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新井勝也

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新井 勝也
ハミルトン・カージナルス
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 千葉県船橋市
生年月日 (1993-05-06) 1993年5月6日(31歳)
身長
体重
165 cm
69 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 二塁手
初出場 IL / 2018年4月5日
KAL / 2021年3月27日
最終出場 IL / 2020年10月25日
KAL / 2022年9月25日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

新井 勝也(あらい かつや、1993年5月6日 - )は、千葉県船橋市出身[1]日本プロ野球選手内野手)。

経歴

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独立リーグ入団前

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小学1年生のときから少年野球チームで野球を始める[2][3]。6年生時にはキャプテンを務め、千葉県大会で準優勝。当時のポジションは遊撃手[2]。中学時代は硬式野球の船橋シニアでプレー[3]

高校は野球の推薦で千葉県立千葉商業高等学校に進学[3]。クリーンナップを任され、この頃から二塁を守るようになる[2]。3年間で甲子園大会には出場できず、最高は県大会ベスト16[3][4]

大学も野球の推薦で千葉県大学野球連盟清和大学法学部に進学[3]。大学では、遊撃、二塁のほか、三塁も守った[5]。大学卒業後には独立リーグを経由してのNPB入りを目指したが、4年生の春に右肩を脱臼[3]。手術を受け、医師からの診断では完治まで1年かかるとされ[4]都市対抗野球大会常連の社会人野球チームからのオファーもあったが、その肩の具合から辞退した[2]

大学卒業後は上京し、飲食店に就職。その会社がスポンサーをしているクラブチーム新波に入団した[3][4]。野球を優先する契約だったが、働きながらリハビリや練習をする中で肩の完治に2年を要してしまい、野球ができない状態が続いた[3][4]

2017年秋に独立リーグ・四国アイランドリーグplusのトライアウトを受験。肩の状態はまだ万全ではなかったが、年齢のこともあり強行出場した。守備力がリーグ関係者の目に留まり、愛媛マンダリンパイレーツへの入団が決まった[4]

独立リーグ入団後

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愛媛1年目の2018年はレギュラーを確保できず、控えに回り[3]、半分程度の試合にしか出場できなかった[4]

2019年は肩の状態が万全になり、二塁のレギュラーを奪取する[4]。上位打線を中心に全70試合に出場し、リーグ11位の打率.253、チーム2位の16盗塁の成績を残す[4][6]。シーズン終了後には四国IL選抜チームの第2次選抜メンバーとして、みやざきフェニックス・リーグに後半戦から参加した[7]。オフは打撃力向上を目指し、フィジカルトレーニングに励んだ[2]

しかし、2020年は打撃が向上せず、打率は.231に終わる。シーズン終了後、任意引退で愛媛を退団した。なお、新井によると表面上は任意引退だったものの、実質的には成績・年齢面からの自由契約であったという[4][5]。なお、NPB入りを目指しながらも、愛媛での3年間で調査書は1通も届かなった[5]

同年オフ、九州地方に新たな独立リーグ・九州アジアリーグが発足。同リーグの大分B-リングスのトライアウトを受験し、同球団への入団が決まった[4]。大分1年目の2021年はチームの専任選手では最年長であったことや、四国での3年間の経験を買われ、初代キャプテンに任命された[4][5][8]。新井はこの年をNPB挑戦のラストシーズンと位置づけ、野球道具費や生活費、活動費、スポンサー集めのための資金援助を目的としたCAMPFIREでのクラウドファンディングを実施した[4][5][9][10]。レギュラーとして出場を続けたが、この年もNPBから声はかからなかった。しかし、九州での1年間のプレーを通し、現役続行を決意した[11]

シーズン終了後、10月25日にいったんは2022年から選手兼任でコーチに就任することが発表されたが[12]、11月29日に「アメリカ野球への挑戦」を理由に大分を退団することが発表された[13]。アメリカ野球挑戦のために再度、CAMPFIREでのクラウドファンディングを立ち上げ[14]、トラベリングチームのアジアン・ブリーズに参加してアメリカでの移籍先を探した。

プレー予定のアメリカのリーグの開幕まで期間があり、2022年4月27日、大分に選手として復帰することが発表された[15]。背番号は前年とは異なる55を着用した[15]。そして、6月よりリーグ戦の始まる北米独立リーグのエンパイア・リーグ英語版に参加するため、5月24日に自由契約となった[16]

6月からエンパイア・リーグのジャパン・アイランダーズ英語版に入団し、シーズン初戦から先発出場した[17]。7月後半からはプラッツバーグ・サンダーバーズ英語版に移籍してプレーした[18]

8月17日、大分への2度目の復帰が発表され、背番号は前回とも異なる56番となる[19]。シーズン終了後の12月16日、自由契約となった[20]

12月14日、北米独立リーグでMLBパートナーリーグ英語版に認定されているフロンティアリーグエンパイアステート・グレイズ英語版と契約を結んだことを発表した[21]2023年は8試合の出場にとどまり、打率.154、0本塁打、2打点の成績に終わっている[22]

2024年2月21日、カナダインターカウンティ・ベースボール・リーグ英語版ハミルトン・カージナルス英語版と契約を結んだことを報告した[23]

選手としての特徴・人物

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守備範囲が広く、安定感のある守備や、俊足を持ち味とした内野手[2][6]。独立リーグ入りしてからは内野の中で一番動き、頭を使うポジションだとして魅力を感じ、二塁手としてプレーする[4]。愛媛時代の1年目はフィールディングに挫折を感じたものの、2年目、当時コーチだった白根尚貴からグラブを借りると、捕球率が格段にあがり、守備に自信をつけていった[4][5]。一方、打撃力を課題とする[2][4]

小学生の頃からプロ野球選手になりたい思いを持っていたものの、高校時代まではそこまで強く思っておらず、高校3年時には制度も知らなかったこともあり、プロ野球志望届を提出しなかった[3]

野球を始めたきっかけはテレビに映るイチローに憧れたことから[2]。のちに青木宣親も目標とした。なお、両選手ともに外野手であるものの、新井は一貫して内野手であるが、これは当時、守備には興味がなく、バッティングしか見ていなかったためである[3][4]四国アイランドリーグplusのトライアウトを受けたきっかけは、新井と同じ身長で小柄な水口大地が、香川オリーブガイナーズを経てNPB入団を果たした経歴を知ったことから[2]

詳細情報

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独立リーグでの年度別打撃成績

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O
P
S
2018 愛媛 38 88 75 14 16 3 1 0 21 8 4 1 5 2 6 - 0 11 0 .213 .265 .280 .545
2019 70 301 261 28 66 6 2 0 76 20 16 2 7 2 31 - 0 34 1 .253 .330 .291 .621
2020 50 178 143 13 33 1 0 0 34 11 3 5 5 2 24 - 4 11 0 .231 .353 .238 .590
2021 大分 48 200 162 16 44 4 5 0 58 19 8 6 9 1 27 - 1 27 4 .272 .377 .358 .735
2022 27 85 70 9 17 2 0 0 19 5 1 1 3 0 12 - 0 12 1 .243 .354 .271 .625
IL:3年 158 567 479 55 115 10 3 0 131 39 23 8 17 6 61 - 4 56 1 .240 .327 .274 .601
KAL:2年 75 285 232 25 61 6 5 0 77 24 9 7 12 1 39 - 1 39 5 .263 .370 .332 .702
  • 2022年度シーズン終了時
  • 太字はリーグ最高

背番号

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  • 4 (2018年 - 2021年、2022年6月 - 7月)
  • 55 (2022年 - 同年5月23日)
  • 25 (2022年7月)
  • 56 (2022年8月17日 - 同年終了)

関連情報

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出演

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CM

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  • 府内産業(2021年)[24]
  • 柴田産業(2021年)[25][26]

脚注

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  1. ^ 住んだことがある場所”. 本人Facebook. 2021年10月31日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i 新井 勝也 編”. 愛媛マンダリンパイレーツ - g.o.a.t (2020年6月15日). 2021年10月25日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k 新井勝也(インタビュアー:阿佐智)「大分B-リングス(九州アジアリーグ)・新井勝也選手インタビュー(前編)」『阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」』、2021年5月11日http://blog.livedoor.jp/gr009041/archives/25880166.html2021年10月25日閲覧 
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 阿佐智 (2021年5月11日). “NPB入りへのラストシーズンに挑戦。B-リングスのイケメンキャプテンに迫る【九州アジアリーグ】”. Yahoo!ニュース. https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/6682e97cfa64e63738604e334bdb3309e6758132 2021年10月25日閲覧。 
  5. ^ a b c d e f 新井勝也(インタビュアー:阿佐智)「大分B-リングス(九州アジアリーグ)・新井勝也選手インタビュー(後編)」『阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」』、2021年5月13日http://blog.livedoor.jp/gr009041/archives/25880185.html2021年10月25日閲覧 
  6. ^ a b 2019年度ドラフト候補 新井 勝也”. スポニチプロ野球速報. 2021年10月25日閲覧。
  7. ^ “第2次選抜で2選手が参加 宮崎開催リーグ”. 愛媛新聞ONLINE. (2019年10月14日). https://www.ehime-np.co.jp/article/news201910140089 2021年10月31日閲覧。 
  8. ^ 新井勝也 (出演者) (17 March 2021). 【九州アジアリーグ】新井勝也(大分B–リングス) スペシャルインタビュー (YouTube). 東スポレースチャンネル. 2021年10月31日閲覧
  9. ^ NPBを目指す挑戦ラストイヤー”. CAMPFIRE. 2021年10月25日閲覧。
  10. ^ 大分県初のプロ野球チーム 大分B-リングス初代キャプテン』(プレスリリース)大分B-リングス、2021年3月24日https://www.value-press.com/pressrelease/2672542021年10月31日閲覧 
  11. ^ 阿佐智 (2021年9月20日). “残りシーズンは残りわずか。各々のテーマに最後まで全力で向き合う選手たち【九州アジアリーグ】”. Yahoo!ニュース. オリジナルの2021年9月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210921021021/https://news.yahoo.co.jp/byline/asasatoshi/20210920-00259114 2021年10月31日閲覧。 
  12. ^ 2022年度 新体制発表”. 大分B-リングス (2021年10月21日). 2021年10月25日閲覧。
  13. ^ 選手契約について - 大分B-リングス(2021年11月29日)2021年11月29日閲覧。
  14. ^ 海外野球挑戦〜アメリカ〜”. CAMPFIRE. 2021年12月11日閲覧。
  15. ^ a b 大分B-リングス 新入団選手のお知らせ - 九州アジアプロ野球機構(2022年4月27日)2022年4月27日閲覧。
  16. ^ 新井勝也 [@Katsuya_brings] (2022年5月24日). "⚾️ご報告⚾️ 6月にアメリカ独立リーグに参戦することが決まりましたので、大分球団を自由契約とさせて頂きました。". X(旧Twitter)より2022年6月24日閲覧
  17. ^ Japan Islanders @ Tupper Lake Riverpigs”. Welcome to the Empire Baseball League. 2022年6月24日閲覧。
  18. ^ Katsuya Arai”. Official Site of the Plattsburgh Thunderbirds. 2022年8月18日閲覧。
  19. ^ 新入団選手のお知らせ - 大分B-リングス(2022年8月17日)2022年8月17日閲覧。
  20. ^ 【公式】ヤマエグループ 九州アジアリーグ [@kyushuasia] (2022年12月16日). "〜大分B-リングス 選手契約について〜". X(旧Twitter)より2023年1月20日閲覧
  21. ^ 目標達成”. CAMPFIRE. 海外野球挑戦〜アメリカ〜 (2022年12月14日). 2023年1月20日閲覧。
  22. ^ Katsuya Arai Independent Leagues Statistics” (英語). Baseball-Reference.com. 2024年1月24日閲覧。
  23. ^ Katsuya Arai [@katsu_arai_brings] (2024年2月21日). "カナダのハミルトン カーディナルスと契約しました🇨🇦". Instagramより2024年3月5日閲覧
  24. ^ 府内産業のCMにちょこっと出てます!”. 本人Facebook (2021年10月7日). 2021年10月31日閲覧。
  25. ^ 新井勝也 [@katsu_arai_ak] (2021年12月11日). "柴田産業さんのCMに出演させて頂いてます!". Instagramより2022年8月15日閲覧
  26. ^ 峯洋子 (2022年1月22日). “衣笠邦彦・秋吉宏美 大分B-リングス新井勝也選手 株式会社柴田産業 CM起用”. マイベストプロ大分. 2022年8月15日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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