しもやけ
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しもやけ | |
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分類および外部参照情報 | |
ICD-10 | T69.1 |
ICD-9-CM | 991.5 |
DiseasesDB | 31219 |
eMedicine | derm/322 |
MeSH | D002647 |
しもやけ(霜焼け、英: Chilblain)とは、身体の一部が冷えたために、膨れて硬くなったり、その部分が痒くなったり熱くなるような感覚を覚える現象である。しもばれ(霜腫れ)、しもくち(霜朽ち)、凍瘡、ゆきやけ(雪焼け、日本海側各地の方言)とも言う。
概要[編集]
霜焼けは、寒さのために血行が悪くなり生じる炎症であり、手足など血管が細い四肢末端に発症しやすい。また、肌が外気に露出している頬や鼻先や耳たぶも霜焼けになりやすい部位である。よく「ジンジン」と形容される感覚を起こしやすく、むず痒い、痛い、熱いなどと表現されることもある。指に発症した場合は、患部が硬く膨れ上がる場合もある。患部を暖めると疼痛や痒みが強く感じられる事が多い。童謡『たきび』にも歌われている、冬の季節病である。
病因[編集]
体質や遺伝も関係するが、しもやけになる大きな要因は一日の気温差と、皮膚表面の温度だといわれている。総じて、気温が5℃前後で昼夜の気温差が大きい時期にしもやけになりやすい。また、手足の周辺の湿度が高かったり、皮膚(特に手足)を濡れたまま放って置くと気化熱により皮膚の表面温度が下がり、しもやけになりやすい。そのため、日頃から体(特に手足の指先や、指と指の間)が濡れたら、なるべく早く、しっかりと拭き取り、靴は乾燥させ、手袋や靴下が濡れた場合は早く取り替える事が予防に効果的である。また、先が細い靴や、ヒールが高いハイヒールなどを履いていると、足の指先が圧迫されて血行不良になり、これもまたしもやけになりやすい。
治療法[編集]
治療法には、40℃位のお湯と5℃位の冷水に患部を交互に付ける(必ず、水よりお湯につける時間は長くし、お湯から始めてお湯で終わるように)方法や、患部を温めながらマッサージする方法(ただし余り強い力でマッサージすると患部付近の毛細血管が破裂し、症状が一段と酷くなる場合がある)、トコフェロール(ビタミンE)を服用する方法などがある。
初期の軽いものなら、ビタミンEを多く含む食品を食べることにより、1週間程で治ることもある。
dl-カンフル、メントール、ベンジルアルコールやユーカリ油(Eucalyptus oil)が配合された塗り薬(例えばメンターム、メンソレータムなど)が、しもやけクリームとして使用される。
その他[編集]
しもやけの発症記録日本最南端は、沖縄県の山原(やんばる)である。
しもやけと似た症状の病気に、膠原病の凍瘡状狼瘡や全身性エリテマトーデスがある。