ラリー・キング

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Larry King
ラリー・キング
Larry King by Gage Skidmore 2.jpg
ラリー・キング(2017年)
生誕Lawrence Harvey Zeiger
(1933-11-19) 1933年11月19日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク州ブルックリン
死没 (2021-01-23) 2021年1月23日(87歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
国籍アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
民族ユダヤ人移民
職業司会者
テレビ番組ラリー・キング・ライブ
マグショット(1971年)

ラリー・キング(Larry King、本名:Lawrence Harvey Zeiger、1933年11月19日 - 2021年1月23日[1][2])は、アメリカ合衆国ブロードキャスター。世界で最も有名な放送人のひとりである。

CNNの看板トーク番組ラリー・キング・ライブ』(Larry King Live)の番組ホストとして知られる。テレビラジオの番組ホスト以外にもコラムニスト俳優としても活躍している。

大きめの縁眼鏡・いかり肩・捲り上げた袖・サスペンダートレードマークで、アメリカ放送人随一とも言われる巧みな話術によりトークの帝王[3]マイクの名匠などの異名を持つ。

経歴[編集]

プーチンロシア大統領(右・当時)にインタビューするラリー・キング(2000年9月)
ラムズフェルド国防長官(右・当時)にインタビューするラリー・キング(2006年5月)

リトアニア生まれの母親とウクライナ生まれの父親との間にニューヨーク州ブルックリンに生まれる。両親ともに、正統派ユダヤ教徒である。

22歳の時に、ラジオ局の働き口を求めてフロリダ州へ移り、マイアミの小さなラジオ局WAHR(現・ WMBM)に就職した。当初は雑用係として雇われていたが、アナウンサーに欠員が発生したため、1957年5月1日に初めて番組のディスクジョッキーを務めた。その後、同局のゼネラルマネージャーであったマーシャル・シモンズ(当時)から「本名のスペルが間違えやすく、名前の響きもエスニックすぎて覚えにくい」と指摘された。初日のラジオショーの開始時間の5分前にかかわらず、名前が決まらず悪戦苦闘して、近くにあった雑誌やチラシを見ていたら、マイアミ・ヘラルドに折り込まれた「King's Wholesale Liquor」というチラシが目についた事をきっかけに、芸名をラリー・キングに改名した。 ニュース専門AMラジオ局WIODで、マイアミ・ビーチのレストランを舞台にしたインタビュー番組を開始。来店客などにインタビューしていたが、番組開始から2日後、コンサートを終えてレストランに来店した当時のアイドルスターであったボビー・ダーリンへのインタビューが、初のセレブリティへのインタビューとなった。

マイアミのラジオ番組は評判となり、1960年ABCネットワーク傘下、フォートローダーデールの地元テレビ局WPLG(Channel 10)で討論番組『マイアミ・アンダーカバー』のホストを務め、今日の礎を築いた。ところが、金融取引に関係した不祥事で1971年12月20日に逮捕され、3年間放送の世界から遠ざかっている。この間、ルイジアナ州のレース場でPRディレクターを務めたり、「Esquire」誌にスポーツ記事を書く等の仕事をしている。

その後、WIODに再雇用されてラジオ界に復帰。1978年からは共同放送システム(MBS)にて全米ネットで放送された夜のトークショー番組『ラリー・キング・ショー』を担当し、全米規模で知られる存在になった。1994年まで続いたこの番組の成功により、1985年6月からCNNの『ラリー・キング・ライブ』に出演するようになるが、大量の喫煙が原因で1987年2月27日心臓発作を起こし生死の境をさまよう。心臓のバイパス手術によって一命は取り留めたが、この時の教訓から禁煙活動や心臓病克服の活動に尽力している。

1997年5月に放送業界40周年を迎え、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに名を刻んだ。2007年5月には、放送業界50周年を記念しCNNが組んだ三つの特番において、ジョージ・H・W・ブッシュコンドリーザ・ライスバリー・ボンズセリーヌ・ディオンジョン・ボン・ジョヴィ等の著名人が祝辞を寄せた。

2010年6月29日、『ラリー・キング・ライブ』が年内に終了することを発表。12月16日、25年続いた番組の歴史にピリオドを打った。家族とより多くの時間を過ごすため終了を決意したという。今後もCNNで、特別番組などの司会活動は継続する予定である。

2017年には肺の悪性腫瘍を摘出する手術を受けた[4]

2019年3月に脳卒中を起こし、数週間昏睡状態に陥った。その直後には「こんな風に生きたくなかった」と自殺を考えたことを、後日明らかにした。4月23日に胸の痛みを訴え、血管形成術を受けた[4]

2021年1月1日、新型コロナウイルスに感染し、ロサンゼルス市内の病院に10日間入院していることが明かされた[5]。同月23日、死去した[2][6]。87歳没。

家族[編集]

キングは8度結婚(妻は7人だがエイリーン・エイキンズとは2度結婚している)しており、5人の子供と9人の孫と4人のひ孫がいた[7]

2020年8月23日、数週間以内に息子のアンディを心臓麻痺で、娘のチャイアを肺がんで亡くしたことを自身のインスタグラムで発表した[8]

出演作品[編集]

俳優として出演した主な作品。ただし、カメオ出演のようなものが多い。

映画[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
1984 ゴーストバスターズ
Ghost Busters
本人 石波義人(ソフト版)
秋元羊介フジテレビ版)
1993 デーヴ
Dave
本人 古田信幸(ソフト版)
1997 ジャッカル
The Jackal
本人 伊藤和晃(ソフト版)
千田光男テレビ朝日版)
マッド・シティ
Mad City
ラリー 伊藤和晃(ソフト版)
1998 エネミー・オブ・アメリカ
Enemy of the State
本人 渡部猛(ソフト版)
糸博(フジテレビ版)
ブルワース
Bulworth
本人 宝亀克寿
2000 キッド
The Kid
本人 石森達幸
2001 アメリカン・スウィートハート
America's Sweethearts
本人 江角英明
2002 ジョンQ -最後の決断-
John Q
本人
2004 シュレック2
Shrek 2
声の出演
ステップフォード・ワイフ
The Stepford Wives
2007 シュレック3
Shrek The Third
声の出演
2010 アイアンマン2
Iron Man 2

テレビ[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
1991、1994 ザ・シンプソンズ
The Simpsons
1997 スピン・シティ
Spin City
2002 ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル
The Practice
2005 ボストン・リーガル
Boston Legal
LAW & ORDER:陪審評決
Law & Order:Trial by Jury
2006 LAW & ORDER:クリミナル・インテント
Law & Order:Criminal Intent
2007 クローザー
The Closer
2009 30 ROCK/サーティー・ロック
30 Rock
2013 大統領とバカ息子
1600 Penn
2016 アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件
The People v. O. J. Simpson: American Crime Story
本人

著書(翻訳されたもの)[編集]

  • ブルックリンの先はどこもトウキョウ(白水社、1994年10月)
  • CNNラリー・キングの話し上手のコツ(東急エージェンシー出版部、1995年11月)

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ Larry King Fast Facts CNN. May 5, 2013
  2. ^ a b 米TV番組司会者のラリー・キング氏死去、87歳…コロナ感染で入院”. 読売新聞オンライン. 読売新聞社 (2021年1月23日). 2021年1月23日閲覧。
  3. ^ 米「トークの帝王」ラリー・キング氏、露の政治番組で司会にAFPBB・2013年5月13日、2015年7月21日観覧
  4. ^ a b Larry King, CNN talk-show legend, dies at 87 after being hospitalized with COVID-19”. USA TODAY (2021年1月23日). 2021年1月24日閲覧。
  5. ^ Prayers for Broadcasting Star Larry King, 87, 10 Days into Battle with COVID at Los Angeles Hospital”. SHOWBIZ 411 (2021年1月1日). 2021年1月23日閲覧。
  6. ^ Larry King”. ラリー・キングのTwitter (2021年1月23日). 2021年1月23日閲覧。
  7. ^ What You Didn't Know About Larry King's Children”. THE list (2021年1月2日). 2021年1月24日閲覧。
  8. ^ larrykingnow”. ラリー・キングのInstagram (2020年8月23日). 2021年1月24日閲覧。

外部リンク[編集]