎日王冠 GII 9 1 1 2.9 （2人） 1着 岡部幸雄 57kg 芝1800m（良） 01:46.1 (34.7) -0.3 （エイシンプレストン）
11. 24 中山 ジャパンC GI 16 8 15 20.3 （8人） 4着 岡部幸雄 57kg 芝2200m（良） 02:12.5 (36.3) -0.3 ファルブラヴ
2003 1. 26 中山 アメリカジョッキークラブC GII 13 5 6 1.7 （1人） 1着 O. ペリエ 58kg 芝2200m（良） 02:12.5 (36.2) -0.1 （グラスエイコウオー）
4. 6 阪神 産経大阪杯 GII 15 3 4 2.0 （1人） 2着 横山典弘 58kg 芝2000m（良） 01:59.2 (35.5) -0.1 タガノマイバッハ
10. 25 東京 富士S GIII 18 5 10 2.8 （1人） 11着 O. ペリエ 58kg 芝1600m（良） 01:33.5 (36.0) -1.5 ミレニアムバイオ
11. 23 京都 マイルCS GI 18 4 7 16.5 （8人） 10着 O.ペリエ 57kg 芝1600m（良） 01:34.0 (36.3) -0.7 デュランダル
12. 14 沙田 香港C G1 14 14 6 66.0 （12人） 13着 K. デザーモ 126lbs 芝2000m（良） 02:03.5 (00.0) -2.6 Falbrav
2004 4. 4 阪神 産経大阪杯 GII 11 3 3 33.5 （8人） 2着 川原正一 57kg 芝2000m（稍） 01:59.6 (35.6) -0.0 ネオユニヴァース
5. 29 中京 金鯱賞 GII 12 8 12 5.5 （3人） 4着 田中勝春 57kg 芝2000m（良） 01:58.1 (35.9) -0.6 タップダンスシチー
10. 30 京都 スワンS GII 18 4 8 12.9 （7人） 13着 岡部幸雄 57kg 芝1400m（良） 01:23.1 (36.7) -1.2 タマモホットプレイ
11. 28 東京 ジャパンC GI 16 3 6 115.4 （15人） 14着 岡部幸雄 57kg 芝2400m（良） 02:27.0 (37.8) -2.8 ゼンノロブロイ
  • 香港カップのオッズおよび人気は、香港賽馬會によるもの。また、「Draw」が枠番、「Horse No.」が馬番に該当。
  • 馬場状態：Fm=Firm, GF=Good to Firm, Gd=Good, GS=Good to Soft, Y=Yielding, Sft=Soft, Hy=Heavy
  • 着差：dht=dead heat（同着）, nse=nose（ハナ）, shd=short head（短頭）, hd=head（アタマ）, nk=neck（クビ）, l=length（馬身）, dist=distance（大差）

血統表[編集]

マグナーテンの血統 （血統表の出典）[§ 1]
父系 ダンジグ系
 [§ 2]
父

Danzig
1977 鹿毛 アメリカ
父の父
Northern Dancer
1961 鹿毛 カナダ 		Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
父の母
Pas de Nom
1968 黒鹿毛 アメリカ 		Admirals Voyage Crafty Admiral
Olympia Lou
Petitioner Petition
Steady Aim
母

*マジックナイト
Magic Night
1988 鹿毛 フランス 		Le Nain Jaune
1979 栗毛 フランス 		Pharly Lyphard
Comely
Lady Berry Violon d'Ingres
Moss Rose
母の母
Pin Up Babe
1972 鹿毛 アイルランド 		Prominer Beau Sabreur
Snob Hill
Mini Skirt Kythnos
Modern Lady
母系(F-No.) マジックナイト(FR)系(FN:23) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 2 x 5 = 28.13% [§ 4]
出典
  1. ^ [15]
  2. ^ [16]
  3. ^ [15]
  4. ^ [16]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o “マグナーテン(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月1日閲覧。
  2. ^ “MAGNATEN (CD619) - Racing Information” (英語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2019年9月1日閲覧。
  3. ^ “萬能泰斗 (CD619) - 馬匹資料 - 賽馬資訊” (中国語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2019年9月1日閲覧。
  4. ^ a b c “マグナーテン、乗馬へ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年1月19日). 2021年4月29日閲覧。
  5. ^ a b “マグナーテン(USA) 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月1日閲覧。
  6. ^ “ドナウブルー、コースレコードで重賞2勝目を挙げる/関屋記念”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年8月13日). 2021年4月29日閲覧。
  7. ^ “ファルブラヴ、ジャパンC制覇!!”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2002年11月24日). 2021年4月29日閲覧。
  8. ^ “マグナーテン、豪G1出走を断念”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2003年9月12日). 2021年4月29日閲覧。
  9. ^ “香港C、マグナーテンが追加登録”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2003年12月1日). 2021年4月29日閲覧。
  10. ^ “香港国際競走、日本馬のコメント”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2003年12月15日). 2021年4月29日閲覧。
  11. ^ “大阪杯、ネオユニヴァース貫禄勝ち”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年4月4日). 2021年4月29日閲覧。
  12. ^ a b c “マグナーテンを訪ねて～モモセライディングファーム”. 競走馬のふるさと案内所 (2014年11月5日). 2014年11月15日閲覧。
  13. ^ “マグナーテンの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月1日閲覧。
  14. ^ “RACE 8 (260) - THE HONG KONG CUP” (英語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2019年9月1日閲覧。
  15. ^ a b “マグナーテン(USA) 血統情報：5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月1日閲覧。
  16. ^ a b “マグナーテンの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月1日閲覧。

外部リンク[編集]

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