海への競争

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海への競争(うみへのきょうそう、英:race to tha sea、フランス語: Course à la mer、ドイツ語: Wettlauf zum Meer、オランダ語: Race naar de Zee)は、第一次世界大戦中の1914年9月17日から10月19日頃、辺境の戦いとドイツ軍フランスへの進出後に行われたものである。侵攻は第一次マルヌの戦いで阻止され、続いてフランスとイギリスの反撃である第一次エーヌの戦い英語版が行われた。

交戦者[編集]

ベルギー、フランス、イギリス、ドイツ

指揮官とリーダー[編集]

アルバート1世ジョセフ・ジョフルジョン・フレンチ・エーリッヒ・フォン・ファルケンハイン

位置[編集]

フランスとベルギー北西部北緯49度30分 東経02度50分

西部前線[編集]

侵攻は第一次マルヌの戦い9月5日から9月12日)で阻止され、続いて第一次エーヌの戦い英語版9月13日から9月28日)が行われ、フランスとイギリスの反撃が行われた。 フランスイギリス軍ドイツ軍は、海まで北上するのではなく、ピカルディアルトワフランドル地方を通って互いに敵軍の北側面を包囲を試みた。この「競争」は10月19日頃にベルギーの北海沿岸で終了し、ディクスムイデから北海までの最後の空き地がアントワープ包囲戦英語版9月28日から10月10日)後に撤退したベルギー軍によって占領された。側面攻撃の試みにより、多くの遭遇戦が発生したが、どちらの側も決定的な勝利を得ることができなかった。