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大矢紀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大矢 紀(おおや のり、1936年3月11日[1] - )は、日本画家。「生命の胎動」をテーマに、山、樹木、花鳥静物を描く。雪山や火山など壮大な自然、山岳風景また花を得意とする、日本画家である。

年譜

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  • 1936年 新潟県三島郡与板町(現在の長岡市)に7人兄弟の長男として生まれる。
  • 1954年 18歳から前田青邨と兄弟子であった平山郁夫に師事。
  • 1955年 第40回院展に『石神井川』が初入選する。
  • 1970年 第55回院展『北辺』で奨励賞、白寿賞を受賞、以後同賞を12回受賞。
  • 1971年 『浅間』外務省買上。春季院展無鑑査、『山の音』春季展賞。院展無鑑査、『北の湖』奨励賞・白寿賞。
  • 1972年 『皐月』外務省買上。前年度優秀作品『北の湖』文化庁買上。
  • 1973年 『幽』春季展奨励賞、以後7回受賞。日本美術院特待となる。
  • 1975年 春季院展 奨励賞受賞『新山』外務省買上。
  • 1976年 院展『北岬』日本美術院賞、大観賞。
  • 1977年 『花菖蒲』外務省買上
  • 1979年 紺綬褒章を受章。
  • 1980年 セントラル美術館大賞受賞。『蝦夷不二』外務省買上。
  • 1982年 春季展賞受賞。院展、奨励賞。『父子三人展』「大矢黄鶴、紀、十四彦」を開催。
  • 1983年 外務大臣賞・奨励賞受賞。
  • 1984年 前田青邨賞受賞。
  • 1992年 美術院招待作家に推挙。
  • 1998年 第83回院展『海峡』を制作、日本美術院同人に推挙される。
  • 1999年 新潟日報社文化賞。
  • 2000年 日本美術院評議員推挙。新潟県与板町名誉町民[2]。新潟県展審査委員。
  • 2001年 神奈川県展審査委員。
  • 2002年 静岡県展審査委員。
  • 2003年 神奈川県展、徳島県展審査委員。『日本画三代展』を開催
  • 2004年 富山県展審査委員。川崎市文化賞。
  • 2005年 院展文部科学大臣賞。
  • 2006年 新潟県長岡市名誉市民。
  • 2007年 「現代日本画について」大妻女子大学にて講演。「父子三代展」新潟大和。
  • 2008年 第93回院展「浄」内閣総理大臣賞受賞。
  • 2009年 雪梁舎美術館「日本画家 大矢紀展」。新潟放送「対話する画家 大矢紀」放送DVD。
  • 2010年 紺綬褒章を受章。足立美術館「西方山湖」買上。
  • 2011年 福岡県展審査員、東大寺散華。
  • 2012年 長岡市「北の胎動:500号」「妙高天空:100号」「日本海:100号」収蔵
  • 2013年 紺綬褒章を受章。芸術文化新潟県知事表彰
  • 2014年 山形県展審査員、総理官邸作品3点飾られる
  • 2015年 山形県展審査員、新潟県五泉市観光大使委嘱
  • 2016年 師「前田青邨、平山郁夫」を語る記念講演
  • 2017年 春の園遊会にご招待頂く、紺綬褒章を受く
  • 2018年 紺綬褒章を受く、「大矢紀展」
  • 2019年 新潟県第34回国民文化祭応援事業 「大矢紀日本画展」
  • 2020年 69回神奈川文化賞受賞
  • 2021年 「カムイ月光」「富貴百華」
  • 2022年 日本芸術文化賞受賞
  • 2023年 薬師寺散華制作

日本橋三越本店を始め、個展、グループ展多数。現在日本美術院評議員、NHK文化センター講師、川崎市文化財団理事、長岡市名誉市民、川崎市市民文化大使、五泉市観光大使。

代表的な作品

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  • 『北岬』彩色・額(1面)150号 1976年
  • 『有珠山胎動』彩色・額(1面)105×105cm 1982年
著書
共著
  • 『画文集 万葉の花』,『風景を描く (日本画技法講座)』など

主な作品収蔵先

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脚注

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  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.475
  2. ^ 名誉市民等”. 長岡市. 2022年8月17日閲覧。

関連項目

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