ピングー

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ピングーのロゴ

ピングー』(Pingu)はスイス発祥のクレイアニメであり、かつ同アニメの主人公である南極に住むコウテイペンギンの名前でもある。原作はオットマー・グットマン(Otmar Gutmann)。主人公「ピングー」とその家族を描いたショートアニメ。

概要[編集]

1980年に原型となるテストフィルム「Hugo」が製作され、その後スイスのルシコンにある「Trickfilmstudio」(別称Pingu Studio)にて1986年から2000年までの間、第1シリーズから第4シリーズ及び長編「しあわせな結婚式」(Pingu at the Wedding Party)が製作された。シリーズはスイス国内のみならず世界各国で放送され、絵本玩具などの関連商品も多数生産された。2001年、「Trickfilmstudio」の親会社であり本作の権利保有及び制作を手掛けていたオランダアムステルダムに拠点を置く「The Pygos Group」社が破産、全ての資産をイギリスヒット・エンターテインメント社に売却し、2003年から2006年にかけて制作された第5シリーズから第6シリーズ及びミニシリーズ「ザ・ピングーショー」はヒット社傘下のHOT Animationで製作された。但し、「The Pygos Group」の名称は現在もコピーライト等で使用されている。スイス制作シリーズのDVD版は、初期にリリースされたVHS版と異なり、オープニングと劇中のBGM著作権の都合により大幅に変更されている。

スイスで制作されたシリーズの脚本はすべてシルヴィオ・マッツォーラが執筆し、ヒット社で制作されたシリーズでは何人かの脚本家によって物語が作成された。登場キャラクターはすべて発泡スチロール製の芯の上に色粘土のパーツを組み合わせて作られており、そうして出来上がった人形をストップモーション・アニメーションの手法で撮影し、映像を製作していた。登場キャラクターが特定の言語ではなく、「ピングー語」[1]という視聴者にはわからない言語で会話しているのが特徴。なお登場キャラクターの声は、すべてカルロ・ボノーミイタリア俳優)によるものである。

2011年、権利元のヒット社が米大手玩具メーカーのマテルに買収され、本作の権利もマテルへ移行した。

2017年より、日本の3DCG制作会社ポリゴン・ピクチュアズ及びNHK、マテルが共同で新シリーズ「ピングー in ザ・シティ」を製作。映像は 同じく日本の3DCG制作会社であるダンデライオンアニメーションスタジオが製作している。

略歴[編集]

  • 1980年 - 原型となるテストフィルムが作成される。
  • 1986年 - パイロットフィルムが作成される。
  • 1987年 - 第37回ベルリン・フィルム・フェスティバルに出展
  • 1990年 - 第6回インド国際子供フィルム・フェスティバルで「銀の象賞」受賞
  • 1991年 - 第18回「日本賞」教育番組国際コンクールで「前田賞」を受賞
  • 2001年 - 諸権利がヒット・エンターテインメント社に移行
  • 2006年 - バンド「Eskimo Disco」の楽曲「7-11」のミュージックビデオに出演
  • 2009年 - BBC制作のチャリティーシングル「Children in Need Medley」のミュージックビデオに出演
  • 2011年 - 米マテル社がヒット・エンターテインメント社を買収、諸権利がマテル社に移行
  • 2017年 - 国内制作の「ピングー in ザ・シティ」が公開

日本での放送[編集]

1992年にテレビ東京で日本初放送が行われた。その後も同じくテレビ東京系列ののTVQ九州放送の『あそぼうラッキー』など、地方民放や独立局で頻繁に放送された。

全国放送ではNHK教育テレビの『ぐっとくるサンデー』内にて放映。その後、同局の『ニャンちゅうワールド放送局』内にて放送された。2007年4月からは、上記番組の放送時間変更にあわせて、新シリーズ「ザ・ピングーショー」がスタートした。初めての試みとして、日本語の解説が入るようになった。

CSでは2007年4月から2008年6月まで、スカイパーフェクTV!アニマックスで平日8:20~と毎週日曜日9:20頃~放送[2][3]カートゥーンネットワークでも2011年6月4日から放送された。

2017年10月7日にNHK Eテレで、『ピングーinザ・シティ』の放送が開始された。毎週土曜午前9:20 - 9:27、再放送17:25 -17:32。

登場キャラクター[編集]

主人公[編集]

ピングー (Pingu)
本作の主人公。明るく元気なコウテイペンギンの男の子。
時々いたずらが過ぎてパパとママや先生やおじさんに大目玉を食らってしまうことがある。また、怪我をして医者の世話になることが幾度もある。
勝手なことをするチームペンギンや自分をいじめるトドが大嫌い。お気に入りはクマヌイグルミ
緑色の野菜[4]が苦手。これが食べられないために幾度も騒動を引き起こしている。それ以外(魚や菓子類)はほとんどが好物。
大声で叫ぶ際、嘴がラッパのような形状になる。鳥類の筈だが、一部の回で嘴の奥に歯が生えていることが確認できるシーンがある。
双子のペンギンの赤ちゃんのベビーシッターをしたことがある。卵のおもりをしたこともあるが、卵に逃げられたり、他所のペンギンの卵と取り違えたこともある。
楽器演奏の習得が早く、かなりの腕前。何度か物語の中で披露している。
性格はやんちゃなところは全シリーズ共通だが、Series 1~Series 4まではパパの仕事の手伝いをしたりおじいちゃんが怪我をした際に応急処置を施したりするなど優しく頼りになる一面もあった。しかし、Series 5からは性格が大幅に変更され破天荒で悪ふざけをして他のペンギン達に迷惑をかけたりお店の中を荒らしたりするなど、まさにトラブルメーカーとなっている。
ピンガ (Pinga)
本作のヒロイン。ちょっとおしゃまな愛嬌たっぷりのコウテイペンギンの赤ちゃん。ピングーの。少しおてんばなところがある。ウサギのぬいぐるみがお気に入り。生まれた時からしばらくはどんな場面に直面しても無表情だったが、Series 2の途中から表情豊かになりより可愛らしくなっている。

ピングーの家族[編集]

ピングーのパパ
郵便配達の仕事をしている。怒るときは怖いが、とても面倒見の良いパパ
ピングーのママ
パパ同様、怒ると怖いが、基本的にはとても優しいママ
ピングーのおじいちゃん
物知りなピングーの良きおじいちゃん。アコーディオン飛行機の飛ばし方を教えたのは全部おじいちゃんである。少しピングーに甘い所があるが、意外と怒ると怖いところもある。特にピングーが大きな岩を転がして自分が大怪我をしそうになったときには厳しくピングーを叱った。

ピングーの友人[編集]

ロビ (Robby)
グレーのアザラシ。ピングーの親友で、とても賢くがとても上手。
ピンギ (Pingi)
ピングーのガールフレンド。バレンタインプレゼントを渡したこともある。
ピンゴ (Pingo)
ピングーの友人。ピングーのいわゆる良きライバル。ピングーをからかうことがあるが、ピングーと同様に臆病なところがあり、迷い込んだ洞窟が苦手らしい。
ピンク (Pingg)
長いくちばしが特徴。よくピングーをからかう。ピンゴの相棒。クチバシが丸く縦に長いピングーの友人(初登場は「ピングーのアイスホッケー」)もピンクと呼ばれることもある。
ポンギ (Pongi)
縦に丸いくちばしが特徴で、時折めがねをかけている。
パンキー (Punki)
ピングーの友人。はねっ毛と縦縞模様のズボンを穿いているのが特徴。

その他のペンギン[編集]

オルガンおじさん
貧乏で仕事も食料もないおじさん。ピングーに助けられる。
校長先生
ピングーたちの先生。教師や学校長を務めている。時には厳しく、時に優しい校長。
おじさん
駐車場で遊ぶピングーたちを叱り付けていて、ピングーのパパとママ同様に怒るときはとても怖いが、本当はとても優しかった。
家のお隣さん
「家の庭だから」と怒鳴りつけるお隣さんだが、懲りたピングーを許しボールを返してくれた。
おばさん
ピングーがお泊りするため、遊びに来たことがある、心優しいおばさん。
お医者さん
下敷きになったり怪我をしたりしたピングーを助ける病院の先生。
アイスホッケーのペンギンたち
ピングーたちを馬鹿にしている自分勝手なペンギンたち。
ピンクのパパ
主に丸太割りの仕事をしているピンクのパパ。ピンクにそっくり。
ピンゴのパパ
家で魚屋の仕事をしているピンゴのパパ。ピンゴにそっくり。
ピンギのパパ
運び屋の仕事をしているピンギのパパ。ピンギにそっくり。
パン屋のおじさん
パン屋の職人。ピングーがお遣いのとき自分の作っていたパンを盗み食いした分の煙突掃除を命じた。
双子のペンギンの赤ちゃん
いたずらばっかりで、自分たちのベビーシッターであるピングーに怒られ、泣き出してしまったが、ちゃんとしたしつけにより寝ることができた。

ペンギン以外のキャラクター[編集]

サドなトド
ピングーの夢の中に登場した巨大でサディスティックなトド。ピングーをいじめて楽しむえげつない存在。
カモメ
ストーリーによく登場し、ピングーに糞を落としたり、魚を奪ったりする。
バジュー
ピングーとピンガが知り合った謎の雪男

特別エピソードのキャラクター[編集]

長編「しあわせな結婚式」で登場する。

緑ピングー[5]
ピングーそっくりの緑のペンギン。
王子
パパそっくりの緑色のペンギン
王女
ママそっくりの緑色のペンギン

エピソード[編集]

主題歌[編集]

サブタイトルに使用される曲は「Pingu Dance(ピングー・ダンス)」というタイトルの曲である。デビッド・ハッセルホフの歌唱による、約3分20秒のフルバージョンがある。[6]

日本版VHS・DVDの主題歌[編集]

オープニング(初期・VHS版)
「ピングー ラップ」 作曲:松浦雅也、歌:PINGU & FRIENDS
エンディング(初期・VHS版)
「SEEDS of HAPPINESS」 作詞:田久保真見、作曲:山川恵津子、歌:M-Rie(宮島理恵
エンディング(再放送前半期)
「ピングーのテーマソング」
エンディング(再放送後半期)
曲名不明(VHS「ピングーのたからもの」に収録されている曲)
  • 最近の再放送では主題歌が異なる、オープニングは雪で「PINGU」の文字を作るところから始まる。
  • 再放送のエンディングは前半ではピングーのテーマ、後半ではVHS版の映像を使用した日本独自のものが起用されている。

受賞歴[編集]

  • パイロットフィルム
  • 僕はピングー
    • 第6回インド国際子供フィルム・フェスティバル 銀の象賞(1990年
  • ピングーのお家づくり
    • 第18回「日本賞」教育番組国際コンクール 前田賞(1991年

関連項目[編集]

  • 住友生命 - イメージキャラクターに起用している。
  • ソニー『ウォークマン』 - 1993-1994年のCMキャラクターに起用された。
  • 南極発!ピングーからのメッセージ - 環境が学べるアート展「南極発!ピングーからのメッセージ」は環境省・林野庁の後援で全国巡回中の展覧会。ストップモーションアニメ作品であるピングーのメイキング現場に迫るアート展と、ピングー作品をきっかけに環境問題を掘り下げ、地球にやさしい行動を促す環境展が融合した体感型会場イベント。プロデュースは多くの展覧会やプロモーションイベントを手がける株式会社ネオスペース。
  • PENGIN - メジャーデビューシングル「オレポーズ 〜俺なりのラブソング〜」のミュージックビデオにピングーとピンギが出演。
  • ミスタードーナツ - 前述の住友生命同様、イメージキャラクターに起用している。

脚注[編集]

  1. ^ 台詞の一部に英語が混ざっている場合がある。また、アルファベットの書かれた看板や黒板が登場したこともある。
  2. ^ 突発的に不定期な放送をすることもある
  3. ^ ピングー公式サイト・ピングーの歴史
  4. ^ 設定はホウレンソウだが、海藻という説もある。
  5. ^ 関連書籍によってはグリーンペンギンと表記されることもある。『E-MOOKピングー』宝島社、p. 15
  6. ^ Music- & Soundfiles / Musik- & Sounddateien

外部リンク[編集]

テレビ東京 月曜 - 木曜 8:05 - 8:15
前番組 番組名 次番組
キャプテン翼
(再放送)
※平日 7:50 - 8:20
ピングー
不明
テレビ東京 金曜 7:35 - 7:50枠
緊急発進セイバーキッズ
(再放送)
※7:35 - 8:05
ピングー
テレビ東京 金曜 8:15 - 8:30枠
不明
ピングー
不明