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ハングル字母
基本字母
合成字母
古字母

は、ハングルを構成する子音字母のひとつ。5番目の字母(『訓蒙字会』以降。『訓民正音』当時は最初の「ㄱ」から12番目[1])。名称はミウム미음)。

筆順
ㅁの象形

音声[編集]

を閉じて閉鎖をつくり、口蓋帆を下げて鼻腔から呼気を抜くことで作られる両唇鼻音[m]である。音素は/m/で表される。終声では、両唇を離さない。

前の音節の閉鎖音(終声の, , およびそれらと同じ発音をするもの)を鼻音化する。

音価 終声字 複合終声字
, ,
, , , , , ,    
, (),
, , , , ()  
,  
 
   

訓民正音[編集]

訓民正音』初声体系では、唇音不清不濁に分類されており、訓民正音の世宗序では「唇音如彌字初發聲」と規定されている。その字形は『訓民正音解例』制字解によると口の形に象ったとされる。唇音系統の, はこれに筆画が足されて作られた。

字母の名称は『訓蒙字会』(1527年)により미음ミウム、眉音)と名付けられた。

ラテン文字転写[編集]

文化観光部2000年式マッキューン=ライシャワー式ともに初声も終声もmと表記される。

文字コード[編集]

Unicodeにおける文字コード
名称 用途 コード HTML実体参照コード 表示
HANGUL LETTER MIEUM 単体 U+3141 ㅁ
HANGUL CHOSEONG MIEUM 初声用 U+1106 ᄆ
HANGUL JONGSEONG MIEUM 終声用 U+11B7 ᆷ

脚注[編集]

  1. ^ ” (朝鮮語). 韓国民族文化大百科事典. 2024年2月26日閲覧。