土器手司

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どきて つかさ
土器手 司
プロフィール
生年月日 (1960-02-06) 1960年2月6日(64歳)
出身地 日本の旗 日本鹿児島県指宿市
出身校 鹿児島県立錦江湾高等学校理数科
国際アニメーション研究所
職業 アニメーター
キャラクターデザイナー
ジャンル アニメーション
代表作ダーティペア』(キャラクターデザイン・作画監督)
公式サイト スタジオじぱんぐ - ウェイバックマシン(2019年1月1日アーカイブ分)
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土器手 司(どきて つかさ、1960年2月6日[1] - )は、日本男性アニメーターキャラクターデザイナー鹿児島県指宿市出身[1]

経歴[編集]

自身が幼かった頃は、地元の民間放送局はアニメ放送の少なかったTBS系列南日本放送のみ[2]だったこともあって、子供の頃にアニメを観た印象があまり無く、観ていた子供番組で記憶に残っているのはTBS系列で放送していた『ウルトラマン』くらいだったと話している[1]。それでも絵を描くことだけは好きだったが、当時はまだアニメ制作をやりたい願望が出て来ることは無かったという[1]

鹿児島県立錦江湾高等学校理数科卒業[1]。高校卒業後は2年ほど遊んでいたが、それもだんだん許されないような状況になって「何とかなるのでは」と思うがままに上京、どうしようかと思って色々考えた後に「絵を描く仕事ならいいんじゃないか」ということになり、そのうちにアニメーターが面白そうだと思うようになってアニメ界入りすることになる[1]国際アニメーション研究所でアニメーションを学んだ後[3]、スタジオ・ルックで東映動画のテレビアニメ『新竹取物語 1000年女王』で1981年に動画デビュー。原画デビューはエイケンの『銀河パトロールPJ』になる。

その後は『パタリロ!』『忍者ハットリくん』『トンデラハウスの大冒険』『スペースコブラ』などを担当。特に『忍者ハットリくん』は1年手がけ、ゲストキャラクターのデザインをすることができたという。1983年からは国際映画社の『亜空大作戦スラングル』『ななこSOS』『超攻速ガルビオン』に参加。この頃、『スラングル』の10話で作画監督、『ガルビオン』のオープニングアニメ原画を行い、フリーとなる。

その後の日本サンライズのテレビアニメ『巨神ゴーグ』が大きな飛躍になる。アニメーターの安彦良和が監督した『巨神ゴーグ』は厳しい作画チェックが行われ、作画監督もほぼ全話を安彦が行なっていたが、土器手の実力を安彦が認め、安彦以外で唯一作画監督を任せられた。ソノラマ文庫から出版された小説版『巨神ゴーグ』のイラストも描いている。この仕事で日本サンライズと繋がりができ、小説『ダーティペア』のテレビアニメ化の際、吉井孝幸プロデューサーからの依頼で、小説版でイラストを描いていた安彦良和に代わって、キャラクターデザインを担当することになった。

アニメ雑誌が力を入れていた『ダーティペア』のキャラクターデザインに抜擢され、また『うる星やつら』の作画監督を務める。当時のアニメ雑誌『アニメージュ』などでは表紙イラストを描き、特集記事が組まれるなどしている。1985年、『ダーティペア』の制作に入ると同時に、3人の仲間と「集団スタジオじぱんぐ」を結成。

主な参加作品[編集]

テレビアニメ[編集]

1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1989年
1992年
1993年
1994年
1995年
1998年
1999年
2000年
2003年
2009年
2012年
2016年

劇場アニメ[編集]

1983年
1985年
1986年
1987年
1989年
1990年
1993年
1995年
1998年
2002年
2004年
2005年
2021年

OVA[編集]

1985年
1987年
1990年
1992年
1993年
1994年
1996年
2008年
2010年
2014年
2015年

ゲーム[編集]

1988年
1995年
1996年
1998年
2000年

書籍[編集]

  • はしれカヌー,冒険の海へ!(金の星社 1984年:挿絵)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f ジ・アニメ(近代映画社)1986年4月号「アニメ人間インタビュー」p.109 - 113
  2. ^ 鹿児島テレビ放送の開局は自身が9歳だった頃の1969年4月1日鹿児島放送の開局は1982年10月1日だった。
  3. ^ 後藤隆幸インタビュー クリエイターズ・セレクション(バンダイチャンネル)取材・構成氷川竜介、2017年8月25日公開。

参考文献[編集]

  • 「シリーズ WHO ARE YOU 5 ALL THAT 土器手司 昨日今日明日」『マイアニメ』1985年?月号

外部リンク[編集]