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Basket of PlumsPierre Dupuis

[注釈 1](かご)(: Basket/バスケット)とは、短冊状ないし細いひも状の素材をくみ合わせたり編んだりして作成した運搬を目的とした容器の総称である。素材はへぎ板、茎、蔓など多岐にわたる。植物を素材とするものが多いが、馬の毛、鯨ひげ、ワイヤーなどが使用されることもある。制作は一般的に手作りである。蓋付きのものもある。

解説[編集]

籠は、ざると同様に液体を運ぶことを目的としないという特徴があり、材料には、軽さ加工の容易さ、強度と耐水性を重視してなどの植物製の素材が好んで用いられる。現在では植物製素材のほかに、金属線(針金)や熱可塑性樹脂を使用する場合も多い。金属製のものは線をビニールで被覆したものや真鍮製(被覆無し)から、ステンレス製へ移行している。

籠と同様に竹製品であった(ふるい)と(ざる)との違いが、分離するものが、固体(篩)、液体(笊)、気体(籠)であることは興味深い。

乗り物の「かご」も同一語源で、駕籠の文字が宛てられている。

使途[編集]

中国海南省海口市。左側は家禽用籠。右側の浅い籠はエビ、小魚の販売用。

籠は実用と見た目の美しさを兼ねている。宗教儀式に使用されることもある[1]。一般的に収納や運搬を目的に使用されるが、ふるいなど特殊なものは調理、種や穀物の識別、ギャンブルの駒の選別、 鳴り物、漁、洗濯など様々な用途で使用される。

歴史[編集]

籠が使用されるようになる前、樹皮を容器として使用していた。食物などの移送に使用されていたと考えられるが、数回使用しただけで壊れる程度のものであった。その後、細長くした樹皮やほかの植物を補助的に編み込むようになり、さらに全体を編んだ籠となった。さらに、きつく編むことによって液体を収容できるよう進化してきている。

発掘の地盤の状況によっては考古学的に貴重なものとなる場合もある。紀元前9千年紀中東では籠作りの技術を絨毯にも使用していた可能性がある。紀元前7千年紀オアシスアメリカ英語版で籠編みが行なわれていたとされる。[1]紀元前30世紀、編み込み技術は広がっていた。

当初、籠は保存や運搬、散乱しがちな家庭用品の整理など多目的な用途のためデザインされていた。農園のある地域では籠の材料の種類も豊富であったため、籠編み技術にも影響を与えた。ラタン、温帯地域の薄い葉を持つヤシ科の植物、熱帯地域の広い葉を持つパイナップル科の植物など、材料の種類によって籠編みの技法は異なる。籠編みの技法は芸術へと進化した。色、材料、大きさ、パターン、ディテールなどで自由に表現できる。

地方の女性などが頭の上に籠をのせて運搬することもある。ギリシア美術ではこれをカネフォロスと呼ぶ。

比喩および文学的用法[編集]

to hell in a handbasket 」は「急速に悪化する」ことを意味する。語源は明らかにされていない。

Basket 」は「婚外子」の意味で主にイギリス英語で使用されることもある[2]

材料[編集]

ヤシでできた籠(手前)および枝でできた籠(奥)

一般的な材料を以下に示す:

ギャラリー[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ は異体字であり新字体ではない。

出典[編集]

  1. ^ a b "Hopi Basketry." Northern Arizona Native American Culture Trail. (retrieved 13 Nov 2011)
  2. ^ basket, n.”. oed.com. 2015年3月18日閲覧。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]