カワサキ・ZZR400

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カワサキ・ZZR400(ゼットゼットアールよんひゃく)は、かつてカワサキが製造販売していたオートバイである。

なお、表記に関しては「ZZR」と「ZZ-R」が混在していたが、2003年の段階でメーカーから表記統一が公式に発表され、読み方は「ゼットゼットアール」(商標登録上はゼットゼットアアル)であるとされた[1]

カワサキ・ZZR400
1993年以前K型・1994年以降N型
ZZR400 N7.jpg
基本情報
排気量クラス 普通自動二輪車
メーカー カワサキ
車体形式 ZX400K型/ZX400N型
エンジン ZX400KE型 399cc 
内径x行程 / 圧縮比 __ x __ / __
最高出力 53ps/11000rpm
最大トルク 3.8kg-m/9000rpm
車両重量 220kg
      詳細情報
製造国 日本
製造期間 1990年-2007年
タイプ ツアラー
設計統括
デザイン
フレーム アルミプレスダイヤモンド
全長x全幅x全高 2070mm x 695mm x 1175mm
ホイールベース 1430mm
最低地上高 120mm
シート高 780mm
燃料供給装置 キャブレター (CVKD30*4)
始動方式
潤滑方式
駆動方式 チェーンドライブ
変速機 常噛6段リターン
サスペンション 正立テレスコピック
ユニトラックボトムリンク
キャスター / トレール
ブレーキ 油圧式セミフローティングダブルディスク
油圧式ディスク
タイヤサイズ 120/60R17
160/60R17
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 18L
燃費
カラーバリエーション
本体価格
備考 スペックは1996年モデル(N4)
先代 GPX400R
後継
姉妹車 / OEM
同クラスの車 スズキ・RF400
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概要[編集]

ZZR400は1990年に発売された。本格派ツアラーとして日本国外向けに製造されていたZZR600と大半の部品が共通で、日本国内向けとして本来600ccであったエンジンをダウンボア・ダウンストロークした400ccのエンジンを搭載し、足回りを変更した仕様になっている。このため、400ccクラスでありながら大型バイク並の車格を持っているオートバイとして有名。車体に伴い重量も乾燥重量で193kg(N型では195kg、N型排ガス規制後は197kg)と大型バイクそのものであるが、堅牢なフレームや、余力のあるサスペンション、制動力で、十分な運動性も確保していた。しかし、いざ降りてしまうと、多少取り回しが重い。また、400ccとしては、タイヤやブレーキパッドなど、各種消耗品の消耗が早い傾向がある。

また、雑誌などで大柄な車体をグイグイ引っ張る力強いエンジンなどと紹介されたこともあるが、本来の姿である600cc版と比較するとアンダーパワーである感は否めない。ただし、加速性も含めて、同じ400ccとの比較において、劣ると言うほどのものではない。先に述べたように600ccクラスの車体によるデメリットも大きいが、その反面、剛性の高い安定したフレームは長距離ツーリングや高速走行時の安定性に寄与する。車格としてZZR400の比較対象となる大型自動二輪車は実際には有り余るほどの高出力を発揮するため、スロットル操作がシビアになることを考えると、総合的に見た場合の疲労感の少なさにおいてはクラスの中でも非常に評価が高い。

ZZRの外装は空力特性に優れ、気流の乱れがライダーや車体を直接たたくことがないため、高速走行時の安定性をもたらすとともに、疲労の軽減や、寒さ対策に大きく寄与する。また、積載性能も装備が充実している。反面、フレームをしっかり覆った構造になるため、軽整備でもカウリングを取り外す必要が出てくるため、整備性には、やや劣る。

馬力規制によるモデルチェンジで、当時のK型から1993年にN型へ変更された。また、2001年の排ガス規制によるモデルチェンジで馬力が若干低下したが顕著な差はなく、引き続きN型となった。

最終的には400ccクラスにおいて、唯一市販されていたフルフェアリング(カウル)装備の車両となっていたが、2006年モデル(追加カラーのみ)をもって現行モデルとしての新車販売は終了となった。位置づけは若干異なるものの、400ccクラスのNinjaとして君臨していたGPZ400R系列の車種であったため、2010年にER-6fベースのNinja400Rが発売されるまでの間、400ccクラスのNinjaは一時姿を消した。

スピードメーターは時速190kmまで刻みがあり、最高速度は時速190km(速度リミッター作動)まで達することが可能である。最大エンジン回転数は14000rpm。

沿革[編集]

K1[編集]

  • 1990年 デビュー

K2[編集]

  • カラー変更。

K3[編集]

  • カラー変更。

N1[編集]

  • 1993年フルモデルチェンジ。ZX400KからZX400Nへ。
  • 馬力規制に対応したため、58PSから53PSへ。
  • ツインラムエアシステムの導入。
  • 車載工具入れ装備。
  • 燃料計搭載。燃料計搭載により燃料警告灯廃止。
  • 燃料リザーブが追加 。
  • シートがメインキーで着脱可能に。
  • ヘッドランプが常時点灯となる。

N2[編集]

  • カラー変更。
  • この年式あたりでクランクケースを改良。

N3[編集]

  • 電気系統変化。
  • ジャンクションボックスとイグニションの位置が変化。

N4[編集]

  • カラー変更。

N5[編集]

  • デジタルクロック搭載。
  • デジタルクロック搭載による積算計が2個から1個に変更。

N6[編集]

  • カラー変更。
  • フロントフォークインナーチューブガードが装備される。伴ってフォークアウター変更。

N7[編集]

  • カラー変更。

N8[編集]

  • 排ガス規制対応モデルに変更。形式はBC-ZX400N
  • 排ガス規制により馬力低下。
  • アクセル開度連動点火進角システム、K-TRICの追加。
  • クランク変更に伴い減速比が変更になる。ドリブン15丁/ドライブ52丁から17丁/46丁へ
  • メインフレームカラーが黒になる。スイングアームカラーは変更なし。

N9[編集]

  • カラー変更。

N10[編集]

  • カラー変更。
  • フロントブレーキキャリパー変更

N11[編集]

  • カラー変更。「ZZR」のデカールの位置が変更されるなど、大幅なカラー変更となる。
  • すでに黒色になっているメインフレームに続き、スイングアームが黒色に変更。

N6F[編集]

  • カラー変更。

N6S[編集]

  • カラー変更。N型の最終モデル。
  • エアクリーナーボックスが熱で歪んで2次エアを吸い込むことの対策として初めて対策部品(異形ワッシャー)が導入された。この部品は以前の年式にもそのまま使用が可能である。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ カワサキインフォメーション・2003年12月19日 - データなし(2010年8月8日時点のアーカイブ

外部リンク[編集]