時空の水

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時空の水
平沢進スタジオ・アルバム
リリース
録音 KEYSTONE STUDIO
KEYSTONE IZU STUDIO
SOUND INN
ジャンル テクノポップ
プログレッシブ・ロック
時間
レーベル ポリドール
プロデュース 平沢進
平沢進 年表
時空の水
1989年
サイエンスの幽霊
1990年
平沢進関連のアルバム 年表
ONE PATTERN
1986年
時空の水
(1989年)
サイエンスの幽霊
(1990年)
『時空の水』収録のシングル
  1. 魂のふる里
    リリース: 1992年4月10日
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時空の水』(じくうのみず)は、平沢進のソロとして一作目となるアルバム1989年9月1日ポリドールより発売された。

概要[編集]

後に「初期3部作」と呼ばれる、「科学と祈りのはざま」にあるリアリティをテーマとした1st~3rdの1作目。

1988年12月にP-MODELは「凍結」と呼ぶ所の休止を宣言。リーダーの平沢進はそれまでの音楽性とは異なった趣の作品を志向するようになる。その結果、音楽的に縛りのあったP-MODEL時代とは打って変わってカントリー風の曲も存在するなど、音楽性の大幅な拡大が見出されるアルバムとなった。

特徴としてはこの前年に発売されたKORGのシンセサイザーM1の大々的な使用が挙げられる。M1の登場により、平沢のレコーディングスタイルは家で打ち込み、スタジオで足りない部分と歌を録音というスタイルへとシフトした。クレジットが「All Performed by SUSUMU HIRASAWA」となっているのはこのためである。

前述の通り平沢による打ち込みサウンドを基調としているが、ゲスト・ミュージシャンによる生楽器をフィーチャーしていること、P-MODELのアルバム『SCUBA』、お蔵入りとなった『モンスター』収録曲のセルフカバーが多く収録されていることから、後の作品に比べるとバンド的なアレンジとなっている。バンド的アレンジは3rdアルバムの『Virtual Rabbit』まで続くこととなる。

収録曲[編集]

  1. ハルディン・ホテル - Haldyn Hotel
    他にシングル「バンディリア旅行団 [Physical Navigation Version]」/『魂のふる里』に収録されたシングル・バージョンや (ハルディン・ホテル[Fractal Terrain Track])『Sim Cityツアー』等で演奏されたタイ・バージョンが『SWITCHED-ON LOTUS』にてセルフカバーされている。
    次作『サイエンスの幽霊』収録曲「QUIT」のアウトロに冒頭で流れる汽笛が混入。ハルディン・ホテルへ行ったマッドサイエンティストの話から『サイエンスの幽霊』が出来る。
  2. 魂のふる里 - Root of Spirit
    1988年にボランティア施設「人間大地・めざめの里」で配布された『魂のふる里 CHARITY ORIGINAL TAPE』収録曲のセルフカバー。
    1992年にサントリー・オールド「お帰りなさい編」CFソングとしてシングルカットされた。
    デトネイター・オーガン 3 決戦編エンディングテーマ。
  3. コヨーテ - Coyote
    未発表となったP-MODELのアルバム『モンスター』収録予定曲。「凍結」直前のP-MODELのライブでも演奏されており、ライブビデオ『三界の人体地図』に当時の演奏が収録されているが、田井中のドラムが走っているためテンポが速い。ソロアレンジに際してアウトロに語りが追加され、最後のコヨーテの返事はケラによるもの。
    元々P-MODELのナンバーであったBOAT(『SCUBA』収録)のライブアレンジが原型となっている。
  4. ソーラ・レイ - Solar Ray
    他にシングル「世界タービン」に収録されたシングル・バージョンや (ソーラ・レイ[SPECTRUM 2 TYPE])『SOLAR RAY』にてセルフカバーされている。
  5. 仕事場はタブー - No Workshop
    『モンスター』収録予定曲。「凍結」直前のP-MODELのライブでも演奏されており、戸川純のコーラスは元々中野テルヲが歌っていた。
  6. デューン - Dune
    『モンスター』収録予定曲。当時の仮タイトルは「げん」で歌詞もなかった。ライブでは1989年から1994年の間に8回しか演奏されていなかったが、2012年のライブ「PHONON2555」で久々に演奏された。
  7. フローズン・ビーチ - Frozen Beach
    『SCUBA』収録曲のセルフカバー。初期の代表曲の一つで、アレンジの数はP-MODELの「Solid Air」に匹敵するほど多い。ライブPHONON2550でも一曲目に演奏された。
    初期3部作のテーマ「科学と祈りのはざま」はこの曲の歌詞から取られている。
  8. 時空の水 - Water in Time and Space
    フルバージョンが、サウンドトラック『デトネイター・オーガン 3 決戦編』に「時空の水(Full Size)」として収録。
  9. スケルトン・コースト公園 - Skeleton Coast Park
    ビストロン」に民謡パートが混入。
  10. 金星 - Venus
    デトネイター・オーガン 2 追走編挿入歌。
    後に『変弦自在』にてセルフカバーされている。
    ソロ作品では珍しく、戸川純や福間未紗をはじめ複数のミュージシャンにカバーされている。

参加ミュージシャン[編集]