竜宮レナ

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竜宮 レナりゅうぐう レナ1968年[1] - )は、『ひぐらしのなく頃に』に登場する架空の人物である(声:中原麻衣 / 演:松山愛里(映画版)、加藤美南(テレビドラマ版))。

概要[編集]

鬼隠し編ヒロインであり本作のメインヒロイン。また、罪滅し編主人公。アニメ版「解」第一話のレナの年齢は平成17年時点で37歳[2]

人物[編集]

前原圭一と同い年の7月生まれ(鬼隠し編のTIPSから。年と日は不明)で、同級生の女の子。髪の色は茶色だが、作品によってはオレンジに近い色になることもあり。髪型は後髪ほど短いボブカット。目の色は青。制服は魅音が用意してくれた青いセーラー服を着用(鬼隠しTIPSより)、私服は白色を基調としたワンピースで胸元と腰に紫のリボンをつけ、ロングブーツを履いており、白色に黒いラインの入った帽子をかぶっている。口癖が非常に特徴的で「はぅー」「かぁいいよー」「お持ち帰りー」等多数。身長は魅音より少し小さめ。推定身長161cm(14歳当時)→165cm(成人時)。

趣味は「かぁいいもの」。「かぁいい」と感じた物には異常なまでに興味を示し「お持ち帰り」しようとして暴走する(かぁいいモード)。こうなると手が付けられない程の凄まじい力を発揮し、妨害、制止しようとする者は、目に見えないほどの速さで繰り出される「れなぱん」によって蹴散らされることになる。「かぁいい」と感じる物は、梨花や沙都子のような一般的に見ても「可愛い」とされるものもあるが、その大半は粗大ゴミなど、一般的には無価値な物である。そのためゴミの不法投棄場、通称「ゴミ山」へ「宝探し」にしばしば出かけている。

特技は料理でその腕前は逸品。圭一の家族に料理のお裾分けなどをしたり、毎朝学校へ行く時に圭一の家に迎えに来たりと女の子らしい面を見せる。本名は「竜宮礼奈(れいな)」なのだが、幼い時の実母の不倫、離婚を目の当たりにしたのをきっかけにやなことを忘れようと雛見沢に帰ってからは、「レナ」→「レナ」と自称し友達や他人にもそう呼ばせている。

出題編ではその行動原理が謎につつまれており、オヤシロさまや園崎家のために暗躍しているのではないかという仮説の上では、目の色が違う豹変したレナを「オヤシロモード」と呼ぶこともあった。

悟史を救えなかった仲間たちの行動に失望しており(罪滅し編)、仲間に相談せずに自分自身の力だけで幸せを守ろうとしていたことが罪滅し編の悲劇を引き起こす。圭一が自分を助けようとしていることを知り、圭一と村を救う最後の賭けとして学校への人質籠城にふみきった。これによって園崎家・入江診療所の捜査を要求し、連続怪死事件の原因としての寄生虫の存在と宇宙人、御三家の陰謀を訴えた。これは後の世に雛見沢壊滅の真相を明かす手がかりとされて残ることになる(宵越し編、アニメ版「サイカイ」)。こうして彼女の思いは必ずしも報われず過ちを犯すこともあったが、ある「奇跡」を起こし、圭一とともに外からの「新しい風」へと成長していく。

名探偵と呼ばれる推理能力は、圭一の夕食あて(鬼隠し編)から梨花・沙都子誘拐犯人の特定(綿流し編)にまで発揮され、雛見沢大災害の予測や連続怪死事件の真相の一部すらも(罪滅し編、とらのあな編『ひぐらしのなかせ方』も参照)明らかにする。

性格[編集]

転校してきたばかりの圭一の面倒を見たりと、心優しく献身的な性格で無自覚な善意の塊。奥手な面もあり、圭一と園崎魅音には格好のからかいの対象にされている。性格的に圭一とはいい意味で対称的。普段はぽけ〜っとしているが、時には並々ならぬ実力や強さを見せる。「〜かな? かな?」「〜だよ? だよ?」などと、語尾を繰り返す特徴的な話し方をする。

普段のほわーっとした少女としての部分と、沈着冷静でリアリストな大人の女性としての部分をあわせ持ち、感情的になりやすい圭一や詩音を厳しい言葉で諭すこともある。部活メンバーの中では精神的には最も大人である。また、普段は優しくて大人しいだけに、怒ると別人のように凄まじく怖い[3](崇殺し編での魅音の評価による)。原作では同祟殺し編での魅音や沙都子に圭一が詰め寄ったシーン、綿流し編で大石が自分たちを利用していることを認めたシーン等でレナの怒りが描かれている。

皆殺し編以降は、みんなの世話や揉め事の仲裁の役目、困難な状況を冷静に分析して圭一たちに穏便な善処策を提案する「青い炎」と呼ばれる役目が中心になってくる(時にはその冷静さ、高い状況分析能力ゆえに、感情的になった仲間と衝突することもある)。その立場から皆殺し編ラストでは、敗北に悔いがないと健闘を称え合う仲間達の中で、一人冷静に勝利のための最後の条件を述べる。それは傍観に徹してきたある人物が、苦しみと孤独を一人で背負わずに自分たちの仲間となるというものであり、祭囃し編でその人物の活躍へとつながっていく。

対人関係[編集]

圭一とは一番の仲良しで異性としても好意を寄せている。魅音は自他共に認める親友であり(綿流し編)、彼女を傷つけるような言動は圭一であっても容赦しない(だからこそ罪滅し編では裏切られたと感じたことがショックだった)。祟殺し編で、魅音を圭一が泣かせた時、「圭一君が救ってあげればいいじゃない」と言ったのは魅音が親友であったからである。

一人称は「レナ」、「私」。

家族構成[編集]

元々雛見沢村出身だったが、幼い頃に親の仕事の都合で茨城県に引っ越している。その後、昭和57年に雛見沢へ戻った。

茨城にいた時に両親が離婚している。その際、母親には前述の通り、既に愛人がおり、レナ自身もその相手を愛人と知らず何度も会っていた。母親と何も知らずにいた自分自身に嫌悪を感じたレナは、ショックで再就職をしない父親を庇う形で現在二人暮らしをしていた。実写映画では両親に原作にはない名前があり父親は保典、母親は礼子となっている。

ゲームスタイル[編集]

部活のゲームスタイルは、ワンサイドゲームが嫌いな(昼壊し編)良識派。部活メンバーでもっともモラルに気を使うが、それらに則っている限りは、容赦や躊躇うことを全くしない。また、部活中に「かぁいいモード」に突入すると、誰にも対処できなくなるため、部活メンバーからは恐れられている。

趣味[編集]

かぁいいもの探し[編集]

かぁいいもの探しの趣味について、夢中になれるかぁいいものの基準はとくになくただの気分であると自覚している(罪滅し編「夕暮れ」)。しかし、不衛生を承知でガラクタを好んだ理由は、自分同様に生んでくれた人に捨てられたモノたちに居場所を提供したかったからではないか、と自らを分析している(罪滅し編「夕暮れ」、「変わっていく家」)。

粗大ゴミ置き場での宝探しに、邪魔なものをどけるのにを使っている(原作では斧だったが、漫画版、アニメでは鉈に変更され逆に原作で鉈を使ったシーンを一部斧に変更されている)。そのため、鬼隠し編では「斧を提げて歩いていてもレナならいつもの日常」との圭一の評価があるが、後半で圭一の疑心暗鬼を呼ぶことにもなる。ジャケットや表紙絵などで鉈を持ったレナの姿は定番となっているが、原作者によると狂気と凶器をかけた象徴的意味があるという(漫画罪滅し編1巻解説参照)。

かぁいいモード[編集]

可愛いものを見つけると「かぁいいモード」と呼ばれる超人状態と化し、大小関わらず手当たり次第に「お持ち帰り」してしまう。その対象は古手梨花、北条沙都子また、部活の罰ゲームでメイド服を着た前原圭一など、クラスメイトに留まらず、果ては粗大ゴミまで多岐に渡る。それ故に、ダム工事現場跡地の粗大ゴミ置き場(不法投棄場所)は彼女にとって宝の山である。

かぁいいモード中のレナは物理法則無視能力と無敵の攻撃力を誇り、何者にも止めることができない。また、一撃必殺の見えないパンチ「れなぱん」をツッコミに使用し[4][5]、武術に長けている魅音ですら避けられない。メイドモードの入江だけは耐えることができる。

過去[編集]

実際のレナの行動原理は、連続怪死事件から仲間たちを救って、幸せな生活を守ることに命を懸けるというものであった。これも両親の離婚に端を発する。

妻のために尽くして捨てられた父が廃人同然となったのを心配して、礼奈が声をかけた時、父は浮気相手を知っていたかと尋ねた。実は母親は、礼奈には浮気のことは何も知らせずに、事前に恋人に何度か会わせて懐かせようと工作していた。頷いた礼奈を、父は生まれて初めて殴打し、礼奈は離婚は全て自分のせいだと思いこんでしまう。その後「レナ」となった自分には、今度こそ自分の大切な人たちの幸せを守る義務があると思い続けていた、というのが罪滅し編によるレナの行動原理の真相である。

なお自分が辛いときは笑顔やかぁいいモードの演技で誤魔化すのが常なのは、上記の罪悪感から親も失って自分より不幸な沙都子や梨花達を気遣ったため(罪滅し編「変わっていく家」)。

その後[編集]

「綿流し編」「目明し編」では、最終的に部活メンバー唯一の生存者となり、現在でも雛見沢村に在住している。アニメ版「罪滅し編」では、立てこもり事件で逮捕された後、18歳になるまで、精神病専用の更生施設へ入所し、結果的に雛見沢大災害の被害を免れ生き残る。出所後の平成9年、平成19年にそれぞれ、2回程、大災害で廃墟と化した旧雛見沢地区を訪れ、年老いた大石と赤坂から事件のことを尋ねられた。また、実写映画「ひぐらしのなく頃に誓」では、圭一の説得中に大高の部下に狙撃されて深手を負い、病院に搬送されたが、その後の生死は明かされなかった。

脚注[編集]

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  1. ^ アニメ版
  2. ^ http://www.oyashirosama.com/web/kai/item/cc_rena37.htm
  3. ^ この時の台詞が「嘘だッ!」である。後述のように過去の経歴(母の不倫に絡む謀略が由来)に基づく。その瞬間を境に、物語の"風"が変化する。
  4. ^ 出題編おまけゲーム「れなぱん」他。知覚不能のジャブとも肘や膝からの一撃とも言われる。
  5. ^ そのことを圭一から「地球上のどんな物理法則も通用しない」「速度は音速すれすれまで出ている」とも評されている(本人に言った訳ではない)。