新注

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新注(しんちゅう)とは、

  • 注釈(注釈書)の中で古注(古注釈)と比べて時代ないし内容がより新しいもののこと。注釈する分野によってどのような範囲のものを「新注」と呼ぶのかが詳細に決まっている場合もある。
  • 源氏物語』の注釈における区分の一つのこと。本項で詳述。

源氏物語』の注釈において新注(しんちゅう)とは、旧注よりも新しい国学の影響の元に書かれた注釈であって、明治時代以降の近代的な西洋の学問を取り入れた注釈書以前のものをいい、時代的には江戸時代中期から江戸時代末までのものを指す。

『源氏物語』の注釈書の時代区分の詳細については、古注#時代区分を参照。

新注の特徴[編集]

  • 国学の影響のもとにあり、『源氏物語のおこり』のような『源氏物語』を仏教思想や儒教思想に基づいて理解し、時には勧善懲悪のための教化に利用しようとするようなそれまで有力であった立場を批判している。
  • 『源氏物語』の成立事情について、当時の史書(『大鏡』など)、歴史物語(『栄花物語』など)、日記(『紫式部日記』など)の史料に基づいて実証的に明らかにしようとしていること。
  • 『源氏物語』の本文そのものが刊本として出版され広く読まれている時代にあって、注釈書もその多くが出版され広く読まれるようになっていたこと。またそのように刊本が広まったことを受けて、この時代の注釈書のいくつかは『湖月抄』などの刊本に自説を書き込むことによって成立している。
  • 本格的な『源氏物語』の研究書・注釈書だけでなく『十帖源氏』、『おさな源氏』といった女性向け、子供向けと考えられる入門書的な書籍も数多く出版されている。わかりやすく、読みやすくするための挿絵付き書籍も多く作られた(但し挿絵に描かれている内容自体は平安時代には貴人が座っている場所にのみ敷かれていた畳が建物の床すべてに敷かれているなどしばしば江戸時代の習俗に基づいて描かれているために不正確な描写も多い)。

新注に含まれる注釈書[編集]

一般的には以下のような注釈書が新注に含まれるとされている。

参考文献[編集]

  • 伊井春樹ほか編『講座源氏物語研究 第3巻 源氏物語の注釈史』おうふう、2007年2月。 ISBN 9784273034535
  • 伊井春樹『源氏物語 注釈書・享受史 事典』東京堂出版、2001年9月15日。 ISBN 4-490-10591-6
  • 重松信弘『新攷源氏物語研究史』風間書房、1961年。

脚注[編集]

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関連項目[編集]