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大正大学本源氏物語

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大正大学本源氏物語(たいしょうだいがくほんげんじものがたり)は、源氏物語の写本の一つ。現在大正大学の所蔵であるためこのように呼ばれる。

概要

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54冊の揃い本。室町時代後期の書写とみられる。岐阜県飛騨地方の旧家に伝わったもので、1997年平成9年)に大正大学が購入してその所蔵となり、2003年(平成13年)4月13日から公開されている。現在は大正大学図書館の公式サイトにおいて全帖全頁の画像が公開されている。

各巻巻末の奥書によれば延徳2年(1490年)から明応2年(1493年)にかけて書写された寄合書であるが、全巻が斐紙に書かれ同じ体裁になっている。各巻巻末に筆写が記されているものがあり、以下のような名が挙げられている。

題字は後柏原天皇の第五皇子である清彦親王(尊鎮法親王、1504年-1550年)の一筆とされている。江戸初期に作られたとみられる黒漆塗りの専用箪笥に収められており、箱の題字は角倉素庵元亀2年6月5日1571年6月27日) - 寛永9年6月22日1632年8月7日))の筆とされている。

本文系統

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本文系統は全体としては当時主流であった青表紙本の系統に属するが、巻によって大島本に近かったり肖柏本や宮内庁書陵部蔵三条西家本・日本大学蔵三条西家本に近かったりするもので、一部に別本である阿里莫本麦生本に近い異文を含んである。全体として現存するどれかの写本との直接の継承関係は認められない。

翻刻

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参考文献

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  • 上野英子「大正大学蔵『源氏物語』について」三田村雅子・川添房江・松井健児編『源氏研究 第7号(2002)』翰林書房、2002年4月、pp.. 202-206。 ISBN 978-4-8773-7150-0
  • 友井田未来「大正大学蔵『源氏物語』本文研究-「帚木」巻を中心に」大正大学大学院文学研究科編『国文学試論』大正大学大学院文学研究科、第17号、2007年3月、pp.. 12-20。

外部リンク

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