吉田裕 (歴史学者)

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吉田 裕
人物情報
生誕 (1954-11-02) 1954年11月2日
日本の旗 日本埼玉県
出身校 東京教育大学一橋大学
学問
研究分野 歴史学(近現代史、軍事史)
研究機関 一橋大学(平和と和解の研究センター)、東京大空襲・戦災資料センター
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吉田 裕(よしだ ゆたか、1954年11月2日 - )は、日本歴史学者[1]一橋大学名誉教授東京大空襲・戦災資料センター館長、同時代史学会代表。専攻は日本近代軍事史、日本近現代政治史[1]

経歴[編集]

1954年、埼玉県豊岡町(現入間市)生まれ[2]。1973年 埼玉県立川越高等学校を卒業[3]東京教育大学文学部に進み、大学では大江志乃夫[要出典]に師事した。1977年 に東京教育大学文学部を卒業し[4]一橋大学大学院社会学研究科に進んだ。大学院では藤原彰に師事した[5]。1979年、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了[4]。1983年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程を単位取得退学[4]

1983年に一橋大学社会学部助手[4]に着任。1985年に専任講師[4]、1987年に助教授[4]、1996年に教授[4]に昇進した。 2000年より一橋大学大学院社会学研究科教授[4]。2008年、平和と和解の研究センター共同代表[6][7]となった。2018年に一橋大学を定年退職し、一橋大学名誉教授となった[8]、一橋大学大学院社会学研究科特任教授[4]

2019年、東京大空襲・戦災資料センターの館長に就任した[9]

受賞・栄典[編集]

研究内容・業績、活動について[編集]

著作[編集]

単著[編集]

  • 徴兵制』(学習の友社、1981年)
  • 『天皇の軍隊と南京事件――もうひとつの日中戦争史』(青木書店、1986年)
  • 昭和天皇の終戦史』(岩波新書、1992年)
  • 『日本人の戦争観――戦後史のなかの変容』(岩波書店、1995年/岩波現代文庫、2005年)
  • 『現代歴史学と戦争責任』(青木書店、1997年)
  • 『日本の軍隊――兵士たちの近代史』(岩波新書、2002年)
  • 『シリーズ日本近現代史(6)アジア・太平洋戦争』(岩波新書、2007年)
  • 『現代歴史学と軍事史研究―その新たな可能性』(校倉書房、2012年) 
  • 『日本軍兵士 アジア・太平洋戦争の現実』中公新書、2017

共著[編集]

編著[編集]

  • 『日本の時代史(26)戦後改革と逆コース』(吉川弘文館、2004年)

共編著[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 吉田裕 『日本軍兵士――アジア・太平洋戦争の現実』中央公論社〈中公新書〉、2017年12月、奥付頁。ISBN 9784121024657 
  2. ^ 「これまでの本、これからの本 第6回 吉田裕教授」ナレッジワーカー
  3. ^ 祝 新書大賞 受賞 (2019年) 吉田 裕 氏(高25回)埼玉県立川越高等学校 同窓会 > 事務局だより
  4. ^ a b c d e f g h i 「吉田裕(よしだ・ゆたか) 特任教授研究科教員紹介ページはこちら」一橋大学政治学部門
  5. ^ 「昭和56年 学位授与・単位修得論文一」一橋研究
  6. ^ Archive for July 17th, 2007”. 中野聡. 2018年8月18日閲覧。
  7. ^ 「EMC、一橋大学に世界情報遺産保護プロジェクト賞を授与 」mynavi
  8. ^ 平成29年度 第14回 教育研究評議会議事要録一橋大学
  9. ^ “東京)早乙女館長が退任 東京大空襲・戦災資料センター”. 朝日新聞デジタル. (2019年7月2日). https://www.asahi.com/articles/ASM7161FYM71UTIL02Y.html 
  10. ^ 「第30回アジア・太平洋賞特別賞に金恩貞氏ら」毎日新聞2018年10月10日 東京朝刊
  11. ^ 2019新書大賞

外部リンク[編集]

先代
早乙女勝元
東京大空襲・戦災資料センター館長
2019年 -
次代
(現職)