カワサキ・Z400GP

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カワサキ・ZGP > カワサキ・Z400GP
z400GP
Z400-M1
基本情報
排気量クラス 普通自動二輪車
車体型式 KZ400M
エンジン KZ400EE型 399 cm3 
内径×行程 / 圧縮比 52.0 mm × 47.0 mm / 9.7:1
最高出力 48ps/10500rpm
最大トルク 3.5kg-m/8500rpm
車両重量 179 kg
テンプレートを表示

カワサキ・z400GP(ゼットよんひゃくジーピー)とは、川崎重工業(後の川崎重工業モーターサイクル&エンジンカンパニー)が、かつて製造販売していた普通自動二輪免許で乗れるオートバイである(画像はz550GP 輸出モデル/海外仕様)。

概要[編集]

Z400FXの後継機種として1982年に発売された。

Z400GPのサイドカバーに配置されるエンブレムには「GPz400」と明記されており、1983年に発売された後継機種GPz400と車輌名称を混同し易い。ちなみに、車種名称に関する法則では、GPの後に小文字の「z」となる場合は空冷エンジン搭載モデルを表し、大文字の「Z」となる場合は水冷エンジン搭載モデルを表している。

エンジン足まわりなどがZ400FXから改良された。リヤサスペンションモノショック方式スイングアームユニトラックシステム」を採用。エンジンは5馬力アップの48馬力にパワーアップされ、車体重量もZ400FX(E4)の192kgから-13kgの軽量化を果たした。 ヘッドライトはそれまでの丸型から角型に変更され、ブラック・クロムメッキの排気管、ジュラルミン鍛造のセパレートハンドル、メーターにはマイコン制御の液晶モニターが装備された。

車体デザインはFXの流れを組む全般的に直線基調で角張ったものだが、やや丸みを帯びてタンクからサイドカバー、テールカウルまで一体のラインとなっており、FXとは異なる印象を受ける。

カワサキワークスカラーのライムグリーンの車体色と段付きシートはZ1000Rローソン・レプリカ)をイメージさせるものである。

尚、エンジン形式こそ同様の「KZ400EE」であるものの、Z400GPと先代モデルZ400FXのボアストロークは「ボア52.0mm x ストローク47.0mm」と共通である一方、後継モデルGPz400および後年のゼファー(400ccモデル)では「ボア55.0mm x ストローク42.0mm」と異なっている。

発売翌年の1983年、後継モデルのGPz400の発売に伴い生産を終了した。

外部リンク[編集]