ノルウェー・クローネ

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ノルウェー・クローネ(norsk krone、Norwegian krone)は、ノルウェー通貨。略称NOK、又はkr。補助単位はオーレで、1クローネ=100オーレ。クローネとは王冠を意味する言葉であるが、これはデンマークやスウェーデンと同じである。1ノルウェー・クローネ=14.14円(2010年10月8日現在)

概要[編集]

ヨーロッパの通貨がユーロに統合されていくなか、ノルウェーが非EU国家であることからスイス・フランとともに今後も存在するヨーロッパの通貨の一つである。ノルウェー経済は国際的には原油天然ガス輸出に裏打ちされたものであるが、原油・石油製品の決済はUSドルで行うことから原油価格とは直接に連動せず、ユーロとの関連性が強いとされる。国際的な比較ではノルウェー・クローネは安定した通貨の一つであり、対では1994年から2006年の間は11円台から19円台となっており、2003年以降から2006年では対ユーロ、対USドル、対ともにクローネ高の傾向が続いたが、2008年のサブプライム以降円高で推移している。

歴史[編集]

1914年までの歴史についてはクローネ#歴史を参照

1875年デンマークスウェーデン、ノルウェーによるスカンジナビア通貨同盟の結成により導入された、金平価純金1グラム=2.48クローネとなるクローネクローナ)が基になっている。

紙幣[編集]

かつては、A5サイズほどの超大型紙幣や、正方形に近い大型紙幣が流通しており、現在は存在しない5クローネや10クローネ紙幣も流通していた。現在は、50、100、200、500、1,000クローネの5種類の紙幣のみが流通しているが、高額紙幣の流通量は少なく、1,000クローネ紙幣は滅多に手にすることができない。

現行紙幣は7次型で、全て1997年以降に発行されたものだが、200クローネ以下の紙幣については、2002年から500クローネ以上の紙幣と同様に、ユーリオン模様および、ホログラムストライプの追加、紫外線インクによるモチーフの印刷など、セキュリティ対策の強化された改訂版が発行された。紙幣は額面があがるごとに、縦が8mm、横が5mmずつ大きくなっている。

過去の紙幣においては、その肖像に、ナンセンビョルンソンといったノーベル賞受賞者、数学者アーベル、劇作家イプセン、音楽家グリーグなどの文化人が使われていた。

なお、この国の紙幣は1949年以降に発行された物全てが、数年前までは法的に有効であったが、旧紙幣の整理統合により、2009年10月現在有効な旧紙幣は6次紙幣の500、1000クローネのみとなっている。

現在の紙幣に描かれている人物は下記の通りである。
  • 50クローネ(緑)128mm×60mm 1997年1月発行 2004年3月改版
ペテル・クリスティン・アスビョルンセン(Peter Christen Asbjornsen 1812年-1885年動物学者民話研究家)
  • 100クローネ(赤)136mm×65mm 1997年9月発行 2003年3月改版
キルステン・フラグスタート(Kirsten Flagstad 1895年-1962年ソプラノ歌手
  • 200クローネ(青)144mm×70mm 1994年11月発行 2002年4月改版
クリスチャン・ビルケランド(Kristian Birkeland 1867年-1917年物理学者
  • 500クローネ(茶)152mm×75mm 1999年6月発行
シグリ・ウンセット(Sigrid Undset 1882年-1949年小説家1928年ノーベル文学賞受賞者)
  • 1000クローネ(紫)160mm×80mm 2001年6月発行
エドヴァルド・ムンク(Edvard Munch 1863年-1944年画家

硬貨[編集]

現在流通している硬貨は、50オーレ、1、5、10、20クローネの5種類。日本五円玉デンマークの硬貨と同様に先進諸国では珍しい穴開きの硬貨が存在している。

図案は50オーレは王冠、1クローネはハーラル5世の紋章、5クローネは聖オーラフ勲章、10・20クローネはハーラル5世の横顔の図案となっている。