less

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less
Less.jpg
X端末上で動作するless
作者 Mark Nudelman
最新版 458 / 2013年04月24日
(11か月前)
 (2013-04-24 [1]
最新評価版 458 / 2013年04月4日
(12か月前)
 (2013-04-04 [1]
プログラミング言語 C
プラットフォーム クロスプラットホーム
サポート状況 開発中
種別 ユーティリティソフトウェア
ライセンス GPLBSDライセンス
公式サイト http://www.greenwoodsoftware.com/less/
テンプレートを表示

less(レス)は、Unix系のシステムにおいて、テキストファイルの内容を閲覧するために用いられるプログラム(ページャ)である。moreに似ているが、前方向だけでなく後方向にもスクロールできるよう拡張されている。

使用法[編集]

構文は次の通りである。

less [options] <file_name>

lessはオプションを指定することで振る舞いを変えることができる。例えば、スクリーン上に表示する行数などである。これらのオプションはシステムによって異なる可能性がある。閲覧中にはさまざまなコマンドが利用できるが、これらのコマンドはmoreviのものに基づいている。インクリメンタルサーチによるパターン検索も可能である。

デフォルトでは、lessはファイルの内容を標準出力に書き出す。出力が端末以外のものにリダイレクトされた場合、例えばパイプによって別のコマンドに渡された場合、lesscatコマンドのように振舞う。

作者・著作権他[編集]

less1983年にMark Nudelmanによって書かれ、2012年現在はGNU Projectの一部となっている。大抵のオープン・ソースに基づくUNIX系システムには含まれているユーティリティである。

日本語への対応[編集]

オリジナルのlessはそのままでは日本語を表現するために広く用いられていたISO-2022-JP(JISコード)、EUC-JPShift_JISを正しく表示することができなかった(ただし オリジナルのバージョン346以降はUTF-8の表示への対応を謳っている[2])。

これに対処するためKazushi (Jam) Marukawaらがオリジナルのソースに対するパッチを制作した。パッチを適用したコマンドはjlessと呼ばれており、上記の複数の漢字コードの自動認識、自動変換に対応している。これは日本国内において広く受け容れられ、FreeBSD ports collectionにも含まれている[3]。またMicrosoft Windowsにも移植されている。しかしながらjlessには以下のような問題もある。

jlessの問題点[編集]

  • Marukawaがjlessのパッチを配布していた公式サイトは2010年現在アクセスできない状況にある[注 1]。開発は事実上停止していると言ってもよい状況である。
  • オリジナルのlessはしばしばアップデートが行われるが、jlessは最も新しいものでもバージョン382に対するパッチとして提供されている。
  • Unicodeに対応していない。特に、最近のlinuxのディストリビューションでは、インストール時に「利用する言語」として日本語を選ぶと標準のエンコーディングとしてUTF-8が採用されるケースが多いが、jlessではUTF-8をうまく表示できない。(j)lessに代えてページャとして、UTF-8、UTF-7他多くのエンコーディングに対応しているlv[注 2]を採用しようという動きも見られるが、lvの機能がlessの全ての機能をカバーするわけではない。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b Less”. 2013年6月28日閲覧。
  2. ^ Nudelman, Mark (1999年11月5日). “Less version 346” (英語). 2011年4月1日閲覧。
  3. ^ Port description for japanese/less”. FreeBSD Project(freebsd.org) (1995-2011). 2011年4月1日閲覧。

[編集]

  1. ^ Web Archiveされたものが残っている。Kazushi (Jam) Marukawa (2006年2月24日). “Jam less (jless)”. 2011年4月1日閲覧。
  2. ^ Narita, Tomio (2004年). “LV Homepage”. 2011年4月1日閲覧。

外部リンク[編集]

この記事は英語版ウィキペディアにある同じ項目の記事21:04, 20 October 2006の版から翻訳された記事である。