ダフィー・ダック

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ダフィー・ダック

ダフィー・ダックDaffy Duck)とは、ワーナー・ブラザース制作のアニメーションルーニー・テューンズ』のキャラクターである。

概説[編集]

このダフィー・ダックは、ルーニー・テューンズ初期から登場しており、ルーニー・テューンズが終了する前年の1968年まで出演し続けた。初期は今とは目も大きくかなりデザインが違っていた。主にポーキー・ピッグバッグス・バニーと共演しており、主演作に「ダック・ドジャース」がある。

喋る時の破裂音が特徴的で、口癖は、「お前ってサイテー!(You're despicable!)」である。(旧版では「こういうのってありなのかよ」である)。また、現日本語吹替え版では、時々語尾が妙な丁寧語になることが多い。

性格は、初期と現在とでは大きく異なる。初期の性格はとにかく明るくお調子者で、観客の笑いを誘う役、いわゆる"スクリューボール・キャラクター"の一躍を担っていた。その例として『可愛さ余って憎さ百倍(原題:My Favorite Duck、1942年)』では、共演していたポーキーに「イカれたカモ」、「完全にイカれてる」と言われるほどである[1]。初期のダフィーは、笑い方が特徴で自分が相手を打ち負かした後などに奇声を上げて喜んでいた。しかし、『標的は誰だ(原題:Rabbit Fire、1951年)』からダフィーの性格を一新し、現在の虚栄心が強く自己中心的な性格で、自分が上だと豪語しバッグスをスターの座から引きずり下ろそうとする性格に変わった。また、バッグスのことは自分よりも人気が下だと思っており、ショーの看板で自分を差し置いてバッグスの名前が先に出ていると、「あのウサギ(バッグス)の名前が先だと!?主役は俺だ!」と言い、ショーの責任者に抗議する事もある。そしてショーの責任者に「あいつ(バッグス)はシロップ漬けにしてもハエ1匹寄り付かない[2]。」と言い張る程(短編「ショービズはキビシ」より)である。ちなみに好きなスポーツは、テニスであり、よく「テニスやらない?」と言って相手を誘う。

なお、アヒルとよく勘違いされているが、彼は黒ガモである(「ロジャー・ラビット」や、一部の作品ではアヒルとして扱われているが、劇場版で「アヒル?」と言われた際、即座に否定した)。

性格・言動[編集]

声優[編集]

最初はメル・ブランクが、バッグス・バニーの兼役として担当。ブランクの死去後は、ディー・ブラッドリー・ベイカージェフ・バーグマングレッグ・バーソンジョー・アラスキーが演じていた。

「ベビー・ルーニー・テューンズ」では、サミュエル・ビンセントが演じていた。

スペース・プレイヤーズ」では、エリック・バウザが演じた。

ダフィーの吹き替えは初代は愛川欽也バックスバニー劇場)、内海賢二が2代目、肝付兼太が3代目で(「バッグス・バニーと愉快な仲間たち」にて)、「バッグス・バニーのぶっちぎりステージ」では江原正士が担当。現在の「バッグス・バニー・ショー」などでは高木渉、「ロジャー・ラビット」では石森達幸、「ベビー・ルーニー・テューンズ」では山岸功が担当している。また、アンティーク・アニメコレクションでは公式吹き替えでバッグス・バニー役を務める山口勝平が担当している。

出演作品[編集]

短編映画[編集]

このキャラクター以外の作品は「ルーニー・テューンズとメリー・メロディーズの短編映画」を参照

長編映画[編集]

テレビ放送[編集]

DVD[編集]

ダフィーのみのDVDを記述する。

  • アンティーク・アニメコレクション「ダフィー・ダック」

脚注[編集]

  1. ^ しかしその直後にダフィーは「それは感じ方の違いって奴だ」と言っている為、ダフィーは自分がお調子者だということに気づいてないらしい
  2. ^ それだけ人気がないという例え

関連項目[編集]