Pentium Dual-Core

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
Pentium Dual-Core
Intel E2140 IMGP9235.jpg
Pentium Dual-Core E2140
生産時期 2006年から
生産者 インテル
CPU周波数 1.30 GHz から 3.33 GHz
FSB周波数 533 MHz から 1066 MHz
プロセスルール 65nm から 32nm
命令セット x86, x64
マイクロアーキテクチャ Core, Nehalem
コア数 1, 2
ソケット LGA 775
LGA 1156
Socket P
コードネーム Allendale-1M
Wolfdale
Clarkdale
Merom-1M
Penryn
テンプレートを表示

Pentium Dual-Core(ペンティアム・デュアルコア)は、インテル2007年6月に発表した、x86アーキテクチャマイクロプロセッサ (CPU) である。

概要[編集]

PentiumブランドでCoreマイクロアーキテクチャを採用した最初の製品となる。

Coreマイクロアーキテクチャとそれを採用した製品Intel Core 2の発表に併せ、Intelは全社的な改編を行い、それまでのIntelのイメージリーダーであったPentiumブランドの廃止も発表した。しかし、日本においてはCore 2ブランドへの移行が成功したものの、日本以外の地域ではPentiumブランドの人気が根強かったことから、Core 2ブランドの下位製品としてPentiumブランドを位置づけることで移行を促す計画に変更、Intelは関係各社にPentiumブランドの存続を打診し、当シリーズの発表に至った。

略称としてPentium DCと呼ばれることがあり、同じくPentiumブランドのデュアルコア製品であるPentium Dと混同されることがある。Pentium DはNetBurstマイクロアーキテクチャを採用した製品であり、Coreマイクロアーキテクチャを採用したPentium Dual-Coreとは別物である。また、Coreマイクロアーキテクチャを採用したCore 2ブランドの下位製品がPentiumブランドで発売されると公表された際、当製品群のプロセッサナンバーのパワークラスが"E"と予告されていたことから便宜的にPentium Eとも呼ばれ、現在でも使用されることがある。

当初はデスクトップ向けのパワークラスEの製品のみだったが、モバイル向けのパワークラスTの製品も発売された。

2010年1月8日に発表・発売されたNehalemマイクロアーキテクチャ(32nmプロセス)の Pentium G6950 に合わせ、従来の E/T シリーズから Dual-Core の表記が外れ、商品群としては単に「Pentium」となった。

ブランドと性能の位置づけ[編集]

Pentium Dual-CoreはCore 2 Duoの廉価版であるため、基本的な機能は同等だが、L2キャッシュの容量が抑えられているほか、仮想化支援などハイエンドのCore 2 Duoが持っている拡張命令はラインナップの大部分において無効化されていた。しかし、E6300以降のプロセッサでは仮想化支援機能であるIntel VTが有効になった。

また、同じマイクロアーキテクチャのデュアルコアで、下位製品に当たるCeleron Dual-Coreとも、L2キャッシュ容量により差別化が行われている。デスクトップ向けCeleron Dual-Core E1000系のL2キャッシュ容量は、Pentium Dual-Core E2000系の半分の512KBとなっており、モバイル向けCeleron Dual-Coreは、省電力機能であるEISTが無効化されている。

以前のPentiumブランドは、コンシューマ向けのハイエンドからメインストリームまでをカバーしていたが、現在ではCoreブランドがその地位にあり、Coreブランドより下、ローエンドのCeleronブランドより上という位置付けがなされている。

製品ラインナップ[編集]

デスクトップ向け[編集]

Allendale-1M(アレンデール-1M)

65nmプロセス・ルールで製造される、第一世代Pentium Dual-Core。Core 2 Duo E4000系のL2キャッシュ容量を半分の1MBに抑えたものに相当する。

プロセッサ・ナンバー 動作周波数 コア数 FSB L2キャッシュ Intel 64 VT対応 TXT対応 ソケット TDP
E2220 2.40GHz (200x12) 2コア 800MHz 1MB × × LGA775 65W
E2200 2.20GHz (200x11) 2コア 800MHz 1MB × × LGA775 65W
E2180 2.00GHz (200x10) 2コア 800MHz 1MB × × LGA775 65W
E2160 1.80GHz (200x9) 2コア 800MHz 1MB × × LGA775 65W
E2140 1.60GHz (200x8) 2コア 800MHz 1MB × × LGA775 65W
Wolfdale(ウルフデール)

45nmプロセス・ルールで製造される第二世代Pentium Dual-Core。L2キャッシュ容量がE2000系の2倍の2MBになっている。45nm世代のCore 2 Duoと同じWolfdaleコアだが、SSE4命令セットはサポートされていない。なお、E5300とE5400の一部とE5500以上の全てのプロセッサでは仮想化支援機能であるIntel VTが有効になっている。

プロセッサ・ナンバー 動作周波数 コア数 FSB L2キャッシュ Intel64 VT対応 TXT対応 ソケット TDP
E6800 3.33GHz (266x12.5) 2コア 1066MHz 2MB × LGA775 65W
E6700 3.20GHz (266x12) 2コア 1066MHz 2MB × LGA775 65W
E6600 3.06GHz (266x11.5) 2コア 1066MHz 2MB × LGA775 65W
E6500K 2.93GHz (266x11) 2コア 1066MHz 2MB × LGA775 65W
E6500 2.93GHz (266x11) 2コア 1066MHz 2MB × LGA775 65W
E6300 2.80GHz (266x10.5) 2コア 1066MHz 2MB × LGA775 65W
E5800 3.20GHz (200x16) 2コア 800MHz 2MB × LGA775 65W
E5700 3.00GHz (200x15) 2コア 800MHz 2MB × LGA775 65W
E5500 2.80GHz (200x14) 2コア 800MHz 2MB × LGA775 65W
E5400 2.70GHz (200x13.5) 2コア 800MHz 2MB ×/○ × LGA775 65W
E5300 2.60GHz (200x13) 2コア 800MHz 2MB ×/○ × LGA775 65W
E5200 2.50GHz (200x12.5) 2コア 800MHz 2MB × × LGA775 65W

モバイル向け[編集]

Core 世代[編集]

製品名はPentium Dual-Core Mobile Processor。コアクロックは、省電力モードでは800MHzで動作する。

Yonah(ヨナ)

Intel 64は無効化されているが、VTに対応している。

  • デュアルコア
  • プロセスルール: 65 nm
  • プロセシング・ダイ・サイズ: 90 mm²
  • トランジスタ数: 1億5100万個
  • FSB: 533 MHz (MT/s)
  • L2 cache: 1 MB
  • MMX, SSE, SSE2, SSE3, SSSE3, XD bit
  • 拡張版 Intel SpeedStep テクノロジー
  • ソケット: Socket M
プロセッサ・ナンバー 動作周波数 コア数 FSB L2キャッシュ Intel 64 VT対応 ソケット TDP 発売時期
T2130 1.86 GHz (133x14) 2 533 MHz
(533 MT/s)
1MB × Socket M 31W '07Q2
T2080 1.73 GHz (133x13)
T2060 1.60 GHz (133x12) '07Q1

Core 2 世代[編集]

トランジスタ数とダイサイズが増大し、TDPが若干上がっている。ソケットも変更された。製品名からDual-Core が外れ、 Intel Pentium となった。

Merom-2M (メロン-/メロム-)
  • デュアルコア
  • プロセスルール: 65 nm
  • プロセシング・ダイ・サイズ: 143 mm²
  • トランジスタ数: 2億9100万個
  • FSB: 533 - 667 MHz (MT/s)
  • L2 cache: 1 MB
  • MMX, SSE, SSE2, SSE3, SSSE3, Intel 64, XD bit
  • ソケット: Socket P(PPGA 478)
プロセッサ
・ナンバー
動作周波数 コア数 FSB L2キャッシュ Intel 64 VT対応 ソケット TDP 発売時期
T3400 2.16 GHz (166x13) 2コア 667MHz 1MB × Socket P 35W '08Q4
T3200 2.00 GHz (166x12)
T2410 2.00 GHz (133x15) 533MHz '08Q3
T2390 1.86 GHz (133x14) '08Q2
T2370 1.73 GHz (133x13) '08Q1
T2330 1.60 GHz (133x12) '07Q4
T2310 1.46 GHz (133x11)


Penryn-3M、Penryn-L(ペンリャン- / ペンリン-)

リソグラフィは45nm、FSBは800 MHzになった。この世代まではインテル トラステッド・エグゼキューション・テクノロジー (Intel TXT) に対応していない。

  • デュアルコア/シングルコア
  • プロセスルール: 45 nm
  • プロセシング・ダイ・サイズ: 107 mm²
  • トランジスタ数: 4億1000万個
  • FSB: 800 MHz (MT/s)
  • L2 cache: 1 MB
  • MMX, SSE, SSE2, SSE3, SSSE3, Intel 64, XD bit
  • ソケット: Socket P(µFC-BGA 956 はオンボード)
プロセッサ
・ナンバー
動作周波数 コア数 FSB L2キャッシュ Intel64 VT対応 ソケット TDP 発売時期 備考
T4500 2.30 GHz (200x11.5) 2コア 800MHz 1MB × Socket P 35W '10Q4 OEM
T4400 2.20 GHz (200x11) '09Q4
T4300 2.10 GHz (200x10.5) '10Q1
T4200 2.00 GHz (200x10)
SU4100 1.30 GHz (200x6.5) 2MB オンボード
(µFC-BGA 956)
10W '09Q3
SU2700 1.30 GHz (200x6.5) 1コア '09Q2

関連項目[編集]