武内義雄

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武内 義雄(たけうち よしお、1886年明治19年)6月9日 - 1966年昭和41年)6月3日)は、日本の東洋学者中国哲学研究者東北帝国大学名誉教授。三重県生まれ。

来歴[編集]

業績[編集]

清代考証学(特に王引之)の影響を受けた「訓詁の学」、歴代の書名目録を駆使し多くのテクストを比較検討する「校勘の学」、富永仲基内藤湖南の「加上の説」による成立事情を踏まえたテクスト批判などを併せ、中国古代思想史・哲学史研究の方法を確立、特に『論語』『老子』研究の権威となった。

同窓の京都帝大教授小島祐馬が思想の背景にある社会経済史を重視し、社会思想史的な中国学を志向したのに対し、武内の方法はあくまで緻密な文献批判を重んじるオーソドックスなものであった。

『支那思想史』(戦後『中国思想史』と改題)は、武内の思想史研究のエッセンスを盛り込んだハンディかつ高水準の概説書として現在でも広く読まれ、彼の著作のなかでは最もよく知られている。この書は、個別の哲学書の体系を列伝式に記述した従来の「(中国)哲学史」と異なり、思想そのものの発展プロセスを明らかにしようとした点、また儒教中心に片寄っていた従来の著作に対して仏教・道教にも光をあてた(特に宋学に対する仏・道二教の影響を明らかにした)点で、画期的であると評価されている。

著訳書[編集]

著書[編集]

訳書[編集]

関連書籍[編集]