ヨアン・グフラン

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ヨアン・グフラン
名前
ラテン文字 Yoan GOUFFRAN
基本情報
国籍 フランスの旗 フランス
生年月日 (1986-05-25) 1986年5月25日(37歳)
出身地 ヴィルヌーヴ・サン・ジョルジュ
身長 176cm[1]
体重 76kg[1]
選手情報
ポジション FW
利き足 右足
ユース

2001-2003
レッドスターFC93
カーン
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2003-2008
2008-2013
2013-2017
2017-2019
2020-2021
フランスの旗 カーン
フランスの旗 ボルドー
イングランドの旗 ニューカッスル
トルコの旗 ギョズテペSK
アルメニアの旗 アララト=アルメニア
115 (33)
140 (31)
119 (16)
46 (2)
40 (0)
代表歴
2005-2008 フランスの旗 フランス U-21 22 (3)
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ヨアン・グフラン(Yoan Gouffran, 1986年5月25日 - )は、フランスパリ近郊のヴィルヌーヴ・サン・ジョルジュ出身の元サッカー選手。現役時代のポジションはフォワードグアドループにルーツを持つ。

経歴[編集]

クラブ[編集]

カーン[編集]

2001年レッドスターFC93からSMカーンの下部組織に移り、2003-04シーズンにトップチームでのプロデビューを果たした。2004-05シーズンにはリーグ・アンデビューを果たした。2005-06シーズンには、チームは前シーズンにリーグ・ドゥに降格しており、このシーズンではリーグ・アン復帰はならなかったものの、グフランは8ゴールを記録するなどブレークした。2006-07シーズンは、15ゴール、4アシストを挙げ、チームをリーグ・アンへ復帰させる立役者となった。このような活躍から、グフランはリーグ・ドゥ最優秀選手賞を受賞した。そして、2007年オフではチェルシーバレンシアPSGなどのクラブが獲得に名乗りを挙げたが、結果的にはアーセナルが仮契約[注釈 1]を結ぶまでに至った[2]。チームがリーグ・アンに復帰した2007-08シーズンも10ゴールを挙げ前シーズンと同様に活躍した。2008年オフにはアーセナルへの移籍が決定的となった。しかし、グフランはフランスに残るという意向を示したため、プレミアへの移籍はならなかった。

ボルドー[編集]

グフランは結局ボルドーへ移籍することとなった。移籍金は650万ユーロ背番号7。2008-09シーズンは前述のようにカーンでの活躍からフル回転が期待されていたが、期待通りの成績とまではいかなかった。しかし、2009年5月30日の2008-09シーズンのリーグ最終節、グフランはボルドーをリーグ・アン制覇へと導く唯一のゴールを決め、チームはオリンピック・リヨンのリーグ8連覇を阻止した。ところが、それと同時に、古巣のカーンをリーグ・ドゥへ逆戻りさせてしまう結果にもなってしまった(カーンは1年でリーグ・アンに復帰)。2009-10シーズンも同様に通年の活躍はできなかった。2010-11シーズンはヨアン・グルキュフがリヨンへ移籍した抜けた穴を埋める新エースとして期待されていた。しかし、その抜けた穴を埋める、ということはできなかった。2011-12シーズンより、2年契約で契約が更新されることとなった[3][4]。背番号も9に変更となった。2011年10月29日に行われた第12節のACアジャクシオ戦(2-0)では2得点を挙げ、第4節のヴァランシエンヌFC戦(2-1)以来の8試合ぶりの勝利をもたらした[5][6]。グフランはこの試合でボルドーでの通算出場試合数が130試合となった[5]。第13節のPSG戦(1-1)でもゴールを挙げた[7]。第11節のスタッド・ブレスト29戦(1-1)でもゴールした[8]ため、グフランは連続3試合で4得点を挙げていることになる[7]11月26日に行われた第15節のカーン戦ではボルドーに移籍後では最多となるシーズン6ゴール目を決めた[9]。最終節のASサンテティエンヌ戦(3-2)でもゴールを決めた。最終的にボルドーに移籍後では最多、カーン時代を含めると自身2番目となるシーズン14ゴールを決め、チームのUEFAヨーロッパリーグ出場権獲得に大きく貢献した。

ニューカッスル[編集]

2013年1月23日イングランドプレミアリーグニューカッスル・ユナイテッドFCに完全移籍した[10]。移籍後の会見で「この素晴らしいクラブに加われることを本当に誇りに思う。歴史、素晴らしいサポーターを持つイングランド屈指のクラブでプレーすることへの挑戦に、とても興奮している。」とコメントした[10]。移籍早々、1月29日アストン・ヴィラFC戦(2-1)でスタメン出場。得点には絡まなかったがリーグ戦で低迷しているチームの勝利に貢献した。

ギョズテペ[編集]

2017年7月17日、ニューカッスルとの契約延長のオファーを断り、スュペル・リグギョズテペSKに移籍した[11]

アララト=アルメニア[編集]

2020年2月1日アララト=アルメニアに加入した[12]

2021年10月12日、現役引退を表明した[13]

フランス代表[編集]

2004年まではフランスU-17代表、2006年まではフランスU-19代表に所属しており、2005年にはUEFA U-19欧州選手権で代表の優勝に貢献した。2006年5月以降はフランスU-21代表で、同年のUEFA U-21欧州選手権でのベスト4進出にも貢献した。A代表に選出されたことは未だないものの、W杯南アフリカ大会の代表候補にも名を連ねた[14]

エピソード[編集]

所属クラブ[編集]

個人成績[編集]

クラブ シーズン リーグ 背番号 リーグ戦 カップ戦 欧州カップ戦 合計
試合 ゴール 試合 ゴール 試合 ゴール 試合 ゴール
カーン 2003–04 リーグ・ドゥ 2 0 - -
2004–05 リーグ・アン 8 0 - -
2005–06 リーグ・ドゥ 32 8 - -
2006–07 リーグ・ドゥ 37 15 - -
2007–08 リーグ・アン 36 10 - -
合計 115 33 - -
ボルドー 2008–09 リーグ・アン 7 32 2 8 0
2009–10 リーグ・アン 7 32 5 6 0
2010–11 リーグ・アン 7 22 2 - -
2011–12 リーグ・アン 9 34 14 - -
2012–13 リーグ・アン 9 20 8 2 0 5 4 27 12
合計 140 31 22 19 4 181
リーグ・ドゥ 71 23 - -
リーグ・アン 184 41 19 4
合計 255 64 19 4

タイトル[編集]

クラブ[編集]

代表[編集]

個人タイトル[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ アーセナルは暫定的にグフランを1シーズンカーンに残留させることとし、2008-09シーズンに正式に移籍することとしていた。

参考文献[編集]

  1. ^ a b Girondins.com (フランス語)
  2. ^ アーセナル、仏U-21代表グフラン獲得へ(FOOTBALL WEEKLY)”. news.livedoor.com (2007年7月12日). 2011年10月24日閲覧。
  3. ^ Gouffran handed extension” (英語). Sky Sports (2011年5月4日). 2011年11月8日閲覧。
  4. ^ Gouffran extends Bordeaux contract” (英語). FIFA.com (2011年5月4日). 2011年12月19日閲覧。
  5. ^ a b Girondins.com (フランス語)
  6. ^ DOUBLE DELIGHT FOR GOUFFRAN” (英語). sportinglife.com (2011年10月29日). 2011年10月31日閲覧。
  7. ^ a b Girondins.com (フランス語)
  8. ^ Gouffran - 2ème but en L1” (フランス語). Girondins.com (2011年10月22日). 2011年11月21日閲覧。
  9. ^ Gouffran - 6ème but en L1” (フランス語). Girondins.com (2011年11月26日). 2012年3月13日閲覧。
  10. ^ a b ニューカッスル、グフラン獲得を正式発表”. Goal.com (2013年1月24日). 2013年1月24日閲覧。
  11. ^ “Yoan Gouffran: Newcastle midfielder joins Goztepe SK” (英語). BBC Sport. (2017年7月17日). http://www.bbc.co.uk/sport/football/40635830 2017年11月21日閲覧。 
  12. ^ Նոր տրանսֆեր:🔥🔥🔥” (Armenian). facebook.com/. FC Ararat-Armenia Facebook (2020年2月1日). 2020年2月1日閲覧。
  13. ^ Hello everybody!”. facebook.com/araratarmeniafc/. FC Ararat-Armenia Facebook (2021年10月12日). 2022年6月17日閲覧。
  14. ^ ドメネク監督 フランス代表候補を発表、ビエラとベンゼマが落選”. afpbb.com (2010年5月12日). 2011年12月17日閲覧。
  15. ^ Soccar Player Allergic To Grass In France” (英語). smh.com.au (2010年10月19日). 2011年10月4日閲覧。

外部リンク[編集]

先代
カリム・ジアニ
リーグ・ドゥ最優秀選手
2007
次代
ギョーム・オアロ