長良川球場

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長良川球場
Nagaragawa Baseball Stadium
岐阜県長良川球場
長良川球場の位置(岐阜県内)
長良川球場
施設データ
所在地 岐阜県岐阜市長良福光2675-28(岐阜メモリアルセンター内)
座標 北緯35度26分25秒 東経136度45分47秒 / 北緯35.44028度 東経136.76306度 / 35.44028; 136.76306座標: 北緯35度26分25秒 東経136度45分47秒 / 北緯35.44028度 東経136.76306度 / 35.44028; 136.76306
開場 1991年4月1日
所有者 岐阜県
管理・運用者 岐阜県イベント・スポーツ振興事業団
グラウンド 内野:クレー舗装
外野:天然芝
照明 照明塔:6基
最大照度:投捕間2500Lx
     内 野2000Lx
     外 野1200Lx
建設費 3,977,000千円
設計者 日建設計
使用チーム • 開催試合
JABAベーブルース杯争奪大会
収容能力
22,030人(内野13.894人 外野芝生8.136人)
グラウンドデータ
球場規模 グラウンド面積:13,233m2
両  翼 : 97.6 m
左右中間:111.7 m
中  堅 :122m
フェンス 4m

長良川球場(ながらがわきゅうじょう)は、岐阜県岐阜市岐阜メモリアルセンター内にある野球場。施設は岐阜県が所有し、岐阜県イベント・スポーツ振興事業団が運営管理を行っている。

歴史[編集]

現在、岐阜メモリアルセンターがある岐阜市長良福光には、1965年開催の岐阜国体にあわせて前年の1964年に開場した岐阜県営野球場などのスポーツ施設があり、また約200m離れたところには岐阜刑務所があった。しかし、いずれも老朽化などにより閉鎖され、刑務所も市内則松に移転。これらの跡地は総合運動公園「岐阜メモリアルセンター」として再整備される事になった。敷地は1988年に開催された「ぎふ中部未来博」のメイン会場として使用され、未来博終了後からメモリアルセンターの整備事業が本格的に始まり、このうち長良川球場は1991年春に完成、4月1日に開場した。同年以降高校野球社会人野球などアマチュア野球公式戦が行われている他、プロ野球公式戦も開催されている。

このうち、名古屋市に本拠地を置く中日ドラゴンズが毎年、主催公式戦とオープン戦をそれぞれ1試合ずつ開催している。うち公式戦については、かつてはナゴヤドーム3連戦の初日もしくは最終日の試合を長良川で開催する形式を執っていたが、2000年からは福井県営球場との2連戦で開催されるようになった。これは以前、同球団が毎年開催する「北陸シリーズ」が、福井と石川県立野球場(金沢市)、富山市民球場アルペンスタジアムとの3連戦で組まれていたものの、この北陸シリーズは平日のナイター開催である上、試合終了直後に次開催地の宿舎へ直接バスで向かうため移動による負担が大きかったことから、選手会からの提案を受けて分割し、金沢と富山、福井と長良川とのそれぞれ2連戦に再編したのに伴う措置である。ただし2008年の以降の公式戦は、福井での開催がなくなったため、3連戦の初戦を本球場で、あとの2試合をナゴヤドームで開催するようになっている(2012年は豊橋市民球場→当球場→ナゴヤドームの順で、3連戦の中日に当たる)。現在プロ野球ではこの他、巨人が毎年オープン戦と二軍公式戦を開催しており、2009年6月30日には、岐阜県内で58年ぶりの一軍公式戦(対広島)が開催され、以降は改修が行われた2011年を除き、毎年1試合ずつ一軍公式戦を開催している。

広島主催で行われた公式戦(1991年)

また1991年から1997年の間、広島東洋カープ主催による公式戦が年2 - 3試合開催されていた。この広島戦の相手球団は全試合中日ドラゴンズだった。なお、ダッグアウトは通常の主催試合同様、広島が一塁側、中日が三塁側を使用した。これについてはホーム・アンド・アウェーの項も参照。なお、テレビ中継については中京広域圏向けはCBCTBS系列)が制作し、CBCが放送出来ない場合は、広島主催ということもあり岐阜放送(GBS・独立UHF局)がCBC制作で放送する場合もあった。広島県域向けはCBCと共同制作の形で同系列の中国放送(RCC)が放送する場合と(実況をRCCが差替える場合と、CBCの実況をそのまま放送する場合あり)、広島ホームテレビ(HOME・テレビ朝日系列)が名古屋テレビ放送の協力で広島地区向けに別制作する場合があった。

この他近鉄バファローズはかつて、ナゴヤ球場で年間8試合(概ね3連戦が3カード)前後の主催公式戦を開催していたが、1991年から1996年までの間、このナゴヤシリーズ3連戦のうち年1試合を長良川球場で開催していた(岐阜県には近鉄養老線(現養老鉄道養老線)が走っていた)。

主なエピソード[編集]

長良川球場でのプロ野球は年間数試合ではあるものの、時折トラブルやアクシデントに見舞われる。

  1. 1991年日韓プロ野球スーパーゲームの第2戦が当地で行われた際、当時ヘテ・タイガースに在籍していた宣銅烈が登板、最速155km/hのストレートと超高速スライダーを投じ、日本のファンにもその名を知らしめた。第5戦で張鍾勲が場外ホームランを放った。これは長良川球場が出来て初めてのこと。
  2. 1997年6月5日に行われた中日ドラゴンズ対横浜ベイスターズ9回戦で、外角球に対するストライクの判定を巡ってクレームを付けた中日・大豊泰昭に対して、球審・マイケル・ディミューロは「暴言を吐いた」とみなして退場を宣告した。ところがその直後、大豊はディミューロに詰め寄って激しく抗議し、更に中日の監督・コーチらもディミューロを取り囲んで執拗に抗議。場内は一時騒然となった。ディミューロは「これまで感じた事のない程の身の危険を感じた」として、翌日セ・リーグ事務局に辞表を提出、12日に帰国した(この一件の詳細はマイケル・ディミューロの項を参照)。
  3. 2003年6月11日に行われた中日ドラゴンズ対阪神タイガース14回戦は、7対2で阪神が勝利した。試合終了後、外野スタンド右翼側で両チームのファン同士がトラブルを起こし、揉み合いとなった。この際に何者かが黄色っぽい霧状のスプレーを噴射し、近くにいた約50人が眼や鼻、喉の痛みを訴え、岐阜市消防本部は周辺市町村の協力を得て被害者31人を病院へ搬送し、また球場近くに仮設テントを設けて応急手当に当たった。岐阜北警察署は、異臭の原因は催涙スプレーの可能性があるとして噴射した人物の特定など捜査を行ったが、現在も解決していない。またこれ以降中日と阪神が対戦する地方開催は、中日主催では2013年6月25日富山市民球場アルペンスタジアムで行われるまでなかった。
  4. 2009年5月12日岩瀬仁紀がプロ野球史上4人目となる通算200セーブを達成させた。
  5. 2011年は公式戦の開催はなかった(2012年に行われる清流国体に向け改修を行うため)。
    • 3月14日東日本大震災被災地支援試合としてオープン戦・巨人対阪神が施行され、会場に募金箱が設置されたほか、半旗掲揚、黙祷が行われた。この試合は、震災後最初のプロ野球の有料試合(3月12日3月13日はオープン戦を自粛し、非公開の練習試合が行われたため)であった。

近年の開催実績[編集]

一軍公式戦
試合日 ホーム ビジター スコア 観客数 備考
1991年4月14日 中日 大洋 5-5 30000人 延長15回
1991年5月22日 広島 中日 0-8 30000人
1991年5月23日 広島 中日 11-7 30000人
1991年7月12日 近鉄 ロッテ 雨天中止
1992年4月21日 広島 中日 6-3 30000人
1992年4月22日 広島 中日 7-5 30000人
1992年6月2日 中日 ヤクルト 1-3 30000人
1992年8月11日 近鉄 日本ハム 雨天中止
1993年5月11日 広島 中日 8x-5 30000人
1993年5月12日 広島 中日 3-6 30000人
1993年6月22日 中日 阪神 2-5 30000人
1993年8月24日 近鉄 日本ハム 4-5 13000人
1994年4月29日 中日 広島 4x-3 29000人 延長10回
1994年5月24日 広島 中日 3-1 26000人
1994年5月25日 広島 中日 5-7 27000人
1994年8月16日 近鉄 日本ハム 10-2 15000人
1995年4月18日 広島 中日 7-2 20000人
1995年4月19日 広島 中日 8-2 22000人
1995年4月20日 広島 中日 5-4 24000人
1995年8月10日 近鉄 オリックス 4-6 22000人
1996年5月3日 中日 横浜 5-1 28000人
1996年5月21日 広島 中日 雨天中止
1996年5月22日 広島 中日 4x-3 23000人 延長10回
1997年4月19日 広島 中日 13-9 20000人
1997年4月20日 広島 中日 9-3 26000人
1997年6月5日 中日 横浜 3-6 22000人
1997年7月2日 近鉄 日本ハム 14-7 5000人
1998年5月2日 中日 横浜 雨天中止
1999年4月27日 中日 阪神 13-5 18000人
2000年5月10日 中日 阪神 5-0 20000人
2001年6月19日 中日 ヤクルト 雨天中止
2002年5月14日 中日 広島 9-2 16000人
2003年6月11日 中日 阪神 2-7 23000人
2004年6月30日 中日 広島 5-6 17000人
2005年7月17日 中日 ヤクルト 4-2 17400人
2006年7月8日 中日 横浜 8-1 16477人
2007年7月4日 中日 広島 雨天中止
2008年4月29日 中日 横浜 4-1 15982人
2009年5月12日 中日 ヤクルト 6-3 9059人
2009年6月30日 巨人 広島 4-3 17208人
2010年4月22日 巨人 横浜 雨天中止
2010年7月13日 中日 ヤクルト 雨天中止
2012年5月9日 中日 ヤクルト 8-3 10367人
2012年7月11日 巨人 広島 2-4 14118人
2013年4月25日 巨人 DeNA 5-3 14403人
2013年8月20日 中日 広島 0-6 11441人
2014年8月12日 中日 DeNA 4-6 18466人
2015年6月23日 中日 ヤクルト 3-5 17426人
2016年6月14日 中日 ロッテ 2-4 15821人
2016年7月26日 巨人 広島 雨天中止
2017年5月9日 中日 DeNA 8-3 11063人
2017年7月25日 巨人 広島


日韓プロ野球スーパーゲーム
試合日 先 行 後 攻 スコア 観客数 備考
1991年11月9日 韓国 日本 0-8 第5戦目
1995年11月11日 韓国 日本 1-1 第5戦目
1999年11月7日 日本 韓国 3-5 第2戦目

その他[編集]

全国高等学校野球選手権岐阜大会の開会式と準々決勝以降の試合は、この長良川で実施される。球場入口には、戦前の選抜中等学校野球大会で優勝投手となった岐阜商業学校(現県立岐阜商業)の投手・松井栄造のピッチング姿の銅像「栄光めざして」が建立されている。

また社会人野球では、毎年4月下旬から5月上旬に行われるJABAベーブルース杯争奪大会のメイン開催球場となっている。

プロ野球開催球場では例が少なくなってきたが、長良川球場ではプロ野球の試合で本塁打が出ると、ホーム・ビジターを問わず場内放送でファンファーレが演奏され、バックスクリーン前に設けられた「オーロラ噴水」が水飛沫を上げる、という演出が行われている。2004年に改修された際にスコアボードがカラー化され、フリーボード部が映像装置に入れ替えられた。

ジェット風船を飛ばすことが出来る。紙ふぶきは禁止されているが、中日の公式戦・オープン戦では右翼外野で大量に使われ、やめるようにアナウンスがあっても無視して続けるファンが多い。

長良川全国花火大会及び全国選抜長良川中日花火大会が開催される時には夕方より内野スタンドが無料開放されてスタンドで花火鑑賞ができる。

施設概要[編集]

  • グラウンド面積:13,233m2
  • 両翼:97.6m (320ft)、左右中間:111.7m (366.5ft)、中堅:122m (400ft)
  • 内野:黒土、外野:天然芝、ファウルエリア(一部):人工芝
  • 照明設備:6基(最大照度:バッテリー間2500Lx、内野2000Lx、外野1200Lx)
  • スコアボード:フルカラーLED
    • イニングスコア表示部下に大型映像装置、球速表示部あり
  • 収容人員:22,030人(内野13,894人、外野:8,136人)
    • 内外野のスタンド上段に上屋あり
  • フェンス広告なし
  • バックネット裏上段に放送席(2部屋)を完備。
  • ダッグアウト ホーム(1塁側)、ビジター(3塁側)

交通[編集]

岐阜メモリアルセンター#アクセスを参照

関連項目[編集]

外部リンク[編集]