タイマー

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タイマー(timer)は、あらかじめ設定した時間までの残り時間を表示し(カウントダウン)、残り時間ゼロとなったときに、ブザーや発光で設定された時間が経過したことを知らせる装置のことを指す。その他にも計測開始時からの経過時間(カウントアップ)を行うストップウオッチや、定期的に電源をオンオフしたり、カウントダウンを意識せずにある時刻を設定しておいて知らせる(目覚まし時計)なども含めて、広い意味で時計(日本においてのクロック/ウォッチ)全般のことを指すこともある。計時機、計時器ともいう。タイマとも呼ばれる。[1]

タイマーとしての単機能製品のほかに、通常の時計の一機能として時間経過を知らせる機能(正時ごとの時報音や、上記の目覚まし機能)、家電機器の動作予約機能、コンピュータ機器の動作上の内部機能として組み込まれている時間を計算する機能としてのタイマなどが上げられる。

コンピュータにおいては「クロック」とは時計機能そのものではなく、時刻の単位であり内部動作を同期する基準であり、そのクロックを数えることで一定時間の経過を知るタイマ機能が動作する。

作動方式による種別[編集]

  • オンディレイタイマー
入力信号がオンし続けた場合に、セット時間が経過すると作動するタイマーの方式。
  • オフディレイタイマー
入力信号がオンからオフに変わった場合に、セット時間が経過すると作動するタイマーの方式。
  • フリッカータイマー
入力信号がオンの場合に、セット時間でオンとオフを繰り返すタイマー方式。

単体のタイマー[編集]

デジタル式キッチンタイマー
キッチンタイマー
調理時間の目安とするためのタイマーである。設定時間が経過した後にブザーが鳴る。電子回路を用いたデジタル式の製品が普及しているが、ぜんまいばねを応用した、簡単なダイヤル操作だけで使用できるアナログ式の製品も使われている。デジタル式はカウントアップによる簡易ストップウォッチになる物が多い。また、デジタル式でリセット・ボタンのない物には、“分”設定ボタンと“秒”設定ボタンを同時押しすることによって設定時間をゼロ・リセットできるものがある。
24時間繰り返しタイマー
照明や生物の飼育などのために、1日のうち決まった時間に動作を繰り返すタイマー。登場初期には時計のような文字盤の周りのを動かすことで時間を設定する製品が多く見られたがこれは内部に可動部分(電動時計)を持っており、半導体技術の発達に伴い可動部を持たない低原価の電子式が登場した。
表示盤付きタイマー
スポーツ試合や、持ち時間が決められている口頭発表などで、遠く離れた位置でも見えるよう、大型の表示盤に残り時間などを表示するもの。スポーツの試合用のものでは、タイマー表示(試合時間表示)のほか、得点表示、サーブ権表示などができるものが多い。

機器組み込み型のタイマー[編集]

加熱機能のある自動販売機
カメラ
写真を撮影する際、カメラを操作する人も写真に映ることができるよう、一定時間の後にシャッターを作動させるもの。セルフタイマーと呼ばれる。
録画機器、炊飯器扇風機エアコンなど家電製品
録画・炊飯・暖房など機器動作の予約設定や、電子レンジ洗濯機などにおけるカウントダウン設定をするため、タイマー(時計)が内蔵されている。

コンピュータ内部のタイマー[編集]

以下のいずれか、あるいはワンショットなど、いろいろ設定可能なものも多い。

インターバルタイマ
一定間隔で何らかのシグナルをシステムに対し発生する(一般には割り込みのことが多い)機構。一般にオペレーティングシステムリアルタイムクロックで時刻を取得した後はこのインターバルタイマの割り込みを使って内部時刻をアップデートしていく。オペレーティングシステム(以下、OS)がプリエンプションの契機として使用したり、OS自身のさまざまな定期処理(ページ置換アルゴリズムデーモンの定期的処理など)や、デバイスドライバなどにOSが提供するタイマ(例えば、機器の故障により処理要求がタイムアウトしたと判断するためなど)の元としても使われる。
ウォッチドッグタイマー
コンピュータシステムの正常動作を確認するための機構。オペレーティングシステムがウォッチドッグタイマに対して一定間隔で書き込みを行い、万が一その書き込みが規定期間内に一定回数以上行われなかったときには、システムがハングアップ(具体的にはインターバルタイマからの割り込みがマスクされた状態で動作し続けている)と判断してシステムをリセットする。組み込みシステムなどで使われることが多い。

注釈[編集]

  1. ^ JIS Z8301 では最後を伸ばさないが国語表記の基準(文化庁)では伸ばす。

関連項目[編集]