ギルバート・アイブル

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ギルバート・アイブル
基本情報
本名 ギルバート・ラモン・アイブル
(Gilbert Ramon Yvel)
通称 ザ・ハリケーン
暴走ハリケーン
PRIDEのハリケーン男
国籍 オランダの旗 オランダ
生年月日 (1976-06-30) 1976年6月30日(47歳)
出身地 北ホラント州アムステルダム
所属 ゴールデン・グローリー
ボスジム
→スローダウン
身長 187cm
体重 104kg
リーチ 196cm
階級 ヘビー級
ライトヘビー級
バックボーン キックボクシング
テーマ曲 Mama Said Knock You Out
(LL Cool J)
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ギルバート・アイブルGilbert Yvel1976年6月30日 - )は、オランダ男性総合格闘家北ホラント州アムステルダム出身。スローダウン所属。元RINGS無差別級王者。

来歴[編集]

1997年11月20日、リングスに初来日。

1999年4月23日、リングスで高阪剛とランキング戦で対戦し、ドクターストップでTKO勝ち。この試合前まではランク外であったが、ランク1位の高阪に勝利したことによってランキング1位に認定された。

2000年4月20日、リングス無差別級タイトルマッチで王者田村潔司と対戦し、KO勝ちを収め王座獲得に成功した。直後にPRIDEと契約したが[1]、リングスと1999年8月1日から2000年7月31日までの専属選手契約中であり、6月13日付けで同契約の解除および王座剥奪となった。

2000年6月4日、PRIDE.9ビクトー・ベウフォートと対戦、判定負け。8月27日、PRIDE.10ゲーリー・グッドリッジと対戦、左ハイキック一発でKO勝ち。10月31日、PRIDE.11ヴァンダレイ・シウバと対戦するも、試合開始直後にインローを金的に受け、続行不可能となったため無効試合となった。

2002年7月14日、K-1初参戦となったK-1 WORLD GP 2002 in FUKUOKAでレイ・セフォーと対戦し、ローキックでKO負け。

2004年5月20日、IT'S SHOWTIMEシーク・コンゴと対戦し、KO勝ち。

2004年11月13日、ヘルシンキで開催されたFight Festival 12でのアッテ・バックマンとの対戦中、レフェリーを左フックでダウンさせ、ダウンしたところにキックを見舞ったため失格負けとなった。

2005年ボスジムに移籍した。

2005年4月3日、PRIDE 武士道 -其の六-美濃輪育久と対戦し、アンクルホールドで一本負け。

2007年2月24日、アメリカ合衆国ネバダ州で開催されたPRIDE.33セルゲイ・ハリトーノフと対戦予定であったが、レフェリー暴行の件でネバダ州アスレチック・コミッションからライセンスが下りなかったため、欠場となった。

2007年4月8日、PRIDE.34小路晃と対戦し、パウンドでTKO勝ち。

2007年8月、かつてアイブルがKOしたシーク・コンゴと対戦することになったミルコ・クロコップチーム・クロコップのトレーニングにスパーリング・パートナーとして参加。

2007年10月28日、SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT GROUND ZERO TOKYO 2007で桜木裕司と対戦し、右フックでKO勝ち。

2009年1月24日、Affliction: Day of Reckoningジョシュ・バーネットと対戦し、マウントパンチでギブアップ負け[2]。6月27日、Ultimate Chaosでペドロ・ヒーゾと対戦し、パウンドでKO勝ち[3]

2009年8月1日、Affliction: Trilogyポール・ブエンテロと対戦予定であったが、大会が中止された[4]

UFC[編集]

2010年1月2日、UFC初参戦となったUFC 108ジュニオール・ドス・サントスと対戦し、左フックでダウンしたところにパウンドで追撃されTKO負け[5]

2010年6月12日、UFC 115ベン・ロズウェルと対戦し、0-3の判定負け[6]

2010年10月23日、UFC 121でジョン・マドセンと対戦し、パウンドでTKO負け。3連敗となりUFCからリリースされた[7]

人物・エピソード[編集]

  • サミング・ロープ掴み・頭突きなど反則行為の多い選手で、一時期これが原因で格闘界から干されている。
  • 巨大なイエローカードを持って入場するパフォーマンスを行う[8]
  • 父方の祖父が日本人なのだが、母親はこの事実を長年ギルバートに伝えていなかった(PRIDE 武士道 -其の六- 煽りVTRより)。

戦績[編集]

総合格闘技[編集]

総合格闘技 戦績
56 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
38 32 6 0 0 1 1
16 4 3 6 3
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
ヒューストン・アレクサンダー 1R 3:59 KO(パンチ) RFA 2: Yvel vs. Alexander 2012年3月30日
ダミアン・ダンチボ 1R 3:12 ギブアップ(パンチ連打) RFA 1: Elliott vs. Pulver 2011年12月16日
× ジョン・マドセン 1R 1:48 TKO(パウンド) UFC 121: Lesnar vs. Velasquez 2010年10月23日
× ベン・ロズウェル 5分3R終了 判定0-3 UFC 115: Liddell vs. Franklin 2010年6月12日
× ジュニオール・ドス・サントス 1R 2:07 TKO(左フック→パウンド) UFC 108: Evans vs. Silva 2010年1月2日
ペドロ・ヒーゾ 1R 2:10 KO(パウンド) FFI: Ultimate Chaos 2009年6月27日
× ジョシュ・バーネット 3R 3:05 ギブアップ(マウントパンチ) Affliction: Day of Reckoning 2009年1月24日
アレクサンドル・チモノフ 1R 2:40 TKO(パウンド) M-1 Challenge 9: Russia 2008年11月21日
セルゲイ・シェメトフ 1R 0:53 アンクルホールド K.O. Events: Tough Is Not Enough 2008年10月5日
マイケル・キタ 2R 0:02 KO(パンチ) Gentleman Fight Night 2008年5月24日
ハキーム・ゴラン 1R KO(パンチ連打) K-1 WORLD GP IN AMSTERDAM 2007年6月23日
小路晃 1R 3:46 TKO(パウンド) PRIDE.34 2007年4月8日
ロドニー・ファベイラス KO(パンチ連打) 2H2H: Pride & Honor 2006年11月12日
ファビアーノ・シェルナー 1R 1:30 TKO(パンチ連打) Cage Rage 17: Ultimate Challenge 2006年7月1日
× ローマン・ゼンツォフ 1R 4:55 KO(左フック) PRIDE 無差別級グランプリ 2006 開幕戦 2006年5月5日
ヴァレンタイン・オーフレイム 1R 4:30 腕ひしぎ十字固め IT'S SHOWTIME: Amsterdam Arena 2005年6月12日
× 美濃輪育久 1R 1:15 アンクルホールド PRIDE 武士道 -其の六- 2005年4月3日
× アッテ・バックマン 1R 0:35 失格(レフェリーへの暴行) Fight Festival 12 2004年11月13日
シーク・コンゴ 2R KO IT'S SHOWTIME: Amsterdam Arena 2004年5月20日
× ジェレミー・ホーン 3R(10分/5分/5分)終了 判定3-0 PRIDE.21 2002年6月23日
ボブ・シュライバー TKO(ドクターストップ) 2H2H 4: Simply the Best 4
【IMA世界100kg超級王座決定戦】
2002年3月17日
イブラヒム・マゴメドフ スリーパーホールド M-1 MFC: Russia vs. The World 2 2001年11月11日
× ドン・フライ 1R 7:27 失格(サミング) PRIDE.16 2001年9月24日
× イゴール・ボブチャンチン 1R 1:52 スリーパーホールド PRIDE.14 2001年5月27日
カーロス・バヘット 1R 2:20 KO(跳び膝蹴り) 2H2H 2: Simply the Best 2001年3月18日
× 藤田和之 10分2R終了 判定0-6 PRIDE.12 2000年12月23日
ヴァンダレイ・シウバ 1R 0:21 無効試合(ローブロー) PRIDE.11 2000年10月31日
ゲーリー・グッドリッジ 1R 0:28 KO(左ハイキック) PRIDE.10 2000年8月27日
× ビクトー・ベウフォート 延長2R終了 判定0-6 PRIDE.9 2000年6月4日
田村潔司 1R 13:13 KO(パンチ連打) リングス Millennium Combine
【RINGS無差別級タイトルマッチ】
2000年4月20日
ブライアン・ダン 1R 0:21 TKO(パンチ連打) 2H2H 1 2000年3月5日
× ダン・ヘンダーソン 5分2R終了 判定0-3 リングス KING of KINGS GRAND-FINAL
【準々決勝】
2000年2月26日
ヨープ・カステル 1R 4:16 KO(掌打) Rings Holland: There Can Only Be One Champion 2000年2月6日
高阪剛 1R 1:17 TKO(カット) リングス RISE 7th KING of KINGS Bブロック
【2回戦】
1999年12月22日
ビターゼ・タリエル 1R 2:18 腕ひしぎ十字固め リングス RISE 7th KING of KINGS Bブロック
【1回戦】
1999年12月22日
デニス・リード 1R 1:43 KO(跳び膝蹴り) Amsterdam Absolute Championship 2 1999年11月27日
ファビオ・ピエモンテ 1R 2:28 TKO(パンチ連打) World Vale Tudo Championship 9
【WVCスーパーファイト王座決定戦】
1999年9月27日
× 高阪剛 1R 8:17 負傷判定 リングス RISE 5th 1999年8月19日
セーム・シュルト 2R 4:45 KO(パンチ) Rings Holland: The Kings of the Magic Ring 1999年6月20日
高阪剛 1R 19:58 TKO(ドクターストップ) リングス RISE 2nd 1999年4月23日
ビッグ・モー・T 1R 1:59 KO(跳び膝蹴り) Rings Holland: Judgement Day 1999年2月7日
リー・ハスデル TKO(カット) Rings Holland: The Thialf Explosion 1998年10月24日
アリョール・ベーコフ 1R 2:28 TKO(レフェリーストップ) リングス CAPTURED 〜前田日明 リングス・ラストマッチ〜 1998年7月20日
ヴァレンタイン・オーフレイム 0:36 TKO(肩の負傷) Rings Holland: Who's The Boss 1998年6月14日
× カリムラ・バルカレフ 1R 4:49 失格(噛みつき) IAFC: Pankration European Championship 1998 1998年5月23日
× ボブ・シュライバー 1R 4:15 KO(打撃) IMA: KO Power Tournament
【決勝】
1998年4月12日
アルギルダス・ダルリス 1R 3:02 TKO(3ノックダウン) IMA: KO Power Tournament
【1回戦】
1998年4月12日
ボブ・シュライバー 2R 1:12 アンクルホールド Rings Holland: The King of Rings 1998年2月8日
バス・ジューセン KO Red Devil Free Fight 2 1997年12月7日
レフ・バルカーラ 10:47 KO リングス WORLD MEGA-BATTLE TOUNAMENT 1997 2nd ROUND 1997年11月20日
オレグ・ツゴルニク 1R 1:41 KO(パンチ) M-1 MFC: World Championship 1997
【決勝】
1997年11月1日
セルゲイ・チュニック 1R 1:16 KO(パンチ連打) M-1 MFC: World Championship 1997
【1回戦】
1997年11月1日
ペドロ・パーム TKO Gym Alkmaar: Fight Gala 1997年10月5日
ヴャチェスラフ・キセレフ 1R 0:51 TKO(膝蹴り) Red Devil Free Fight 1 1997年9月27日
リオン・ダイク 1R 2:05 KO(膝蹴り) Rings Holland: Utrecht at War 1997年6月29日
ロブ・ファン・リーウェン 1R 4:08 TKO(タオル投入) Rings Holland: The Final Challenge 1997年2月2日

キックボクシング[編集]

勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
桜木裕司 1R 1:48 KO(右フック) SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT GROUND ZERO TOKYO 2007 2007年10月28日
× レイ・セフォー 2R 2:07 KO(右ローキック) K-1 WORLD GP 2002 in FUKUOKA 2002年7月14日

獲得タイトル[編集]

  • M-1 MFC World Championship 1997 優勝(1997年)
  • WVCスーパーファイト王座(1999年)
  • 第4代RINGS無差別級王座(2000年)
  • IMA世界100Kg超級王座(2002年)

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
田村潔司
第4代RINGS無差別級王者

2000年4月20日 - 2000年6月13日

空位
次タイトル獲得者
エメリヤーエンコ・ヒョードル