名探偵登場

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名探偵登場
Murder by Death
監督 ロバート・ムーア英語版
脚本 ニール・サイモン
製作 レイ・スターク
音楽 デイヴ・グルーシン
撮影 デヴィッド・M・ウォルシュ
編集 ジョン・F・バーネット
製作会社 コロムビア映画
Rastar Feature
配給 アメリカ合衆国の旗 コロムビア映画
日本の旗 コロムビア映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1976年6月23日
日本の旗 1976年9月23日
上映時間 94分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 アメリカ合衆国の旗 $32,511,047[1]
次作 名探偵再登場
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名探偵登場』(めいたんていとうじょう、原題:Murder by Death)は、1976年公開のアメリカ合衆国ミステリ映画エルキュール・ポワロミス・マープルサム・スペードなどの有名な架空の名探偵らをパロディ化したコメディタッチのミステリである。

ストーリー[編集]

ミステリーマニアの謎の大富豪トウェインは、オカルトめいた仕掛けに満ちた自邸に世界中から有名な5人の探偵(とその助手)を招き、自らが仕掛けた殺人トリックの推理を競わせる。プロットとしては「そして誰もいなくなった」に代表されるクローズド・サークルの設定を用いている。探偵たちは様々な仕掛けに驚かされながらも、晩餐の席で始まる事件を解決しようとするが、その夜、大富豪は謎の死を遂げた。この殺され方は「オリエント急行殺人事件」の借用である。クローズド・サークルに参加しているのは全員が名探偵とその同伴者ということもあり、いずれも「迷推理」で次々と意外な真相を明らかにしていく。ところが、事件の真実を明らかにしたのは名探偵の誰でもなく意外な人物だった。

キャスト[編集]

日本語吹替[編集]

結末が異なるバージョンについて[編集]

当初、制作されたバージョンでは、終盤になってシャーロック・ホームズとワトソン博士が現れる。ふたりは他の名探偵の推理を一笑に付して、真相を明らかにして去っていく。ホームズをキース・マコンネル、ワトソンをリチャード・ピールという俳優が演じていた。しかし、オールスター・キャストの映画にあって、無名俳優が場面をさらうことにスターたちの反発を受け、再撮影が行われた。結果、名探偵たちの鼻を明かすのはトルーマン・カポーティの役割となることでスターたちを説き伏せた。ホームズとワトソン登場版はアメリカの一部の州のみで公開され、その他の地域では上記の再撮影版が上映された。日本公開版にもホームズとワトソンは登場していない[2]

書誌情報[編集]

『名探偵登場』ニール・サイモン著、小鷹信光訳、1976年・三笠書房

  • 映画公開に合わせて刊行されたノベライズ。ニール・サイモン名義になっているが、実際に執筆したのはゴーテ警部シリーズの著者、H・R・F・キーティングであり、本編中にはゴーテ警部についてトウェインが三流のミステリだと扱き下ろす描写もある。
  • ストーリー展開は映画と同じだが、執事の名前は「ジェームズ・ベンスン」であり、「ジェームズ・サー(ご主人)・ベンスンマム(奥様)」と名乗ったのは、チャールストン夫妻をからかったジョークである、とされている。
  • 映画の最後の最後に明かされる、「彼」の正体、どんでん返しがない。ラストは名探偵たちに「彼」が賞賛を送って終了する。

姉妹編『名探偵再登場』[編集]

1978年に公開された『名探偵再登場』(原題:The Cheap Detective)は、監督のロバート・ムーア英語版、脚本のニール・サイモン、出演者のピーター・フォークジェームズ・ココアイリーン・ブレナンジェームズ・クロムウェル等が共通しているものの、設定を引き継いでいない。本作がクローズド・サークルのミステリ作品をパロディ化したのに対して、『名探偵再登場』では『マルタの鷹』と『カサブランカ』を元にしたハードボイルド作品のパロディになっている。

脚注[編集]

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  1. ^ Murder by Death - Box Office Data, DVD Sales, Movie News, Cast Information” (英語). The Numbers. 2012年10月23日閲覧。
  2. ^ 『季刊映画宝庫』第12号<春> 芳賀書店

外部リンク[編集]