パーシヴァル

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パーシヴァル(Sir Perceval / Percival) はアーサー王伝説に登場する円卓の騎士の一人。聖杯探索の関連で最も有名な人物の一人。多くの国で長い時代に亘り語り継がれたため、言語によってはパルジファル、パルツィファルなどの呼び方もある。語源としては、 perce(貫く)+val(谷)、すなわち「谷を駆け抜ける者」が有力である。ウェールズに伝わる伝説の英雄ペレディル英語版が原型であるとされる[1]。『アーサー王の死』によれば、投げ槍が得意とされている。

物語によりパーシヴァルの出生には様々な設定があるが、ほとんどの場合に高貴な出生で、父はペリノア王という設定。母は名前が出てこない場合が多いが物語において重要な役割を担う。また家族として様々な人物が登場する。彼の姉は無名であったり物語によりディンドランとも呼ばれ、聖杯を運搬する役で登場する。

彼がペリノアの息子の話ではトー卿、アグロヴァル卿、ラモラック卿、ダーナー卿という兄弟が登場する。 また、息子に白鳥の騎士のローエングリンが登場する場合もある[注釈 1]

パーシヴァルの物語の概要[編集]

中世に描かれたパーシヴァル

母親のもと15歳まで騎士とは無関係に育つが、父の死後、彼は母にウェールズの森に連れて行かれ、そこで騎士たちと出会うことになる。

彼はそこで見た騎士に憧れ、騎士になるべくアーサー王の下へ向かう。そして、彼は自らを素晴らしい騎士であると証明でき、アーサーに騎士爵を授けられると円卓の騎士の会合に誘われ参加し、それによりパーシヴァルは円卓の騎士の一員となる事となった。

彼はその後、聖杯探索の任務に就き、一度失敗するが、最後にはガラハド卿と共に聖杯探索を成功させた三人の騎士のうちの一人となる。

注・出典[編集]

注釈[編集]

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  1. ^ 聖杯を見つけたパーシヴァルは童貞でなければいけないので、『アーサー王の死』などにローエングリンは登場しない。

出典[編集]

  1. ^ マルカル 2001, p. 137.

参考文献[編集]

関連書籍[編集]

  • 天沢退二郎『ペルスヴァルまたは聖杯の物語』 1991年 白水社<フランス中世文学集02 -愛と剣と>、ISBN 978-4560046012
  • 渡邉浩司「ペルスヴァルに授けられた剣と刀鍛冶トレビュシェットの謎-クレチアン・ド・トロワ『聖杯の物語』再読」、『続 剣と愛と-中世ロマニアの文学』中央大学出版部、2006年、pp. 169-217。

関連項目[編集]