篩
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篩(ふるい、英: sieve)とは、紛粒状の固体混合物から、その粒径やその他の物理的性質によって、特定の紛粒状固体を選別する機器の総称。一般には網状になっている。本来は粗い目のものを「通し」、細かい目のものを「ふるい」というが、混用されており厳密に区別することも困難とされる[1]。香川県の方言では「けんど」といわれる[2]。
概略[編集]
おもに粒状のものを入れてゆり動かし、粒の大小によって選択、分離するための道具である。網ふるいが代表的であり、粒度によって網目の大きさを調整することが多い。民具としては、世界的にみられる。日本では竹、籐、アケビの蔓(つる)、馬毛、絹、綿などが用いられてきた[1]。
網目ではなく、直径のそろった円い穴を多数あけたタイプのものもある。用途に応じて、蓋付きのもの、相似形の受けをともなうものなどがあり、今日では電動ふるいも多く使用されている。
同じように竹を編んで作られた道具に、笊(ざる)と籠(かご)がある。ふるいとざる、かごは用途によって区別されるものであるが、「ふるいは固体を」「ざるは液体を」「かごは気体を」分離しているという見方もできる。
脚注[編集]
- ^ a b 日本民具学会編 『日本民具辞典』 ぎょうせい、1997年、390頁。ISBN 4-324-03912-7。
- ^ 佐藤亮一監修 『日本方言辞典 : 標準語引き』 小学館、2004年、1139頁。ISBN 4-09-508211-9。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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