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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハングル字母
基本字母
合成字母
古字母

は、ハングルを構成する母音字母のひとつ。呼称は)。23番目の字母(『訓蒙字会』以降は母音字母としては9番目、『訓民正音』当時は「天地人」の「地」を表し「」に次ぐ2番目[1])である。始めから終わりまで音色の変わらない単母音を表す。

筆順

音声

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音素/ɯ/文化語では /ʊ/ )で表される。// [i]の唇の構えと舌の高さから、舌を後ろに引いた非円唇後舌狭母音[ɯ]のやや中舌[ɨ]よりで発音される。簡略音声記号では[ɯ]が使われることが多い。//の唇が丸みを帯びているのに対して唇が平坦な形で発音される。
外来語の音訳では、後ろに母音を伴わない子音を終声子音で表せない場合、この母音を補う。(例:Christmas→

日本語をハングル表記する際、他のウ段の場合母音字母はㅜになるが、「す」「つ」「ず(づ)」はこの字母を用い、「스」「쓰」「즈」とするのが一般的である(ただし、「す」については稀に「수」を用いることがある)。
中国語のハングル表記では、z,c,s,zh,ch,sh,rに続くi(子音のそのままの舌の構えで出される母音[z̩])に使われる。(例:四川/Sichuan→쓰촨)

沿革

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訓民正音』の中声字においてその平坦な字形は地を象ったものとされ、地を表す陰母音の基本字である。世宗序では「如即字中聲」と規定されている。

その名称は『訓蒙字会』(1527年)でウ(応응の終声を除いた発音)とされた。

造字

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中性母音の字母と組み合わさって [ɰi]が作られる( + )。

この字母は造字の基本となる天・地・人を表す3つの基本字の一つでもあり、天を象る「」との組み合わせで基本字母の ㅗ ㅛ ㅜ ㅠが作られる。がこの字母より上に位置すれば陽母音を、下に位置すれば陰母音を表す。

ラテン文字転写

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文化観光部2000年式ではeuマッキューン=ライシャワー式ではŭと表記される。

文字コード

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Unicodeにおける文字コード
名称 種類 コード HTML実体参照コード 表示
HANGUL LETTER EU 単体字 U+3161 ㅡ
HANGUL JUNGSEONG EU 中声用 U+1173 ᅳ

脚注

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  1. ^ ” (朝鮮語). 韓国民族文化大百科事典. 2024年2月26日閲覧。