外山雄三

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外山雄三
生誕 (1931-05-10) 1931年5月10日(85歳)
出身地 日本の旗 日本東京府東京市
学歴 東京芸術大学音楽学部作曲科
ジャンル クラシック
職業 指揮者作曲家

外山 雄三(とやま ゆうぞう、1931年5月10日 - )は、日本指揮者作曲家東京市牛込区(現在の東京都新宿区)出身。東京藝術大学音楽学部作曲科卒。父は作曲家の外山國彦。弟は声楽家・合唱指揮者の外山浩爾

来歴[編集]

その後、大阪フィルハーモニー交響楽団では専属指揮者を、京都市交響楽団では常任指揮者を、名古屋フィルハーモニー交響楽団では音楽総監督・常任指揮者を、仙台フィルハーモニー管弦楽団及び神奈川フィルハーモニー管弦楽団で音楽監督をそれぞれ歴任した。

現在はNHK交響楽団の正指揮者(終身職)を尾高忠明とともに担当し、2015年3月まで愛知県立芸術大学客員教授も務めていた。作曲活動も活発で、発表作品が多数ある。多数の受賞経験がある他、チャイコフスキー国際コンクールや聖チェチーリア音楽院国際指揮者コンクールなどの審査員も務めている。

人物[編集]

テレビ番組にもよく出演しており、1980年代には『ファンタスティック・オーケストラ』『名フィルミュージック・ドリーム』『外山雄三 音楽・世界の旅』(すべて中京テレビ製作の番組、うち前2本はローカル)等で司会を務めた。現在はNHK-FM放送の番組「FMシンフォニー・コンサート」で名古屋発で放送される日にパーソナリティーをしている。

政治など社会情勢にも関心が深く、日本国憲法第9条及び『あたらしい憲法のはなし』に曲を付けた合唱曲も発表している。後述の著書『オーケストラは市民とともに』も、日本フィルハーモニー交響楽団の労働争議を描いたものである。

主な作品[編集]

欧題は楽譜による。

舞台作品[編集]

  • バレエ「幽玄」 - 組曲版あり

管弦楽・吹奏楽[編集]

  • 小交響曲(1953年、ジャン・マルティノンにより初演)
  • 子守歌(1953年)
  • 序奏とアレグロ(1955年)
  • 合奏協奏曲(1957年)
  • 室内交響曲(1958年)
  • 五木の子守唄(1960年、小交響曲の第2楽章を独立させたもの)
  • 管弦楽のためのラプソディ(1960年) Rhapsodie für Orchester/Rhapsody for orchestra藤田玄播による吹奏楽版あり)
  • ピアノ協奏曲第1番(1961年)
  • ディヴェルティメント Divertimento for orchestra(1962年)
  • 管弦楽のための鹿柴(ろくさい)(1962年)
  • ヴァイオリン協奏曲第1番 Violin concerto(1963年、第12回尾高賞受賞作)
  • ピアノ協奏曲第2番(1963年)
  • 沖縄民謡によるラプソディ(1964年)
  • 管弦楽のための『序』(1964年)
  • 管弦楽のための『鬨』(1965年)
  • 交響曲第1番『帰国』(1966年、1978年改訂)
  • バレエ組曲『幽玄』(1966年)
  • 管弦楽のための『鬨』その二(1966年)
  • クラリネットと弦楽合奏のための協奏曲(1966年)
  • ヴァイオリン協奏曲第2番(1966年)
  • チェロ協奏曲第1番(1967年、ロストロポーヴィチによる委嘱作品)
  • 日本民謡によるオーケストラ入門(1968年)
  • 混声合唱と弦楽のための『おふくろ』(1968年)
  • 万華鏡(1968年)
  • 混声合唱と弦楽合奏のための組曲『へんじ』(1969年)
  • カンタータ『京都』(1970年)
  • 交響曲『炎の歌』(1970年、土井大助による歌詞)
  • 管弦楽のためのエコー(1972年)
  • 前奏曲(1973年)
  • オーボエと弦楽合奏のための協奏曲(1973年)
  • 交響組曲『祇園祭』(1974年)
  • ホルン協奏曲第1番(1975年)
  • 東北の民謡による二章(1975年)
  • 交響曲『風雪』(1977年)
  • 九州の民謡による4楽章(1979年、九州交響楽団による委嘱作)
  • 奈良ばやしによる前奏曲(1979年)
  • 熊本の幻想(1980年)
  • チェロ協奏曲第2番(1982年)
  • ファゴットと弦楽合奏、パーカッションのための協奏曲(1982年、名古屋フィルハーモニー交響楽団による委嘱作)
  • 交響詩『まつら』(1982年、唐津市市制50周年のための委嘱作)
  • 独唱、混声合唱と管弦楽のための組曲『永遠のみどり』(1982年、関西合唱団による委嘱作)
  • ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲(1983年、小島秀夫による委嘱作)
  • 京都幻想(1983年、京都市交響楽団による委嘱作)
  • 交響曲『名古屋』(1984年、中京テレビによる委嘱作)
  • カンタータ『もし私たちが……』(1984年、堺フロイデ合唱団による委嘱作)
  • ピアノ協奏曲―1984―(1984年)
  • ヒロシマのみどり(カンタータ『みどりの炎』より第2部)(1985年)
  • フルートとハープと弦楽合奏のための幻想曲(1985年)
  • こもりうた Lullaby - 三枝成彰石井眞木芥川也寸志と共作した交響組曲『東京』の第1曲。(1986年)
  • フルートと弦楽合奏のための協奏曲(1986年)
  • 交響曲『五月の歌』(混声合唱つき) - 林 光との共作(1987年)
  • 交響連歌『この八月に』―林光との共作(1988年)
  • シンフォニック・スケッチ『相馬盆踊唄』(1988年、NHK交響楽団による委嘱作)
  • フルートとオーケストラのための幻想曲(1989年、新星日本交響楽団による委嘱作)
  • シンフォニア・スケッチ第4番『搗臼唄』(1989年)
  • 弦楽のための前奏曲(1990年)
  • 弦楽のためのシンフォニア(1990年、三上祐三による委嘱作)
  • シンフォニア・スケッチ第7番『こんぴらふねふね~よさこい節』(1990年、NHK交響楽団による委嘱作)
  • シンフォニア・スケッチ第9番『麦さがし』(1990年)
  • 交響詩『円山川』(1990年)
  • ノールショピング交響楽団のためのプレリュード(1991年)
  • ハープ協奏曲(1992年)
  • 交響的『石川』(1992年)
  • 交響曲『但馬』(1995年)
  • 境港幻想(1995年)
  • 仙台フィルハーモニー管弦楽団のための『1』(1996年)
  • 連作『縄文』(1996年)
  • 交響詩『かもがわ』(1996年)
  • 交響曲第2番(1999年)
  • 新しい行進曲(吹奏楽)
  • 交響曲第3番(2001年)
  • 交響曲『あきた』(2002年)
  • 交響曲第4番〜Tief in den Urwald,weit aufs Weltmeer〜(2003年)

室内楽[編集]

  • フルート・ソナタ(1949年、散逸)
  • 3つの性格的断片(1950年、クラリネット、ファゴット、ピアノ)
  • ピアノのためのバーレッタ(1951年)
  • チェロとピアノのためのこもりうた(1953年~1954年)
  • 2台のピアノのためのパルティータ第4番(1954年)
  • 弦楽四重奏、打楽器、ピアノのための組曲(1955年)
  • 弦楽四重奏曲(1955年)
  • もずが枯れ木で(1956年、ヴァイオリン、ピアノ)
  • フルート、チェロ、ピアノのための三重奏曲(1958年)
  • チェンバロのための幻想曲(1961年)
  • ヴァイオリンとピアノのための日本民謡による組曲(1962年)
  • セレナータ・マリンバーナ(1962年)
  • ピアノのための幻想曲(1962年)
  • クラリネット、弦楽合奏、ピアノのための幻想曲(1963年)
  • ヴァイオリン・ソナタ(1964年)
  • ヴィブラフォンとピアノのためのこもりうた(1964年)
  • 弦楽四重奏のための『倶在』(1965年)
  • 弦楽合奏のための嬉遊曲(1965年)
  • サクソフォンとピアノのためのセレナーデ(1966年)
  • 弦楽四重奏のための祝典組曲(1970年)
  • ヴァイオリンとピアノのための『メディテーション』(1970年)
  • 地球、光りなさい(1971年、フルート、クラリネット、ファゴット、トランペット、打楽器、弦楽)
  • 成田繪智子のための『かくも長き不在』(1972年、ボーカル、語り、尺八、ドラムス、ピアノ)
  • 秋…17絃のための(1973年)
  • ヴァイオリンとピアノのための『広島のうた』(1975年)
  • せむしの仔唄(1976年、クラリネット、トランペット、打楽器、チェンバロ、合唱、弦楽)
  • ホルンのためのやさしい音楽(1977年、12本のホルン)
  • トリオ・ソナタ(1979年、チューバ、パーカッション、ピアノ)
  • 10人の奏者のための「SENRI」(1979年、クラリネット、ファゴット、トランペット、チューバ、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、打楽器)
  • 唐津おくんちによる幻想曲(1980年、トランペット2、ホルン、チューバ2)
  • ピアノのための幻想曲(1981年)
  • 弦楽合奏のためのファンタジア(1982年)
  • ホルンとピアノのための5つの抒情歌(1982年、千葉馨のために)
  • チェロとピアノのための『広島のうた』(1983年)
  • フルート・ソナタ(1983年)
  • 行進曲『躍動』第1番(1984年)
  • 行進曲『躍動』第2番(1984年)
  • 松永勇次讃(1984年、アコーディオン)
  • 千葉馨のためのオーケストレーション『濱辺のうた』(1984年、弦楽合奏)
  • ヴァイオリンとピアノのための幻想曲(1984年)
  • ハープのための幻想曲(1986年)
  • クワルテット・チューバ(1987年)
  • ファゴット・ソナタ(1987年)
  • 6本のホルンのための『パッサ・テンポ』(1989年)
  • ユーフォニアムとチューバのための6声部のエッセイ(1990年、ユーフォニアム3、チューバ3)
  • 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1991年)
  • ヴァイオリンとピアノのための『変容』(1992年)
  • 弦楽四重奏のための小品(1995年)
  • オーボエとピアノのための『京の子守うた』(1996年)
  • パルティータ第3番(フルート、クラリネット、ファゴット、ピアノ)
  • テッサ(永遠の処女)(コントラバス、打楽器、ピアノ)
  • 荒木栄の想い出(チェロ、ピアノ)
  • 日本組曲 Japanese suite(金管アンサンブル)

独唱[編集]

  • 『一日は……』より三章
  • 雲の祭日
  • 花を捧げる(1977年、土井大助による歌詞)
  • 新川和江の詩による歌曲集(メゾソプラノ、管弦楽)

合唱[編集]

  • 混声合唱のための『歴落』
  • のぞみあらたに――明治百年頌歌 独唱、混声合唱と管絃楽のために
  • 三つの大阪のうた(混声合唱、尺八)
  • 京都のうた(混声合唱、尺八、チェンバロ)
  • 奈良のうた(児童合唱、室内合奏/女声合唱、ピアノ)
  • 子どもたちの詩による『泣くものか』(混声合唱、ピアノ)
  • 合唱組曲『空に小鳥がいなくなった日』
  • とむらいのあとは(木島始詞)
  • 日本国憲法第九条

映画音楽[編集]

著書[編集]

  • 『音楽の風景』(新樹社、1985年)
  • 『オーケストラは市民とともに』(岩波書店、1991年) - 中村敬三との共著
  • 井上頼豊著、外山雄三、林光編『聞き書き井上頼豊』(音楽之友社、1996年)

出演[編集]

外部リンク[編集]