不定愁訴

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不定愁訴(ふていしゅうそ)とは、「頭が重い」、「イライラする」、「疲労感が取れない」、「よく眠れない」などの、何となく体調が悪いという自覚症状を訴えるが、検査をしても原因となる病気が見つからない状態を指す。患者からの訴え(主訴)は強いが主観的で多岐にわたり、客観的所見に乏しいのが特徴。症状が安定しないため治療も難しく、周囲の理解も得られにくい。

身体表現性障害心身症、軽症うつ病気分変調症パニック障害全般性不安障害心的外傷後ストレス障害急性ストレス反応適応障害などの可能性が含まれる[1]自律神経失調症と診断されることも多い。

先進国であっても、ビタミン欠乏症やその他の必須栄養素の栄養失調を原因とする不定愁訴も、体力の無い子供、高齢者に見られる。

診断[編集]

まずは中重程度のうつ病でないことを明確に除外する[1]精神病双極性障害てんかん行動障害認知症物質乱用などについても除外する[1]

一般的な身体的疾患の診察、検査を行う[1]。過去の自殺念慮、自傷行為の有無について問診する[1]

管理[編集]

不適切なセルフメディケーション(たとえばアルコール乱用薬物乱用)につながらないように指導する[1]。これらは依存症を引き起こし、症状を悪化させる。

社会的ネットワークの再活性化を提案する[1]。可能な限り、以前の社会活動(家族、友人、隣人、職場、スポーツ、地域活動)に参加を続けるよう提案する[1]。構造化された運動療法、行動活性化療法(Behavioral activation)、弛緩訓練(リラクゼーション訓練)、問題解決療法(Problem-solving counseling or therapy)などを提案する[1]

これらで改善が全く見られない、または本人や家族がより集中した治療を求める場合は、専門家へコンサルタントする[1]

出典[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]