木村幸一郎
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木村 幸一郎(きむら こういちろう、1896年(明治29年)9月25日(または10月8日) - 1971年(昭和46年)9月18日)は、日本の建築学者。
京都市生まれ。早稲田大学などにおいて、環境工学の基本的研究と教育にあたった。また、積雪荷重など雪害対策の基礎的研究方向を確立したほか、日本空気清浄協会、日本建築積算事務所協会の設立と運営にも尽力した。
経歴
[編集]- 1919年 - 早稲田大学理工科建築学科卒業。理化学研究所建設課技手。
- 1921年 - 木田保造建築事務所設計部(1922まで)。
- 1922年 - 早稲田大学助教授(1942教授、1967年退職・名誉教授)。
- 1929年 - 武蔵高等工業学校(現東京都市大学)教授兼任(1936年まで)。
- 1942年 - 「建築の採光に関する研究」で早稲田大学より工学博士号を授与される。
- 1961年 - 日本建築学会会長(1962年まで)。
- 1963年 - 日本空気消浄協会初代会長(1971年まで)。
- 1961年 - 早稲田大学工業高等学校校長兼任(1967年まで)。
- 1967年 - 東海大学教授(1967年まで、以後専任講師)。
日本建築設計事務所協会初代会長(l971年まで)。
受賞・業績
[編集]- 「採光に関する研究」で1940年度建築学会学術賞。
- 建築作品には川口市民病院、ゼブラベン野木工場などがある。
著書
[編集]- 『事務所の平面計画』(洪洋社、1928年)
- 『建築と生活』(羽田書店、1942年)
- 『住まいの話』(三省堂、1948年)
- 『建築計画原論』1949年
- 「中工場建築設備」(『建築学大系』29、彰国社、1963年)
参考文献
[編集]- 「悼 木村幸一郎先生」(『早稲田建築』6 1971年6月号(特集)
- 「哀悼本会名誉会員元会長木村幸一郎先生」(『建築雑誌』1971年12月号)
- 高杉造酒太郎『建築人国雑記』(日刊建設工業新聞社、1973)