エンド・オブ・ホワイトハウス
エンド・オブ・ホワイトハウス | |
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Olympus Has Fallen | |
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監督 | アントワーン・フークア |
脚本 |
クレイトン・ローテンベルガー カトリン・ベネディクト |
製作 |
ジェラルド・バトラー エド・カゼル三世 アラン・シーゲル マーク・ギル |
製作総指揮 |
ボアズ・デヴィッドソン マーク・ギル アヴィ・ラーナー ハイディ・ジョー・マーケル ピーター・シュレッセル トレヴァー・ショート |
出演者 |
ジェラルド・バトラー アーロン・エッカート モーガン・フリーマン リック・ユーン アンジェラ・バセット アシュレイ・ジャッド |
音楽 | トレヴァー・モリス |
撮影 | コンラッド・W・ホール |
編集 | ジョン・ルフーア |
製作会社 | ミレニアム・フィルムズ |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 120分[1] |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $70,000,000[2] |
興行収入 |
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次作 | エンド・オブ・キングダム[4] |
『エンド・オブ・ホワイトハウス』(原題: Olympus Has Fallen)は、2013年のアメリカ合衆国のアクション映画。 ホワイトハウスが北朝鮮のテロリストに占拠され、合衆国大統領が人質にとられたという設定で描くアクション・スリラー映画。
アントワーン・フークア監督、ジェラルド・バトラー主演・製作。2016年には続編となる『エンド・オブ・キングダム』が公開された。
ストーリー[編集]
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シークレット・サービスとしてアメリカ合衆国大統領一家の警護任務を帯びていたマイク・バニングは、クリスマスの吹雪の中を走行する大統領専用車の護衛の任に就いていた。しかし不慮の事故によって、大統領夫人を死なせてしまう。
それから1年半後、夫人の命を守れなかった責任を一人で抱え、バニングは自ら現場任務から退き、財務省でのデスクワークへと異動していた。アメリカ独立記念日の翌日の7月5日、韓国の首相が渡米した。
会談の最中、国籍不明のAC-130がワシントンD.C.上空に侵入する。警戒飛行中、ホワイトハウス上空から退去するよう警告を行なった2機のF-22を突然ガトリング砲で撃墜し、さらにホワイトハウス周辺に無差別射撃を行う。それを受け、合衆国大統領ベンジャミン・アッシャーは地下にあるバンカーへ韓国首相と共に避難する。
AC-130はホワイトハウスにも攻撃を仕掛けるが、緊急発進してきたF-22により撃墜される。次いで、観光客に紛れていたテロリストの自爆攻撃により門が破壊され、正体不明の武装テロ集団がホワイトハウスを襲撃する。
オフィスから駆け付けたバニングを含むシークレットサービス達は応戦するものの、巧妙に計画された奇襲攻撃と相手の圧倒的な火力の前に一人また一人と倒れていく。バニングは成す術もなくホワイトハウス内への一時退避を余儀なくされる。
その頃、大統領は各所に指示を出していたが、テロリストと内通していた韓国首相の警護チームがバンカー内を制圧。「鉄壁の要塞」と謳われたホワイトハウスは完全に占拠されてしまった。彼らは大統領を人質に取り、更に見せしめとして韓国首相を殺害。加えて日本海周辺に展開する第7艦隊と在韓米軍の撤退を要求する。
未曾有の事態に全米が震撼する中、ペンタゴンはホワイトハウス内から緊急連絡を受ける。それはあのバニングからであった。互いに情報交換を行い、ペンタゴンから大統領とその令息コナーの救出命令を受け、バニングは武装テロ集団に反撃を開始する。しかし、グループのリーダー・カンの狙いは軍の撤退だけではなかった。
キャスト[編集]
※括弧内は日本語吹替
- マイク・バニング特別捜査官 - ジェラルド・バトラー(宮内敦士)
- ベンジャミン・アッシャー大統領 - アーロン・エッカート(井上和彦)
- アラン・トランブル下院議長 - モーガン・フリーマン(坂口芳貞)
- リン・ジェイコブス長官 - アンジェラ・バセット(斉藤貴美子)
- カン・ユンサク KUF指導者 - リック・ユーン(山野井仁)
- デイヴ・フォーブス - ディラン・マクダーモット(檀臣幸)
- コナー・アッシャー - フィンリー・ジェイコブセン(白石涼子)
- ルース・マクミラン国防長官 - メリッサ・レオ(佐藤しのぶ)
- エドワード・クレッグ陸軍参謀総長 - ロバート・フォスター(西村知道)
- マーガレット・アッシャー大統領夫人 - アシュレイ・ジャッド(佐々木優子)
- ローマ特別捜査官 - コール・ハウザー (宮本克哉)
- リア・バニング - ラダ・ミッチェル(湯屋敦子)
- レイ・モンロー国家安全保障局副長官 - ショーン・オブライアン (豊富満)
- イ・テウ大韓民国首相 - ケオン・シム
- チャーリー・ロドリゲス副大統領 - フィル・オースティン (斉藤次郎)
- ジョー・ホエニッヒ統合参謀本部議長 - ジェームス・インガーソル
- チョ KUF幹部兵士 - ケヴィン・ムーン (竹内栄治)
- リム KUF技術者 - マラーナ・リー (竹森栄治)
- その他の日本語吹き替え - 蓮池龍三/中田隼人/各務立基/志賀麻登桂/白熊寛嗣/烏丸祐一/菅原雅芳/塩谷綾子/吉田麻実/西村太佑
製作[編集]
2012年3月、ミレニアム・フィルムズが本作のスペック・スクリプトを獲得し、同月後半にはジェラルド・バトラーがキャスティングされた[5]。同年にはソニー・ピクチャーズが同じくホワイトハウス占拠を題材とした映画『ホワイトハウス・ダウン』のキャスティング、撮影を進めていた[6]。
撮影は2012年7月半ばにルイジアナ州シュリーブポートで始まった[7]。作中の舞台設定はワシントンD.C.であり、VFX合成などによりその風景が作り上げられた[8]。
スタッフ[編集]
- 監督:アントワーン・フークア
- 脚本:クレイトン・ローテンベルガー、カトリン・ベネディクト
- 製作:ジェラルド・バトラー、エド・カゼル三世、アラン・シーゲル、マーク・ギル
- 製作総指揮:ボアズ・デヴィッドソン、マーク・ギル、アヴィ・ラーナー、ハイディ・ジョー・マーケル、ピーター・シュレッセル、トレヴァー・ショート
- 撮影監督:コンラッド・W・ホール
- プロダクションデザイナー:デレク・R・ヒル
- 編集:ジョン・ルフーア
- 衣裳デザイン:ダグ・ホール
- 音楽:トレヴァー・モリス
公開[編集]
アメリカ合衆国では2013年3月22日に公開された[9]。当初は2013年4月5日公開が予定されていたが、『デンジャラス・バディ』との競合を避けるために変更された。配給はフィルム・ディストリクトが行った[10]。
批評家の反応[編集]
Rotten Tomatoesでは、批評家の一致した見解は「オリジナリティはないが、『エンド・オブ・ホワイトハウス』はアントワーン・フークアの緊張感のある演出とジェラルド・バトラーの力強い演技のおかげでアクション狂には充分な出来かもしれない。」であり、197件のレビューで支持率49%、平均点は10点満点中5.45点となっている[11]。 Metacriticでは、30件のレビューで高評価8件、賛否混在16件、低評価6件、平均点は100点満点中41点となっている[12]。
興行収入[編集]
北米公開初週末の興行収入は約3050万ドルであり、ハリウッドの専門家の予想よりも700万ドル高かった[13][14]。
続編[編集]
- 本作の続編として『エンド・オブ・キングダム』の製作が決定した。脚本家と主要キャストはそのまま続投する[15]。
出典[編集]
- ^ “OLYMPUS HAS FALLEN (15)”. British Board of Film Classification (2013年3月21日). 2013年3月21日閲覧。
- ^ a b c “Olympus Has Fallen (2013)” (英語). Box Office Mojo. 2013年7月20日閲覧。
- ^ 「キネマ旬報」2014年2月下旬決算特別号 207頁
- ^ “「エンド・オブ・ホワイトハウス」続編が5月公開決定、次なる舞台はロンドン”. 映画ナタリー (2016年2月22日). 2016年2月22日閲覧。
- ^ Sneider, Jeff (2012-03-16). “Gerard Butler climbs 'Olympus Has Fallen'”. Variety .
- ^ Kit, Borys (2012-04-10). “Antoine Fuqua Circling 'Olympus' as White House Thriller Race Heats Up”. The Hollywood Reporter .
- ^ Kit, Borys (2012-07-12). “Ashley Judd, Robert Forster Join 'Olympus Has Fallen'”. The Hollywood Reporter .
- ^ Ian Failes, "How VFX saved Washington: Olympus Has Fallen", Fxguide, 25 March 2013.
- ^ Fleming, Mike (2012年12月14日). “FilmDistrict Moves 'Olympus Has Fallen' To March 22, 2013”. Deadline.com
- ^ “FilmDistrict to Distribute Olympus Has Fallen”. ComingSoon.net. (2012年10月26日) 2012年10月26日閲覧。
- ^ “Olympus Has Fallen (2013)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年10月3日閲覧。
- ^ “Olympus Has Fallen Reviews” (英語). Metacritic. 2020年10月3日閲覧。
- ^ “Weekend Box Office Report: ‘The Croods’ and ‘Olympus’ Lead New Releases, Movies With Butter.com”. 2013年3月26日閲覧。
- ^ “Box office has risen: Patriotic ‘Olympus Has Fallen’ beats Hollywood’s expectations”. ワシントン・ポスト. (2013年3月25日) 2013年3月26日閲覧。
- ^ “AFM: Gerard Butler, Aaron Eckhart, Morgan Freeman to Star in ‘London Has Fallen’”. 2013年10月31日閲覧。
関連項目[編集]
- ホワイトハウス・ダウン
- 同年に公開された、本作と同じく「ホワイトハウスへのテロ攻撃」をテーマにしたアクション映画であり、大統領と共にテロリストを撃退する主人公や、子どもを救出する点など、いくつかの共通点がある。
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト
- エンド・オブ・ホワイトハウス - allcinema
- エンド・オブ・ホワイトハウス - KINENOTE
- Olympus Has Fallen - オールムービー(英語)
- Olympus Has Fallen - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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