ヒシナタリー

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ヒシナタリー
欧字表記 Hishi Natalie[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 牝[1]
毛色 青鹿毛[1]
生誕 1993年2月16日（31歳）[1]
父 Seattle Slew[1]
母 Devil's Sister[1]
母の父 Alleged[1]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
生産者 Overbrook Farm[1]
馬主 阿部雅一郎[1]
調教師 佐山優（栗東）[1]
競走成績
生涯成績 16戦6勝[1]
獲得賞金 2億5473万4000円[1]
勝ち鞍
GII ローズステークス 1996年
GII 阪神牝馬特別 1996年
GIII フラワーカップ 1996年
GIII 小倉記念 1996年
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ヒシナタリー[1]は、日本の競走馬、繁殖牝馬。主な勝ち鞍に1996年のローズステークス、阪神牝馬特別、フラワーカップおよび小倉記念。馬名の由来は冠名「ヒシ」にフリオ・イグレシアスの代表曲「黒い瞳のナタリー」[2]。

競走馬時代[編集]

  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[3]

1995年11月25日、中京競馬場の新馬戦でデビューし、ロイヤルスズカの3着。3戦目で初勝利を挙げ、若駒ステークスも勝って連勝する。エルフィンステークス3着を挟んだフラワーカップで初重賞制覇を果たすが、忘れな草賞2着、NHKマイルカップ6着、白百合ステークス7着と勝てない競馬が続く、それでも4歳の身で出走の宝塚記念ではマヤノトップガンの4着に入る。夏から秋にかけて小倉記念、ローズステークスと重賞を連勝し、秋華賞11着、ジャパンカップ7着とGIで連続6着以下に終わるが、年末の阪神牝馬特別で重賞4勝目を挙げた。翌1997年、始動戦のオーストラリアトロフィーで1番人気に支持されるも17頭立ての17着に終わり、レース後に屈腱断裂が判明して引退、繁殖入りした。

競走成績[編集]

以下の内容は、JBISサーチ[3]およびnetkeiba.com[4]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 格 頭数 枠番 馬番 オッズ
（人気） 		着順 騎手 斤量
[kg] 		距離（馬場） タイム
（上り3F） 		タイム
差 		勝ち馬/（2着馬）
1995 11. 25 中京 3歳新馬 10 6 6 2.0 （1人） 3着 角田晃一 53 芝1800m（良） 1:50.6 (35.6) 1.3 ロイヤルスズカ
12. 17 中京 3歳新馬 9 6 6 7.3 （3人） 2着 猿橋重利 53 芝2000m（良） 2:02.5 (36.2) 0.1 エイシンコンカード
1996 1. 5 京都 4歳未勝利 11 8 11 2.0 （1人） 1着 角田晃一 53 ダ1800m（良） 1:54.5 (38.4) 0.0 （インタートラスト）
1. 21 京都 若駒S OP 10 7 8 8.2 （4人） 1着 角田晃一 53 芝2000m（良） 2:03.4 (34.6) -0.6 （ザフォリア）
2. 17 京都 エルフィンS OP 10 7 8 3.8 （3人） 3着 角田晃一 54 ダ1400m（稍） 1:25.4 (38.9) 0.9 チアズダンサー
3. 16 中山 フラワーC GIII 15 2 3 5.3 （2人） 1着 角田晃一 53 芝1800m（重） 1:50.5 (35.3) -0.2 （メイショウヤエガキ）
4. 7 阪神 忘れな草賞 OP 13 4 5 1.2 （1人） 2着 角田晃一 54 芝2000m（良） 2:01.5 (35.1) 0.3 ナナヨーストーム
5. 12 東京 NHKマイルC GI 18 5 10 21.4 （10人） 6着 角田晃一 55 芝1600m（良） 1:33.4 (36.0) 0.8 タイキフォーチュン
6. 9 中京 白百合S OP 9 5 5 1.7 （1人） 7着 角田晃一 55 芝2000m（良） 2:03.9 (39.3) 1.7 サンキョウシュート
7. 7 阪神 宝塚記念 GI 13 3 3 53.5 （10人） 4着 角田晃一 52 芝2200m（良） 2:12.3 (34.3) 0.3 マヤノトップガン
8. 11 小倉 小倉記念 GIII 12 8 11 3.6 （2人） 1着 角田晃一 51 芝2000m（良） 2:00.7 (34.7) -0.2 (スターマン)
9. 22 阪神 ローズS GII 9 4 4 1.5 （1人） 1着 角田晃一 54 芝2000m（良） 2:02.6 (35.9) -0.3 （シーズグレイス）
10. 20 京都 秋華賞 GI 18 7 13 7.1 （2人） 11着 角田晃一 55 芝2000m（良） 2:00.1 (37.5) 2.0 ファビラスラフイン
11. 24 東京 ジャパンC GI 15 8 16 47.2 （12人） 7着 角田晃一 53 芝2400m（良） 2:24.4 (35.8) 0.6 シングスピール
12. 15 阪神 阪神牝馬特別 GII 15 7 13 3.8 （2人） 1着 河内洋 53 芝1600m（良） 1:35.1 (34.8) -0.1 （マジックキス）
1997 4. 19 京都 オーストラリアT OP 17 1 2 2.7 （1人） 17着 河内洋 56 芝2000m（良） 2:00.0 (37.0) 2.5 ゼネラリスト

引退後[編集]

当初は静内町の出羽牧場で繁殖入りし、一時アメリカに里帰りして繁殖生活を送ったのち社台ファームで繋養され、2012年10月に繁殖を引退した[5]。その後、2015年11月まで引退名馬繋養展示事業の助成対象となって中村雅明牧場で余生を過ごしていた[6][7]。2016年以降の所在は不明[8]。産駒から重賞勝ち馬は出なかったが、5番仔ヒシディーバから京都ハイジャンプを勝ったダイシンクローバーが、7番仔アイズオブナタリーから九州ジュニアチャンピオンを勝ったシュリーデービーが出ている。

産駒一覧[編集]

生年 馬名 性 毛色 父 馬主 管理調教師 戦績 供用 出典
初仔 1999年 ヒシマグナム 牡 鹿毛 ナリタブライアン 阿部雅一郎 栗東・佐山優 19戦2勝 [9]
2番仔 2001年 ヒシルーシッド Rahy 33戦4勝 [10]
3番仔 2003年 ヒシワンスモア 牝 黒鹿毛 Touch Gold 33戦2勝 （繁殖牝馬） [11]
4番仔 2004年 ヒシアワード 牡 鹿毛 Unbridled's Song 5戦0勝 [12]
5番仔 2005年 ヒシディーバ 牝 青鹿毛 Fusaichi Pegasus 3戦0勝 （繁殖牝馬） [13]
6番仔 2009年 ヒシサイクロン 牡
→騸		 青毛 ディープインパクト 阿部雅一郎
→阿部雅英
→小川正男		 栗東・佐山優
→船橋・林正人		 28戦0勝（うち地方13戦0勝） [14]
7番仔 2011年 アイズオブナタリー 牝 鹿毛 カンパニー 阿部雅英 栗東・佐々木晶三 （繁殖牝馬） [15]

血統表[編集]

ヒシナタリー (Hishi Natalie)の血統（ボールドルーラー系/Princequillo5×5=6.25%、Nasrullah5×5=6.25% (父内) ） （血統表の出典）[§ 1]
父系 シアトルスルー系
 [§ 2]
父

Seattle Slew
1974 黒鹿毛
父の父
Bold Reasoning
1968 黒鹿毛 		Boldnesian Bold Ruler
Alanesian
Reason to Earn Hail to Reason
Sailing Home
父の母
My Charmer
1969 鹿毛 		Poker Round Table
Glamour
Fair Charmer Jet Action
Myrtle Charm
母

Devil's Sister
1983 鹿毛 		Alleged
1974 鹿毛 		Hoist the Flag Tom Rolfe
Wavy Navy
Princess Pout Prince John
Determined Lady
母の母
Miss Swapsco
1965 鹿毛 		Cohoes Mahmoud
Belle of Troy
Soaring Swaps
Skylarking
母系(F-No.) (FN:12-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Princequillo 5×5=6.25%、Nasrullah 5×5=6.25%、Striking・Busher 5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [16]
  2. ^ [17]
  3. ^ [16][17]
  4. ^ [16][17]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ヒシナタリー(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月11日閲覧。
  2. ^ 1996年11月23日日刊スポーツ
  3. ^ a b “ヒシナタリー(USA) 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月11日閲覧。
  4. ^ “ヒシナタリーの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月11日閲覧。
  5. ^ “公益財団法人　ジャパン・スタッドブック・インターナショナル”. web.archive.org (2022年4月15日). 2022年4月15日閲覧。
  6. ^ “引退名馬/ヒシナタリー”. 名馬.jp. 2013年12月30日閲覧。
  7. ^ “引退名馬　思い出の名馬たち　その他”. 公益財団法人　ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022‐04‐16閲覧。
  8. ^ “ヒシナタリー(USA) | 馬・牧場・施設検索 | 競走馬のふるさと案内所”. uma-furusato.com. 2022年4月15日閲覧。
  9. ^ “ヒシマグナム”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月11日閲覧。
  10. ^ “ヒシルーシッド(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月11日閲覧。
  11. ^ “ヒシワンスモア(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月11日閲覧。
  12. ^ “ヒシアワード(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月11日閲覧。
  13. ^ “ヒシディーバ(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月11日閲覧。
  14. ^ “ヒシサイクロン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月11日閲覧。
  15. ^ “アイズオブナタリー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月11日閲覧。
  16. ^ a b c “ヒシナタリー(USA) 血統情報：5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月11日閲覧。
  17. ^ a b c d “ヒシナタリーの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月11日閲覧。

外部リンク[編集]

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