小数点

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小数点とは、整数の位と小数の位との境を表す記号である。

3 . 14
整数部 小数点 小数部

概要[編集]

日本では横書きの場合終止符と同じ記号で、ベースライン上に置かれた小さな黒丸で表す。英語圏では数字の中央の高さに記す「 · 」こともあり、ミドル・ドット(middle dot)と呼ばれる。非英語圏の国ではコンマ「 , 」が小数点として用いられ、ピリオド「 . 」が3桁ごとの位取りに用いられる。

日本語では「てん」の他に「コンマ」や「カンマ」と音読し、位取りはコンマ「 , 」を用い、4桁ごとの位取り表記がみられたこともある。漢数字縦書きでは中黒「・」で表し、JIS X 4051は縦書きの小数点は半角幅を規定している。

数字を左から表すアラビア語圏では、 Momayyezの「 ٫ 」 (U+066B) が使用される。

「百二十三万四千五百六十七点八九」はそれぞれ下表のごとく表す。

日本 1,234,567.89 または 1234567.89 縦書きは 百二十三万四千五百六十七・八九
イギリスアメリカ 1,234,567.89 または 1,234,567·89
フランス南アフリカ 1 234 567,89
ドイツイタリアスペインポルトガル 1.234.567,89
インド 12,34,567.89
アラビア ١٬٢٣٤٬٥٦٧٫٨٩
SIスタイル 1 234 567.89 または 1 234 567,89

中南米スペイン語圏の多くの国々は、小数点の正式表記にスペイン式のコンマを定めているが、近年は合衆国の影響でピリオドも増えており、特に中米ではピリオドを一般的に用いる国が多い。

小数点表記の国家や言語による差異は重大な誤解が危惧され、国際標準を策定するISOIECなどは、英語を含む全ての言語表記でコンマを小数点として統一的に用いると定めている。1948年第9回国際度量衡総会の決議7で「数値において、コンマ(フランス式)またはピリオド(英国式)は数値の整数部分と小数部分とを分けるためにだけ用いられる」、「数値は読取りを容易にするために3桁ずつに区切ってよい。ただし、その区切りの空白に決してピリオドもコンマも挿入してはならない」と定め、2003年第22回国際度量衡総会の決議10で再確認された[1][2]ものが、上表「SIスタイル」である 。英語は事実上の世界標準言語であることから、英語表記の小数点表記はピリオドに統一することを英語圏の諸国が国際機関に働きかけている。

無線通信で小数点を表現する際は誤認を防止するため、小数点を「デシマル」あるいは「ポイント」と発声する。

小数点記号の分布[編集]

小数点記号の分布
終止符(ドット):青
コンマ:緑
Momayyez:赤
不明:灰

終止符[編集]

オーストラリアブルネイボツワナカナダ英語話者)、ドミニカ共和国グアテマラ香港インドアイルランドイスラエル日本ケニア韓国北朝鮮レバノンマレーシアマルタメキシコネパールニュージーランドニカラグアナイジェリアパキスタン中国フィリピンシンガポールスリランカスイススイス・フランを表記する場合)、台湾タンザニアタイウガンダイギリス米国ジンバブエ

コンマ[編集]

アルバニアアンドラアルゼンチンアルメニアオーストリアアゼルバイジャンベラルーシベルギーボリビアボスニア・ヘルツェゴビナブラジルブルガリアカメルーンカナダフランス語話者)、コスタリカクロアチア(公式にはコンマだが、それ以外では両方とも使われる)、チリコロンビアキューバキプロスチェコデンマークドミニカ共和国エクアドルエストニアフェロー諸島フィンランドフランスドイツギリシャグリーンランドホンジュラスハンガリーインドネシアアイスランドイタリアカザフスタンラトビアレバノンリトアニアルクセンブルク(公式には両方使われる)、マカオ(ポルトガル語を使う場合)、マケドニア共和国モルドバモンゴルオランダノルウェーパナマパラグアイペルーポーランドポルトガルルーマニアロシアセルビアスロバキア南アフリカ(公式。ただしビジネス上は終止符が一般的)、スロベニアスペインスウェーデンチュニジアトルコウクライナウルグアイベネズエラベトナム

Momayyez[編集]

バーレーンイランイラククウェートオマーンカタールサウジアラビアシリアUAE