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ケント・モリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ケント モリ
Kento Mori
生年月日 (1985-03-03) 1985年3月3日(39歳)
出身地 日本の旗 日本愛知県北名古屋市[1]
職業 ダンサー振付師
活動期間 2006年 -
事務所 KM1
公式サイト https://km1world.com
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ケント・モリKento Mori1985年3月3日[2] - )は、日本ダンサーアーティスト振付師愛知県北名古屋市出身[1]

略歴

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英会話教室の講師をしていた母親の影響で[3]幼い頃からマイケル・ジャクソンが大好きになり、マイケル・ジャクソンが亡くなる以前のインタビューでも、「夢は?」という問いに「マイケル・ジャクソンと仕事をすること」と答えていた[4][5]

東京理科大学進学後、ロサンゼルスでダンスを学ぶツアーに参加してから世界への思いが強くなり[3]2006年[6]、「背水の陣で臨みたい」と大学を中退して21歳の時に単身渡米[3]マドンナクリス・ブラウンチャカ・カーンらトップアーティストの専属ダンサーをつとめるなどアメリカを拠点に活動[6]。2008年、アーティストビザを取得し、マドンナのワールドツアー「Sticky & Sweet」の専属ダンサーに抜擢され、世界中でパフォーマンスを行う[6]

2009年、マイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」のオーディションに日本人ダンサーとして唯一合格するも[7]、マドンナの専属ダンサー契約期間中であったため自ら辞退する[8]。しかしマイケルの急逝後、マドンナのロンドンO2アリーナ公演でマドンナ本人の指名によって追悼パフォーマンスを披露したことで注目を浴びた[7]

2010年、ダンサーとしてアメリカに永住権を取得[8]。2010年から2013年まではクリス・ブラウンの専属ダンサー、2014年はマイケル・ジャクソンの未発表曲収録アルバム『Xscape(エクスケープ)』のアワードショーやミュージックビデオの専属ダンサー、2014年から2015年アッシャーのワールドツアー「The UR Experience Tour 2014-2015」に専属ダンサーとして参加[6][7]。同時に日本へも活動の場を広げ、SMAP加藤ミリヤらアーティストや宝塚歌劇団への振付、千原ジュニアのお笑いライブ演出・共演、宝くじやTOYOTAのCM振付・演出など様々なジャンルを手掛ける[6]

2015年には、自身初となる映像作品集DVD『1(いち)』がSONY MUSIC INTERNATIONAL JAPANより発売された[7]

2016年奄美大島観光大使に任命される[9]

2020年3月3日よりAR Artist “KENTO”としての活動を開始[10]。音楽とAR技術を掛け合わせたパフォーマンスを披露する第1弾シングル「IM BACK」を配信した[11]

作品

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シングル
リリース日 タイトル
2020年3月3日 IM BACK
2020年3月13日 Dragon Fly
2020年3月20日 Life
2020年3月27日 Ninja
2020年4月3日 Yen Yen
2020年4月10日 Shogun
2020年4月17日 Sunshine
2020年4月24日 Power to the People
2020年5月1日 Reborn
2020年5月8日 Kiss Me
2020年6月26日 Step into the Moon

出演

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ツアー

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  • マドンナ「Sticky & Sweet World Tour」(2008年 - 2009年)[6]
  • 「TRIBUTE TO MICHAEL JACKSON, KING OF POP THE SHOW」(2009年)
  • チャカ・カーン「World Tour」(2010年)
  • クリス・ブラウン
    • 「F.A.M.E World Tour」(2010年 - 2011年)
    • 「CARPE DIEM World Tour」2012年 - 2013年)
  • アッシャー「The UR Experience World Tour」(2014年 - 2015年)[6][7]

ステージ(演出・振り付け)

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  • 東京ガールズコレクション 秋・冬(2010年)
  • VOGUE FASHION'S NIGHT OUT
  • MICHAEL JACKSON TRIBUTE LIVE(2011年12月13日 - 14日)[12]
  • KENTO MORI 1st DANCE LIVE(2012年3月24日・25日、恵比寿・ザ・ガーデン・ホール)
  • BEAT CONNECTION 2013(2013年01月27日、横浜アリーナ)
  • 東京フィルハーモニーオーケストラコンサート(2013年3月2日、東京芸術劇場)[13]
  • 伊勢神宮 奉納の舞(2013年8月1日)
  • 松井珠理奈SKE48)「プラスチックの唇」LIVEパフォーマンス(2013年8月24日、東京ドーム)
  • AKB48 2013 真夏のドームツアー / 篠田麻里子卒業公演「プラスチックの唇」スペシャルステージ出演(2013年7月20・21日)
  • 宝塚歌劇団100周年記念作品 花組 蘭寿とむ主演「TAKARAZUKA ∞ 夢眩」(2014年2月7日 - 3月17日)
  • 千原ジュニア40歳LIVE「千原ジュニア×□」(2014年3月30日、両国国技館)
  • ミュージカル「ifi(イフアイ)」(2014年9月5日 - 9月21日、青山劇場 / 9月26日 - 9月28日、梅田芸術劇場) - 振り付け・演出[13]
  • 山口県宇部市渡辺翁記念会館開館80周年記念事業 「KENTOMORIチャリティーライブ」(2017年7月2日、宇部市渡辺翁記念会館)
  • 山口県宇部市100周年記念「ナンバオンド」(2019年)

ミュージック・ビデオ

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振付
出演
  • タイラ・ビー「Givin' Me a Rush」(2007年)
  • ビクター・デュプレ「Make a Baby」(2008年)
  • マドンナ「Celebration」(2009年)
  • クリス・ブラウン
    • 「I can Transform ya」(2009年)
    • 「Yeah 3X」(2010年)
    • 「Look At Me Now ft. Lil Wayne,Busta Rhymes」(2011年)
    • 「She Ain't You」(2011年)
    • 「Sweat Love」(2012年)
    • 「Fine China」(2013年)
  • 加藤ミリヤ「SENSATION」(2010年)
  • トニー・ブラクストン「Make my Heart」(2010年)
  • ニーヨ「BEAUTIFUL MONSTER」(2010年)
  • アリーシャ・ディクソン「Drummer Boy」(2010年)
  • キャシディ「Drumma Bass」(2010年)
  • デヴィッド・ゲッタ「I Can Only Imagine feat. Chris Brown, Lil Wayne」(2012年)
  • シアラ「Got Me Good」(2012年)
  • ケツメイシ月と太陽」(2013年) - 振付、出演[18]
  • Pop N Taco & Kento Mori「I can make you dance」(2013年)
  • ニック・キャノン「Looking for a Dream」(2014年)
  • マイケル・ジャクソン「Love Never Felt So Good」(2014年)
  • アッシャー「She Came to Give it to You ft. Nicki Minaj」(2014年)
  • ゆずタッタ」(2017年) - 振付[19]、出演

Award出演

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クリス・ブラウン
  • MTV Video Music Award 2011
  • BET Awards 2011
  • American Music Awards 2011
  • GRAMMY AWARD 2012
  • Billboard Award 2012
  • BET Awards 2012
  • Billboard Award 2013
  • BET Awards 2013
マイケル・ジャクソン
  • iHeart Radio Awards 2014
  • Billboard Award 2014[7]
アッシャー
  • iHeart Radio Awards 2014
  • BET Awards 2014

その他出演

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ニーヨ
  • So You Think You Can Dance2010
  • Dancing with the Stars2010
  • America's Got Talent2012
  • NBA ALL STAR 2013
クリス・ブラウン
  • Today's Show 2011
  • Dancing with the Stars2011
  • Saturday Night Live2011
  • Good Morning America2011
  • BET 106 Park2011
  • Hot 97 Summer JamXX 2011
  • Chris Brown Australia Tour 2012 Short Documentary
  • Today's Show 2012
  • Dancing with the Stars2012
  • NBA ALL STAR 2012
  • Hot 97 Summer JamXX 2013
  • Power 106 Summer Jam 2013
コットンマウス・キングス
  • Pakelika Tribute Event
アッシャー
  • The Voice (NBC) 2014

CM・広告

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  • PARCO
    • 2012冬のグランバザール(2012年) - CM、グラフィック
    • 「LOVE HUMAN」(2012年) - 新聞、グラフィック、CM
  • 宝くじ ブランド広告(2012年) - TVCM
  • JSDA(2012年) - CM、グラフィック
  • SONY「Dance Station (ダンスステーション)液晶画面付きCD/DVDプレーヤー」(2014年)
  • TOYOTA「カローラ」(2014)
  • クラシエホームプロダクツナイーブ」(2017年) - ダンス振付[20]

特別審査員

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  • 「閃光ライオット2014」ダンスステージ(2014年8月31日)

解説

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  • MICHAEL JACKSON'S VISION(2010年)

著書

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DVD

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  • 1(2015年4月22日) - 初の映像作品集[7]

脚注

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出典

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  1. ^ a b 荻野好弘 (2022年7月26日). “「ダンスで世界を一つに」 8月6日にケント・モリさん招きイベント”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). https://www.asahi.com/articles/ASQ7T73FTQ78OBJB003.html 2022年8月22日閲覧。 
  2. ^ プロフィール|ケント・モリ”. ソニーミュージックオフィシャルサイト. ソニー・ミュージック. 2022年8月22日閲覧。
  3. ^ a b c ケント・モリ(インタビュアー:小中寿美)「〈家族のこと話そう〉遊び心貫く父のように ダンスアーティスト ケント・モリさん」『東京新聞』、2018年1月21日。オリジナルの2018年6月26日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180626075812/https://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201801/CK2018012102000138.html2018年6月26日閲覧 
  4. ^ “TDM トウキョウダンスマガジン”. (2009年3月3日). http://www.tokyo-dance-magazine.com/people/kento_sohey/index.html 
  5. ^ “日刊スポーツ「ハリウッド特急便」”. (2009年2月17日). http://www5.nikkansports.com/entertainment/chitose/entry/20090217_75280.html 
  6. ^ a b c d e f g PROFILE - 日本語”. KENTO MORI OFFICIAL WEBSITE. 2017年4月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月20日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g マドンナとマイケルが奪い合ったケント・モリが、アッシャーを直撃。優れたダンサーとは?”. BARKS (2015年4月20日). 2017年4月20日閲覧。
  8. ^ a b c ケント・モリ×西寺郷太(インタビュアー:染野芳輝)「ケント・モリ×西寺郷太対談 マイケル一周忌によせて」『ソニー・ミュージックエンタテインメント』、2010年https://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/MichaelJackson/special_talk/2017年4月20日閲覧 
  9. ^ “KENTOさん観光大使に”. 奄美新聞 (奄美新聞社). (2016年8月26日). オリジナルの2017年4月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170420145020/http://amamishimbun.co.jp/index.php?QBlog-20160826-1 2017年4月19日閲覧。 
  10. ^ PROFILE”. KENTO Official. KM1.inc. 2020年3月3日閲覧。
  11. ^ ダンスアーティストのケント・モリが”AR Artist KENTO”としてデビュー”. Daily News. Billboard JAPAN (2020年3月3日). 2020年3月3日閲覧。
  12. ^ MICHAEL JACKSON TRIBUTE LIVE〜ドキュメントSPECIAL〜”. MUSIC ON! TV (2011年). 2013年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月20日閲覧。
  13. ^ a b キャスト”. ifi(イフアイ)公式サイト. 梅田芸術劇場 (2014年). 2017年4月20日閲覧。
  14. ^ 山下智久 摩訶不思議な新曲PVでライオンを従えた王様に?”. エンタメOVO. 共同通信社 (2013年3月6日). 2017年4月19日閲覧。
  15. ^ SMAP、壮観1000人とダンス共演 新曲MVでケント・モリが振付”. ORICON NEWS. オリコン (2013年4月26日). 2017年4月19日閲覧。
  16. ^ イカ大王、“紅白出場”へ本気宣言 振付師にケント・モリ起用”. ORICON (2015年7月23日). 2015年7月24日閲覧。
  17. ^ “ザ・チェインスモーカーズ、小松菜奈主演“Something Just Like This”の日本版MV公開”. rockinon.com (ロッキング・オン). (2017年5月25日). https://rockinon.com/news/detail/161182 2019年11月9日閲覧。 
  18. ^ ケツメイシ新曲「月と太陽」MVにケント・モリが出演&ジャケット写真も公開”. Musicman-NET (2013年4月17日). 2016年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月20日閲覧。
  19. ^ ゆず 新曲「タッタ」MV公開、ケント・モリ振付”タッタダンス”を披露”. Musicman-NET (2017年3月21日). 2017年7月4日閲覧。
  20. ^ 佐藤健、KENTO MORI振付のキレキレダンスを披露!「ナイーブ」新CMオンエア中”. TV LIVE web. 学研プラス (2017年4月3日). 2017年4月19日閲覧。

参考文献

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  • 新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書 P294~299 西寺郷太(ビジネス社)
  • 「Dream & Love」ケント・モリ(扶桑社)

外部リンク

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