「坂木司」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Comy9 (会話 | 投稿記録)
Comy9 (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
22行目: 22行目:
幼少時代から、活字本は児童書、漫画は『[[ドラえもん]]』、アニメは『[[世界名作劇場|カルピス劇場]]』、アニメ版『[[リボンの騎士#アニメ|リボンの騎士]]』等に親しむ<ref name="webdoku">{{Cite web|title=作家の読書道 第76回 坂木司さん|url=http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi76.html|publisher=本の雑誌|date=2008-02-29|accessdate=2013-02-22}}</ref>。大学生活後<ref name="webdoku"/>、気晴らしに[[池波正太郎]]の『[[剣客商売]]』を読みながらの電車通勤生活中<ref name="webdoku"/>、[[沢木耕太郎]]の『[[深夜特急]]』に感化されて辞職<ref name="webdoku"/>。その後、当時、[[東京創元社]]社長だった[[戸川安宣 (編集者)|戸川安宣]]と対面し手元にある、後に『青空の卵』に収録された短編4本の書籍化を検討され<ref>{{Cite book|和書|title=青空の卵|author=坂木司|chapter=文庫版あとがき|series=創元推理文庫|page=386|date=2006-02-24|edition=初版|isbn=978-4-488-45701-3}}</ref><ref name="webdoku"/>、[[2002年]]、『青空の卵』で覆面作家としてデビューする。デビュー作を含む『[[ひきこもり探偵シリーズ]]』で注目された<ref name="anp403"/>。
幼少時代から、活字本は児童書、漫画は『[[ドラえもん]]』、アニメは『[[世界名作劇場|カルピス劇場]]』、アニメ版『[[リボンの騎士#アニメ|リボンの騎士]]』等に親しむ<ref name="webdoku">{{Cite web|title=作家の読書道 第76回 坂木司さん|url=http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi76.html|publisher=本の雑誌|date=2008-02-29|accessdate=2013-02-22}}</ref>。大学生活後<ref name="webdoku"/>、気晴らしに[[池波正太郎]]の『[[剣客商売]]』を読みながらの電車通勤生活中<ref name="webdoku"/>、[[沢木耕太郎]]の『[[深夜特急]]』に感化されて辞職<ref name="webdoku"/>。その後、当時、[[東京創元社]]社長だった[[戸川安宣 (編集者)|戸川安宣]]と対面し手元にある、後に『青空の卵』に収録された短編4本の書籍化を検討され<ref>{{Cite book|和書|title=青空の卵|author=坂木司|chapter=文庫版あとがき|series=創元推理文庫|page=386|date=2006-02-24|edition=初版|isbn=978-4-488-45701-3}}</ref><ref name="webdoku"/>、[[2002年]]、『青空の卵』で覆面作家としてデビューする。デビュー作を含む『[[ひきこもり探偵シリーズ]]』で注目された<ref name="anp403"/>。


ペンネームの由来はデビュー作の登場人物から<ref name="webdoku"/>。デビュー前にペンネームが決まっていなかったが、何も思いつかずに登場人物の名前からとった<ref name="webdoku"/>。出生年・学歴は公開しているが他は性別すらも未公表<ref name="webdoku"/>。性別などのプロフィールを公開することによって読者に先入観を与えないためである<ref group="注釈">かつて数回だけサイン会が行われており、その際は参加者に対し情報を口外しないようにという趣旨のカードを配布している。</ref>。
ペンネームの由来はデビュー作の登場人物から<ref name="webdoku"/>。デビュー前にペンネームが決まっていなかったが、何も思いつかずに登場人物の名前からとった<ref name="webdoku"/>。生い立ち・出生年・学歴は公開しているが他は性別すらも未公表<ref name="webdoku"/>。性別などのプロフィールを公開することによって読者に先入観を与えないためである<ref group="注釈">かつて数回だけサイン会が行われており、その際は参加者に対し情報を口外しないようにという趣旨のカードを配布している。</ref>。


== 作品リスト ==
== 作品リスト ==
56行目: 56行目:
* アンと青春(2016年3月 光文社)
* アンと青春(2016年3月 光文社)
** 収録作品: 空の春告鳥 / 女子の節句 / 男子のセック / 甘いお荷物 / 秋の道行き
** 収録作品: 空の春告鳥 / 女子の節句 / 男子のセック / 甘いお荷物 / 秋の道行き

=== オンライン小説 ===
* ぶつり(2016年7月 東京創元社)


=== その他の作品 ===
=== その他の作品 ===
131行目: 134行目:
*[http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi76.html WEB本の雑誌 作家の読書道・第76回]
*[http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi76.html WEB本の雑誌 作家の読書道・第76回]
*[http://kikubon.jp/authorAudiobookList.php?auKey=14 坂木司作品一覧 kikubon(キクボン)]- 『青空の卵』他「ひきこもり探偵」シリーズ全3作の朗読版を配信中
*[http://kikubon.jp/authorAudiobookList.php?auKey=14 坂木司作品一覧 kikubon(キクボン)]- 『青空の卵』他「ひきこもり探偵」シリーズ全3作の朗読版を配信中
* [http://www.webmysteries.jp/lounge/sakaki0607.html ぶつり]
{{Writer-stub}}
{{Writer-stub}}
{{Normdaten}}
{{Normdaten}}

2016年11月3日 (木) 16:07時点における版

坂木 司
(さかき つかさ)
誕生 1969年[1](日付不明)
東京都[1][2]
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
活動期間 2002年[1][2] -
ジャンル お仕事系日常の謎小説[3]
代表作 ひきこもり探偵シリーズ
デビュー作青空の卵[2][3]
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

坂木 司(さかき つかさ、1969年[1] - )は、日本の作家東京都出身[1][2]。作品の基本スタイルは「主人公の成長」と「日常の謎[4]日本推理作家協会会員[5]本格ミステリ作家クラブ会員[6]

略歴・人物

幼少時代から、活字本は児童書、漫画は『ドラえもん』、アニメは『カルピス劇場』、アニメ版『リボンの騎士』等に親しむ[7]。大学生活後[7]、気晴らしに池波正太郎の『剣客商売』を読みながらの電車通勤生活中[7]沢木耕太郎の『深夜特急』に感化されて辞職[7]。その後、当時、東京創元社社長だった戸川安宣と対面し手元にある、後に『青空の卵』に収録された短編4本の書籍化を検討され[8][7]2002年、『青空の卵』で覆面作家としてデビューする。デビュー作を含む『ひきこもり探偵シリーズ』で注目された[3]

ペンネームの由来はデビュー作の登場人物から[7]。デビュー前にペンネームが決まっていなかったが、何も思いつかずに登場人物の名前からとった[7]。生い立ち・出生年・学歴は公開しているが他は性別すらも未公表[7]。性別などのプロフィールを公開することによって読者に先入観を与えないためである[注釈 1]

作品リスト

ひきこもり探偵シリーズ

坂木の代表作。日常の謎を扱ったミステリであると同時に、人間関係のあり方を問う青春小説でもある。

  • 青空の卵(2002年5月 創元クライム・クラブ / 2006年2月 創元推理文庫
    • 収録作品:夏の終わりの三重奏 / 秋の足音 / 冬の贈りもの / 春の子供 / 初夏のひよこ
  • 仔羊の巣(2003年5月 創元クライム・クラブ / 2006年6月 創元推理文庫)
    • 収録作品:野生のチェシャ・キャット / 銀河鉄道を待ちながら / カキの中のサンタクロース
  • 動物園の鳥(2004年3月 創元クライム・クラブ / 2006年10月 創元推理文庫)

ホリデーシリーズ

  • ワーキング・ホリデー(2007年6月 文藝春秋 / 2010年1月 文春文庫[注釈 2]
    • 収録作品:宛先人不明 / 火気厳禁 / こわれ物注意 / 代金引換 / 天地無用
  • ウィンター・ホリデー(2012年1月 文藝春秋 / 2014年11月 文春文庫 )
    • 収録作品:配達予告 / サンタ便(トナカイなし) / 歳末特別配送 / 初荷の酒 / ハート配達人 / 届けたい
  • ホリデー・イン(2014年5月 文藝春秋)
    • 収録作品:ジャスミンの部屋 / 大東の彼女 / 雪夜の朝 / ナナの好きなくちびる / 前へ、進 / ジャスミンの残像

二葉と隼人の事件簿シリーズ

  • 先生と僕(2007年12月 双葉社 / 2011年12月 双葉文庫[注釈 2]
    • 収録作品:先生と僕 / 消えた歌声 / 逃げ水のいるプール / 額縁の裏 / 見えない盗品 / ミステリはお好きですか?
  • 僕と先生(2014年2月 双葉社)
    • 収録作品:レディバード / 優しい人 / 差別と区別 / ないだけじゃない / 秋の肖像 / 指先の理由

和菓子のアンシリーズ

  • 和菓子のアン(2010年4月 光文社 / 2012年10月 光文社文庫
    • 収録作品:和菓子のアン / 一年に一度のデート / 萩と牡丹 / 甘露家 / 辻占の行方
  • アンと青春(2016年3月 光文社)
    • 収録作品: 空の春告鳥 / 女子の節句 / 男子のセック / 甘いお荷物 / 秋の道行き

オンライン小説

  • ぶつり(2016年7月 東京創元社)

その他の作品

  • 切れない糸(2005年5月 創元クライム・クラブ / 2009年7月 創元推理文庫)
    • 収録作品:グッドバイからはじめよう / 東京、東京 / 秋祭りの夜 / 商店街の歳末
  • シンデレラ・ティース(2006年9月 光文社 / 2009年4月 光文社文庫)
    • 収録作品:シンデレラ・ティース / ファントムvs.ファントム / オランダ人のお買い物 / 遊園地のお姫様 / フレッチャーさんからの伝言
  • ホテルジューシー(2007年9月 角川書店 / 2010年9月 角川文庫
    • 収録作品:ホテルジューシー / 越境者 / 等価交換 / 嵐の中の旅人たち / トモダチ・プライス / ≠(同じじゃない) / 微風
  • 夜の光(2008年10月 新潮社 / 2011年8月 新潮文庫
    • 収録作品:季節外れの光 / スペシャル / 片道切符のハニー / 化石と爆弾 / それだけのこと
  • 短劇(2008年12月 光文社 / 2011年2月 光文社文庫)
    • 収録作品:カフェラテのない日 / 目撃者 / 雨やどり / 幸福な密室 / MM / 迷子 / ケーキ登場 / ほどけないにもほどかある / 最後 / しつこい油 / 最後の別れ / 恐いのは / 変わった趣味 / 穴を掘る / 最先端 / 肉を拾う / ゴミ掃除 / 物件案内 / 壁 / 試写会 / ビル業務 / 並列歩行 / カミサマ / 秘祭 / 眠り姫 / いて
  • 大きな音が聞こえるか(2012年12月 角川書店 / 2015年7月 角川文庫)
  • 肉小説集(2014年10月 角川書店)
    • 収録作品:武闘派の爪先 / アメリカ人の王様 / 君の好きなバラ / 肩の荷(+9)/ 魚のヒレ / ほんの一部
  • 何が困るかって(2014年12月 東京創元社)
    • 収録作品:いじわるゲーム / 怖い話 / キグルミ星人 / 勝負 / カフェの風景 / 入眠 / ぶつり / ライブ感 / ふうん / 都市伝説 / 洗面台 / ちょん / もうすぐ五時 / 鍵のかからない部屋 / 何が困るって / リーフ / 仏さまの作り方 / 神様の作り方 / ぜんぶ困ります
  • 女子的生活(2016年8月 新潮社)

アンソロジーその他

「」内が坂木司の作品

  • Sweet Blue Age(2006年2月 角川書店)「ホテルジューシー」[注釈 3]
  • 名探偵の奇跡 最新ベストミステリー 日本推理作家協会 編(2007年9月 光文社 / 2010年5月 光文社文庫)「先生と僕」 [注釈 4]
  • 旅立ち。卒業、十の話 ダ・ヴィンチ編集部 編(2008年2月 メディアファクトリー) 「告白の日」
  • ピュアフルアンソロジー 片想い。(2008年3月 ジャイブピュアフル文庫)「長い片想い」
  • きみが見つける物語 十代のための新名作・友情編(2008年8月 角川書店)「秋の足音」[注釈 5]
  • 作家の読書道 3(2010年5月 本の雑誌社)※インタビュー収録、作家18人の読書ライフからどんな本を読んで育ち、どんな本に影響を受けたのかを探る。
  • 坂木司リクエスト! 和菓子のアンソロジー(2013年1月 光文社 / 2014年6月 光文社文庫)「空の春告鳥」[注釈 6]
  • 大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー(2013年1月 光文社 / 2014年8月 光文社文庫)「国会図書館のボルト」
  • エール! 2(2013年4月 実業之日本社文庫)「ジャグジー・トーク」
  • 奇想博物館 最新ベスト・ミステリー(2013年12月 光文社)「国会図書館のボルト」
  • 私がデビューしたころ ミステリ作家51人の始まり(2014年6月 東京創元社)「時候の挨拶」
  • この部屋で君と(2014年8月 新潮文庫nex)「女子的生活」
  • パレス・メイヂ (4) 同人誌付き特装版(2015年8月 著:久世番子 白泉社 花とゆめCOMICS[9]「或る休日」
  • みんなの少年探偵団2(2016年3月 ポプラ社)「うつろう宝石」

雑誌連載中・掲載作品

ノンシリーズ

  • 山の学校(PHP研究所 月刊 文蔵 2011年6月号〜連載開始)
  • 鶏小説(文芸カドカワ 2015年11月号〜不定期掲載開始)

メディア・ミックス

映画

ドラマ

漫画

  • ワーキング・ホリデー(作画:こやまあやこ マッグガーデン BLADE COMICS)
    1. 2009年3月発売
    2. 2009年9月発売
  • 青空の卵(作画:藤たまき 新書館 ウイングスコミック)
    1. 2010年12月発売
    2. 2013年4月発売
  • 和菓子のアン(作画:猪狩そよ子 白泉社 花とゆめCOMIC[11][12]
    1. 2014年6月発売
    2. 2015年7月発売
    3. 2015年10月発売

朗読化

『青空の卵』(2002年5月 創元クライム・クラブ / 2006年2月 創元推理文庫)他「ひきこもり探偵」シリーズ全3作が朗読化されている。

朗読者は西山宏太朗。株式会社アールアールジェイにて運営する、スマートフォンサイトである『kikubon(キクボン)』にて配信中。

脚注

注釈

  1. ^ かつて数回だけサイン会が行われており、その際は参加者に対し情報を口外しないようにという趣旨のカードを配布している。
  2. ^ a b 文庫版には特別便『ホリデーとホテルと僕』を収録
  3. ^ 後に『ホテルジューシー』収録
  4. ^ 後に「『先生と僕』収録
  5. ^ 『青空の卵』からの収録
  6. ^ 後に『アンと青春』収録

出典

  1. ^ a b c d e 「BOOKS KOBUNSHA 〈光文社書店〉『リクエスト・アンソロジー』シリーズ 坂木 司インタビュー」、『ダ・ヴィンチ』(2013年3月号) pp. 118
  2. ^ a b c d 坂木司,サカキツカサ|東京創元社”. 東京創元社. 2013年2月24日閲覧。
  3. ^ a b c 藤田香織(坂木司による小説の解説)「解説」『和菓子のアン』(初版2刷)光文社、2012年10月20日、403頁。ISBN 978-4-334-76484-5 
  4. ^ 藤田香織(坂木司による小説の解説)「解説」『和菓子のアン』(初版2刷)光文社、2012年10月20日、402頁。ISBN 978-4-334-76484-5 
  5. ^ 会員名簿 坂木司”. 2016年7月29日閲覧。
  6. ^ 会員名簿 2015年7月現在”. 2016年8月11日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h 作家の読書道 第76回 坂木司さん”. 本の雑誌 (2008年2月29日). 2013年2月22日閲覧。
  8. ^ 坂木司「文庫版あとがき」『青空の卵』(初版)〈創元推理文庫〉、2006年2月24日、386頁。ISBN 978-4-488-45701-3 
  9. ^ 羽海野チカら参加の同人誌付き「パレス・メイヂ」4巻発売、書店特典も”. コミックナタリー (2015年8月20日). 2015年11月24日閲覧。
  10. ^ 坂木司のデビュー作、連続ドラマ化決定!|お知らせ|東京創元社”. 東京創元社 (2012年6月15日). 2013年2月24日閲覧。
  11. ^ 「世界から猫が消えたなら」「和菓子のアン」マンガ版発売”. コミックナタリー (2014年6月20日). 2015年3月19日閲覧。
  12. ^ 「和菓子のアン」が花とゆめで移籍連載、「ヨナ」キャラコンの結果も”. コミックナタリー (2014年12月5日). 2015年3月19日閲覧。

外部リンク