アルフレッド・ド・ミュッセ

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アルフレッド・ド・ミュッセ
Alfred de Musset
Alfred de Musset.jpg
誕生 アルフレッド・ルイ・シャルル・ド・ミュッセ
Alfred Louis Charles de Musset
1810年12月11日
フランスの旗 フランス帝国サン=ドニ
死没 (1857-05-02) 1857年5月2日(46歳没)
フランスの旗 フランス帝国パリ
職業 作家
国籍 フランスの旗 フランス
ジャンル 小説戯曲
文学活動 ロマン主義
サイン
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アルフレッド・ルイ・シャルル・ド・ミュッセ(Alfred Louis Charles de Musset、1810年12月11日 - 1857年5月2日)は、フランスロマン主義作家小説戯曲などを広く手がけた。

経歴[編集]

サン=ドニで貴族の家系に生まれる。詩・芝居・小説など多くの分野で活躍、とくに演劇ではロマン主義演劇の代表者とされる。[1][2]

1830年、戯曲「ヴェネチアの夜」初演で大ブーイングを受けた。これがきっかけで「読まれるための戯曲(レーゼドラマ)」を書き続けることになる(それらが収められた戯曲集は「肘掛椅子の中での観物」というタイトルが付けられた)。ミュッセの戯曲は初期のものを除いて、散文劇が多いのが特徴である。

1833年、女流作家ジョルジュ・サンドに出会い交際を始める[3]。またそれを基にして長篇小説『世紀児の告白(La Confession d'un enfant du siècle, 1836』を書いた。

1857年、47歳のとき大動脈疾患と過剰なアルコール摂取により、その生涯を閉じた。

主要作品[編集]

Paris Tombe Musset 2013.jpg
  • マリアンヌの気まぐれ(Les caprices de Marianne, 1833)
  • 戯れに恋はすまじOn ne badine pas avec l'amour, 1834)
    • 『戯れに恋はすまじ』(岡野かをる訳、近代社、古典劇大系9) 1925
    • 『かりそめになすな戀』(西條八十訳、第一書房、近代劇全集14) 1929
    • 『戲れに戀はすまじ』(進藤誠一訳、岩波文庫) 1941、のち復刊 1984
    • 『戯れに恋はすまじ 他3篇』(進藤誠一訳、角川文庫) 1949
  • スペインとイタリアの物語(Contes d'Espagne et d'Italie, 1830年) - ミュッセの処女詩集
  • 世紀児の告白(La Confession d'un enfant du siècle, 1836)
    • 『世紀児の告白』(小松清[4][5]訳、白水社、仏蘭西古典文庫) 1948、のち岩波文庫(上・下) 1953
    • 『世紀児の告白』(栗原美佐子訳、角川文庫) 1951
  • 二人の愛人
    • 『二人の愛人』(新庄嘉章訳、細川書店) 1948、のち新潮文庫
    • 『二人の恋人 中篇小説集』(小松清訳、白水社) 1951、のち復刊(岩波文庫) 1989
  • ガミアニ(エロチカ)
    • 『歓楽の二夜』(丸木砂土訳、平凡社、世界猟奇全集1) 1931
    • 『ガミアニ』(吉野春樹訳、紫書房、世界艶笑文庫) 1951
    • 『ガミアニ』(友部鞠久訳、浪速書房) 1969
    • 『発禁本ガミアニ夫人 男のセクスタメント』(岡林純一郎訳編、ロングセラーズ、ムックの本) 1975
    • 『ガミアニ伯夫人 他一篇』(須賀慣訳、富士見ロマン文庫) 1978、のち晶文社 2003
    • 『女ともだちの夜』(山本泰三訳、北宋社) 1992

その他邦訳[編集]

  • 『アルフレツド・ドウ・ミユツセ詩集』(大山広光訳、聚英閣、泰西詩人叢書) 1926
  • 『ミュッセ小説集』(萩原厚生訳、春陽堂、世界名作文庫) 1932、のち復刊 ゆまに書房 2006
  • 『マルゴ / ミミ・パンソン』(桜田佐訳、岩波文庫) 1939
  • 『フレデリックの恋』(江口清訳、南北書園) 1947
  • 『恋に生きなん』(江口清訳、若草書房) 1948
  • 『悲恋』(石川登志夫訳、酣灯社、文芸選書) 1948
  • 『ミュッセ詩集 1』(内山良男訳、桜井書店) 1948
  • 『仮面の人』(渡辺一夫訳、筑摩選書) 1949
  • 『気紛れ 他2篇』(江口清訳、世界文学社、世界文学叢書) 1949
  • 『ジャヴォットの秘密 他5篇』(川口篤等訳、角川文庫) 1949
  • 『ほくろの女』(江口清訳、改造社) 1949
  • 『ヴイナスの誕生』(前川堅市訳、トッパン) 1949
  • 『白つぐみ物語』(川口篤等訳、角川書店) 1950
  • 『悦楽の園』(山本泰三訳、園書房) 1951
  • 『ミュッセ恋愛詩集』(沢木譲次訳、河出書房、市民文庫) 1951
  • 『ミミ・パンソン』(高木進訳、学習研究社、ガッケン・ブックス、世界青春文学名作選23) 1965
  • 『ヴィニー / ミュッセ』(朝比奈誼訳、筑摩書房、世界文学全集18) 1967
    • 「フレデリックとベルヌレット」
    • 「ほくろ」
    • 「白つぐみ物語」
    • 「ミミ・パンソン」

伝記[編集]

  • 『ミュッセ』(野内良三、清水書院、Century books. 人と思想) 1999
  • 『赤く染まるヴェネツィア サンドとミュッセの愛』(ベルナデット・ショヴロン、持田明子訳、藤原書店) 2000

映画[編集]

脚注・出典 [編集]

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  1. ^ アルフレッド・ド・ミュッセ(Alfred de Musset) - 翻訳作品集成
  2. ^ ミュセを読む
  3. ^ ジョン・バクスター 『二度目のパリ 歴史歩き』ディスカヴァー・トゥエンティワン、2013年、44頁。ISBN 978-4-7993-1314-5 
  4. ^ 小松耕輔の弟。デジタル版 日本人名大辞典+Plus「小松清(1)」の解説『小松清(1)』 - コトバンク
  5. ^ 20世紀日本人名事典「小松 清」の解説『小松 清』 - コトバンク
  6. ^ 年下のひと ~ジョルジュ・サンド/アルフレッド・ド・ミュッセ~ - アスミック・エース映画情報 - ウェイバックマシン(2008年11月21日アーカイブ分)
  7. ^ 詩人、愛の告白”. allcinema. スティングレイ. 2017年6月12日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『ミュッセ』(野内良三、清水書院、人と思想) 1999、のち新装版 2016
  • 『赤く染まるヴェネツィア』(ベルデット・ショブロン、持田明子訳、藤原書店) 2000
  • Alfred de Musset, Lorenzaccio, Flammarion, 2012

関連項目[編集]

外部リンク[編集]


前任
エマニュエル・メルシエ・デュパチー
アカデミー・フランセーズ
席次10

第11代:1852年 - 1857年
後任
ヴィクトール・ド・ラプラード