森下一仁
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1951年6月16日 -)は、日本の作家。SF作家、評論家。高知県佐川町出身。
(もりした かつひと、来歴[編集]
高知学芸高等学校卒業。在学中にSF研究会を創立、1年後輩のメンバーに宮脇孝雄がいた[1]。東京大学文学部心理学科卒。在学中は、東大SF研究会、一の日会等に参加。
高知放送に勤務し制作、報道などの仕事を経験する。1978年末に退社し上京。1979年短編『プアプア』で『SFマガジン』よりデビュー。
『SFアドベンチャー』の「森下一仁のショートノベル塾」には、森岡浩之、北野勇作、井上雅彦、鯨統一郎などの常連投稿者がいた[2]。また、川又千秋をひきついで講師をしていた空想小説ワークショップからは浅暮三文、深堀骨がデビューしている。
谷甲州らとともに、小松左京を中心とした『日本沈没』の第2部執筆プロジェクトに参加。
作家森下雨村の遠縁にあたる。息子にピアニスト森下唯がいる[3]。
日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブでは、1994年から1995年に第12代事務局長だったが、2014年に退会。2021年4月に再入会した[4]。
2022年、SFファン活動への功績により柴野拓美章を受章した。日本SF大会で「SF小説創作講座」を続けてきたことが「SFファンダムの活性化に貢献」とされての受賞[5]。
著書[編集]
単著[編集]
小説[編集]
- 『コスモス・ホテル』ハヤカワ文庫 1980
- 『ふるさとは水の星』集英社文庫コバルトシリーズ 1981
- 『あした・出会った・少女』集英社文庫コバルトシリーズ 1982
- 『宇宙人紛失事件』徳間文庫 1984
- 『天国の切符』新潮文庫 1985
- 『夢の咲く街』集英社文庫コバルトシリーズ 1986
- 『森と岩の神話』ソノラマ文庫
- 1『縄の絆』1987
- 2『汚れた太陽』1988
- 3『大地の環』1989
- 4『虚空の響き』1990
- 5『沈む島』1991
- 『思考転移装置顛末―ファンタスティックSF』講談社・Jノベルス 1987
- 『ラグー宇宙からやってきたともだち』高橋葉介絵 ペップ出版, 1990
- 『平成ゲマン語辞典 ショート・ショート傑作集』双葉社 1992
- 『初恋のウィーン ヤング・インディ・ジョーンズ6』文春文庫 1993
- 『ひとりぼっちの宇宙戦争』藤子・F・不二雄原作 小学館 1994
評論[編集]
- 『現代SF最前線』双葉社, 1998
- 『思考する物語 SFの原理・歴史・主題』 東京創元社 (Key library), 2000
- 『魔術師大全 古代から現代まで究極の秘術を求めた人々』双葉社, 2002
共著[編集]
- Theバック・トゥ・ザ・フューチャーAlbum 小林裕幸共著 1985年12月 講談社X文庫スペシャル
- ザ・香港ムービー(上・下) 1988年8月・12月、徳間書店・アニメージュ文庫
- SFへの遺言 小松左京,大原まり子,高橋良平,石川喬司,笠井潔,巽孝之共著 光文社 1997年6月
- 『「希望」という名の船にのって』きたむらさとし画 ゴブリン書房, 2010
アンソロジー[編集]
文庫解説[編集]
- 『エスパー魔美』藤子・F・不二雄、小学館コロコロ文庫、1996年 - 全6巻のシリーズの1巻に掲載
脚注[編集]
- ^ 森下一仁インタビュー
- ^ ブログ・いよいよ締切です
- ^ Twitter、2017年1月15日
- ^ @sfwjのtweet(2021年4月12日)
- ^ 柴野拓美章
外部リンク[編集]
- Morisita'sSFguide - ウェイバックマシン(2004年1月21日アーカイブ分) 旧サイト。消滅。
- 森下一仁のSFガイド 新サイト
- 森下一仁のSFガイド - ウェイバックマシン(2001年12月17日アーカイブ分)
- ブログ
- インタビュー