冷え性

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冷え性(ひえしょう)は、特にの先などの四肢末端あるいは上腕部、大腿部などが温まらず、冷えているような感覚が常に自覚される状態のことである。

概要[編集]

血行障害(Poor blood circulation)、特に末梢血管などでの障害により生じることがある。一般的な特徴として、身体全体には寒さを感じないが、四肢など部分的に冷えを感じることが多い。

冷え性の要因
ひとつの原因として、ホルモンの変動とそれに伴う自律神経のバランスの乱れが考えられる。症状が見られる女性は、周期的なホルモン変動の多いのはこのためと考えられる。
更年期にいたり、のぼせたり顔がほてったりするのに手足は冷える症状がでる場合があるが、同様の原因による。また間違ったダイエットも冷え症の原因になる。これはタンパク質ビタミンミネラル脂肪などの摂取不足から栄養失調を生じるためである。
男女の差
冷え性は女性特有のものと思われがちであるが、男性の冷え性も少なくない[1]。一般に、女性は男性に比べて皮下脂肪が多いが、熱を通しにくい脂肪は、一旦冷えると温まりにくい性質がある。加えて、男性に比して血流の多い筋肉が少ないことも原因する。女性は男性に比して寒さに強いといわれるが、冷え性の女性はエネルギーの放散が緩いため、厳寒の雪山などや水難で遭難した場合にはむしろ生存時間が長いといわれる。
冷え性による症状
冷え性に伴う慢性的な血行障害が原因で、しもやけ腰痛神経痛肩こり、肌あれなどが起きうる。

冷え性の予防・改善[編集]

冷え性は、生活習慣病の側面があるため、生活改善することである程度の予防・改善をすることが可能である。また以下に列挙された事柄は各自の体質や季節・天候などにより使い分ける必要がある。

  • 米・肉・魚・野菜…など、バランスよく栄養を取る。
  • 朝は早起きして、夜は寝不足にならないよう早めに寝るようにする。
  • 毎日お風呂に入り、シャワーではなく浴槽に入るようにして、血流を良くする。
  • 38度程度のぬるめのお湯にしっかり浸かる[2]。あるいは42度程度の熱めのお湯と冷水のシャワーを交互に使う。
  • 温かい服を着るようにして、温かい布団で寝る。
  • マッサージや、柔軟体操などを行う。
  • 定期的に適度な運動や、ウォーキングを行う。階段はなるべく歩いて昇降する。有酸素運動を行う。
  • 冷えを覚える部位の運動を行う。下肢の冷えにはつまさきや膝の屈伸運動や速足での歩行などを行う。
  • 過度な酒や、タバコは控える。
  • クーラーの使用は最小限に留める。
  • マフラーなどを利用して、首・手首・足首を暖めることで、効率的に保温できる。
  • 渇きを覚えたとき以外の不要な水分摂取は控える[3]

冷え性と漢方[編集]

体質や性別、症状により以下のような漢方薬の処方が代表的である [5]。(参考:末尾の数字はツムラの製品番号である。)

  • 桂枝加朮附湯(ケイシカジュツブトウ)18
  • 加味逍遙散(カミショウヨウサン)24
  • 桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)25
  • 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)38
  • 補中益気湯(ホチュウエッキトウ)41
  • 桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)61
  • 五積散(ゴシャクサン)63
  • 大建中湯(ダイケンチュウトウ)100
  • 附子理中湯(ブシリチュウトウ)[6]
  • 漢方薬による治療は、患者一人ひとりの体質や症状などが考慮され処方されます。自分で判断するのではなく、医師や薬剤師にご相談ください。

参考文献[編集]

  • 佐藤巳代吉 『かくれ冷え症は万病のもと』 文芸社、2007年、77-85頁。

脚注[編集]

  1. ^ 冷え性 健康双書 仙頭 正四郎/土方 康世著 農山漁村文化協会 2007年 P12
  2. ^ 冷え克服法 川嶋朗式すぐ効くずっと効く 川嶋 朗著 エクスナレッジ 2010年 P76
  3. ^ 冷え性 健康双書 仙頭 正四郎/土方 康世著 農山漁村文化協会 2007年 P42-43
  4. ^ 冷え克服法 川嶋朗式すぐ効くずっと効く 川嶋 朗著 エクスナレッジ 2010年 P5
  5. ^ 漢方 決定版 花輪 壽彦監修 新星出版社 2005年 P208-209他
  6. ^ 冷え性 健康双書 仙頭 正四郎/土方 康世著 農山漁村文化協会 2007年 P62
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関連項目[編集]

関連リンク[編集]

冷え性改善【知っておくべき3つのポイント】で体の冷え対策
「医療用漢方製剤ガイド」ツムラ