新井勝也
ハミルトン・カージナルス | |
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基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 千葉県船橋市 |
生年月日 | 1993年5月6日(31歳) |
身長 体重 |
165 cm 69 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 二塁手 |
初出場 |
IL / 2018年4月5日 KAL / 2021年3月27日 |
最終出場 |
IL / 2020年10月25日 KAL / 2022年9月25日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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新井 勝也(あらい かつや、1993年5月6日 - )は、千葉県船橋市出身[1]の日本のプロ野球選手(内野手)。
経歴
[編集]独立リーグ入団前
[編集]小学1年生のときから少年野球チームで野球を始める[2][3]。6年生時にはキャプテンを務め、千葉県大会で準優勝。当時のポジションは遊撃手[2]。中学時代は硬式野球の船橋シニアでプレー[3]。
高校は野球の推薦で千葉県立千葉商業高等学校に進学[3]。クリーンナップを任され、この頃から二塁を守るようになる[2]。3年間で甲子園大会には出場できず、最高は県大会ベスト16[3][4]。
大学も野球の推薦で千葉県大学野球連盟の清和大学法学部に進学[3]。大学では、遊撃、二塁のほか、三塁も守った[5]。大学卒業後には独立リーグを経由してのNPB入りを目指したが、4年生の春に右肩を脱臼[3]。手術を受け、医師からの診断では完治まで1年かかるとされ[4]、都市対抗野球大会常連の社会人野球チームからのオファーもあったが、その肩の具合から辞退した[2]。
大学卒業後は上京し、飲食店に就職。その会社がスポンサーをしているクラブチーム・新波に入団した[3][4]。野球を優先する契約だったが、働きながらリハビリや練習をする中で肩の完治に2年を要してしまい、野球ができない状態が続いた[3][4]。
2017年秋に独立リーグ・四国アイランドリーグplusのトライアウトを受験。肩の状態はまだ万全ではなかったが、年齢のこともあり強行出場した。守備力がリーグ関係者の目に留まり、愛媛マンダリンパイレーツへの入団が決まった[4]。
独立リーグ入団後
[編集]愛媛1年目の2018年はレギュラーを確保できず、控えに回り[3]、半分程度の試合にしか出場できなかった[4]。
2019年は肩の状態が万全になり、二塁のレギュラーを奪取する[4]。上位打線を中心に全70試合に出場し、リーグ11位の打率.253、チーム2位の16盗塁の成績を残す[4][6]。シーズン終了後には四国IL選抜チームの第2次選抜メンバーとして、みやざきフェニックス・リーグに後半戦から参加した[7]。オフは打撃力向上を目指し、フィジカルトレーニングに励んだ[2]。
しかし、2020年は打撃が向上せず、打率は.231に終わる。シーズン終了後、任意引退で愛媛を退団した。なお、新井によると表面上は任意引退だったものの、実質的には成績・年齢面からの自由契約であったという[4][5]。なお、NPB入りを目指しながらも、愛媛での3年間で調査書は1通も届かなった[5]。
同年オフ、九州地方に新たな独立リーグ・九州アジアリーグが発足。同リーグの大分B-リングスのトライアウトを受験し、同球団への入団が決まった[4]。大分1年目の2021年はチームの専任選手では最年長であったことや、四国での3年間の経験を買われ、初代キャプテンに任命された[4][5][8]。新井はこの年をNPB挑戦のラストシーズンと位置づけ、野球道具費や生活費、活動費、スポンサー集めのための資金援助を目的としたCAMPFIREでのクラウドファンディングを実施した[4][5][9][10]。レギュラーとして出場を続けたが、この年もNPBから声はかからなかった。しかし、九州での1年間のプレーを通し、現役続行を決意した[11]。
シーズン終了後、10月25日にいったんは2022年から選手兼任でコーチに就任することが発表されたが[12]、11月29日に「アメリカ野球への挑戦」を理由に大分を退団することが発表された[13]。アメリカ野球挑戦のために再度、CAMPFIREでのクラウドファンディングを立ち上げ[14]、トラベリングチームのアジアン・ブリーズに参加してアメリカでの移籍先を探した。
プレー予定のアメリカのリーグの開幕まで期間があり、2022年4月27日、大分に選手として復帰することが発表された[15]。背番号は前年とは異なる55を着用した[15]。そして、6月よりリーグ戦の始まる北米独立リーグのエンパイア・リーグに参加するため、5月24日に自由契約となった[16]。
6月からエンパイア・リーグのジャパン・アイランダーズに入団し、シーズン初戦から先発出場した[17]。7月後半からはプラッツバーグ・サンダーバーズに移籍してプレーした[18]。
8月17日、大分への2度目の復帰が発表され、背番号は前回とも異なる56番となる[19]。シーズン終了後の12月16日、自由契約となった[20]。
12月14日、北米独立リーグでMLBパートナーリーグに認定されているフロンティアリーグのエンパイアステート・グレイズと契約を結んだことを発表した[21]。2023年は8試合の出場にとどまり、打率.154、0本塁打、2打点の成績に終わっている[22]。
2024年2月21日、カナダのインターカウンティ・ベースボール・リーグのハミルトン・カージナルスと契約を結んだことを報告した[23]。
選手としての特徴・人物
[編集]守備範囲が広く、安定感のある守備や、俊足を持ち味とした内野手[2][6]。独立リーグ入りしてからは内野の中で一番動き、頭を使うポジションだとして魅力を感じ、二塁手としてプレーする[4]。愛媛時代の1年目はフィールディングに挫折を感じたものの、2年目、当時コーチだった白根尚貴からグラブを借りると、捕球率が格段にあがり、守備に自信をつけていった[4][5]。一方、打撃力を課題とする[2][4]。
小学生の頃からプロ野球選手になりたい思いを持っていたものの、高校時代まではそこまで強く思っておらず、高校3年時には制度も知らなかったこともあり、プロ野球志望届を提出しなかった[3]。
野球を始めたきっかけはテレビに映るイチローに憧れたことから[2]。のちに青木宣親も目標とした。なお、両選手ともに外野手であるものの、新井は一貫して内野手であるが、これは当時、守備には興味がなく、バッティングしか見ていなかったためである[3][4]。四国アイランドリーグplusのトライアウトを受けたきっかけは、新井と同じ身長で小柄な水口大地が、香川オリーブガイナーズを経てNPB入団を果たした経歴を知ったことから[2]。
詳細情報
[編集]独立リーグでの年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2018 | 愛媛 | 38 | 88 | 75 | 14 | 16 | 3 | 1 | 0 | 21 | 8 | 4 | 1 | 5 | 2 | 6 | - | 0 | 11 | 0 | .213 | .265 | .280 | .545 |
2019 | 70 | 301 | 261 | 28 | 66 | 6 | 2 | 0 | 76 | 20 | 16 | 2 | 7 | 2 | 31 | - | 0 | 34 | 1 | .253 | .330 | .291 | .621 | |
2020 | 50 | 178 | 143 | 13 | 33 | 1 | 0 | 0 | 34 | 11 | 3 | 5 | 5 | 2 | 24 | - | 4 | 11 | 0 | .231 | .353 | .238 | .590 | |
2021 | 大分 | 48 | 200 | 162 | 16 | 44 | 4 | 5 | 0 | 58 | 19 | 8 | 6 | 9 | 1 | 27 | - | 1 | 27 | 4 | .272 | .377 | .358 | .735 |
2022 | 27 | 85 | 70 | 9 | 17 | 2 | 0 | 0 | 19 | 5 | 1 | 1 | 3 | 0 | 12 | - | 0 | 12 | 1 | .243 | .354 | .271 | .625 | |
IL:3年 | 158 | 567 | 479 | 55 | 115 | 10 | 3 | 0 | 131 | 39 | 23 | 8 | 17 | 6 | 61 | - | 4 | 56 | 1 | .240 | .327 | .274 | .601 | |
KAL:2年 | 75 | 285 | 232 | 25 | 61 | 6 | 5 | 0 | 77 | 24 | 9 | 7 | 12 | 1 | 39 | - | 1 | 39 | 5 | .263 | .370 | .332 | .702 |
- 2022年度シーズン終了時
- 太字はリーグ最高
背番号
[編集]- 4 (2018年 - 2021年、2022年6月 - 7月)
- 55 (2022年 - 同年5月23日)
- 25 (2022年7月)
- 56 (2022年8月17日 - 同年終了)
関連情報
[編集]出演
[編集]CM
[編集]脚注
[編集]- ^ “住んだことがある場所”. 本人Facebook. 2021年10月31日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “新井 勝也 編”. 愛媛マンダリンパイレーツ - g.o.a.t (2020年6月15日). 2021年10月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k 新井勝也(インタビュアー:阿佐智)「大分B-リングス(九州アジアリーグ)・新井勝也選手インタビュー(前編)」『阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」』、2021年5月11日 。2021年10月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 阿佐智 (2021年5月11日). “NPB入りへのラストシーズンに挑戦。B-リングスのイケメンキャプテンに迫る【九州アジアリーグ】”. Yahoo!ニュース 2021年10月25日閲覧。
- ^ a b c d e f 新井勝也(インタビュアー:阿佐智)「大分B-リングス(九州アジアリーグ)・新井勝也選手インタビュー(後編)」『阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」』、2021年5月13日 。2021年10月25日閲覧。
- ^ a b “2019年度ドラフト候補 新井 勝也”. スポニチプロ野球速報. 2021年10月25日閲覧。
- ^ “第2次選抜で2選手が参加 宮崎開催リーグ”. 愛媛新聞ONLINE. (2019年10月14日) 2021年10月31日閲覧。
- ^ 新井勝也 (出演者) (17 March 2021). 【九州アジアリーグ】新井勝也(大分B–リングス) スペシャルインタビュー (YouTube). 東スポレースチャンネル. 2021年10月31日閲覧。
- ^ “NPBを目指す挑戦ラストイヤー”. CAMPFIRE. 2021年10月25日閲覧。
- ^ 『大分県初のプロ野球チーム 大分B-リングス初代キャプテン』(プレスリリース)大分B-リングス、2021年3月24日 。2021年10月31日閲覧。
- ^ 阿佐智 (2021年9月20日). “残りシーズンは残りわずか。各々のテーマに最後まで全力で向き合う選手たち【九州アジアリーグ】”. Yahoo!ニュース. オリジナルの2021年9月21日時点におけるアーカイブ。 2021年10月31日閲覧。
- ^ “2022年度 新体制発表”. 大分B-リングス (2021年10月21日). 2021年10月25日閲覧。
- ^ 選手契約について - 大分B-リングス(2021年11月29日)2021年11月29日閲覧。
- ^ “海外野球挑戦〜アメリカ〜”. CAMPFIRE. 2021年12月11日閲覧。
- ^ a b 大分B-リングス 新入団選手のお知らせ - 九州アジアプロ野球機構(2022年4月27日)2022年4月27日閲覧。
- ^ 新井勝也 [@Katsuya_brings] (2022年5月24日). "⚾️ご報告⚾️ 6月にアメリカ独立リーグに参戦することが決まりましたので、大分球団を自由契約とさせて頂きました。". X(旧Twitter)より2022年6月24日閲覧。
- ^ “Japan Islanders @ Tupper Lake Riverpigs”. Welcome to the Empire Baseball League. 2022年6月24日閲覧。
- ^ “Katsuya Arai”. Official Site of the Plattsburgh Thunderbirds. 2022年8月18日閲覧。
- ^ 新入団選手のお知らせ - 大分B-リングス(2022年8月17日)2022年8月17日閲覧。
- ^ 【公式】ヤマエグループ 九州アジアリーグ [@kyushuasia] (2022年12月16日). "〜大分B-リングス 選手契約について〜". X(旧Twitter)より2023年1月20日閲覧。
- ^ “目標達成”. CAMPFIRE. 海外野球挑戦〜アメリカ〜 (2022年12月14日). 2023年1月20日閲覧。
- ^ “Katsuya Arai Independent Leagues Statistics” (英語). Baseball-Reference.com. 2024年1月24日閲覧。
- ^ Katsuya Arai [@katsu_arai_brings] (2024年2月21日). "カナダのハミルトン カーディナルスと契約しました🇨🇦". Instagramより2024年3月5日閲覧。
- ^ “府内産業のCMにちょこっと出てます!”. 本人Facebook (2021年10月7日). 2021年10月31日閲覧。
- ^ 新井勝也 [@katsu_arai_ak] (2021年12月11日). "柴田産業さんのCMに出演させて頂いてます!". Instagramより2022年8月15日閲覧。
- ^ 峯洋子 (2022年1月22日). “衣笠邦彦・秋吉宏美 大分B-リングス新井勝也選手 株式会社柴田産業 CM起用”. マイベストプロ大分. 2022年8月15日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 選手の通算成績と情報 Baseball-Reference (Register)
- Katsuya Arai - Empire Baseball League
- Katsuya Arai - Official Site of the Japan Islanders
- 新井勝也 (@katsu_arai_brings) - Instagram
- 新井勝也 (@Katsuya_brings) - X(旧Twitter)
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