ゆらぎ荘の幽奈さん

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ゆらぎ荘の幽奈さん
ジャンル 少年漫画
ラブコメディ
ハーレムもの
ファンタジー漫画
漫画
作者 ミウラタダヒロ
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 2016年10号 - 連載中
発表期間 2016年2月8日 -
巻数 既刊8巻(2017年11月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

ゆらぎ荘の幽奈さん』(ゆらぎそうのゆうなさん)は、ミウラタダヒロによる漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社2016年10号より連載中。

あらすじ

霊に憑依されやすい冬空コガラシは、家賃無料の永住権を獲得するために、「ゆらぎ荘」に棲む地縛霊を成仏させるため引っ越した。しかし、その地縛霊は幽奈という女性だった。更に、ゆらぎ荘には数人の個性豊かな女性たちが住んでいた。かくして、コガラシの彼女たちとのドタバタ劇が巻き起こる妖下宿ゆらぎ荘の生活が始まった。

登場人物

主要人物

冬空 コガラシ(ふゆぞら コガラシ)
- 小野友樹[1]
本作の主人公。1月13日生まれ[2]
生まれた時から霊に憑依され易い体質の少年。黒髪で、瞳の色は黄土色。それが原因で様々な奇行をさせられたため、色々な施設をたらいまわしにされる。挙句にはデイトレーダーの霊に憑依され、株の投資に失敗し大借金を負って野宿生活になる。そこで「無茶苦茶強い霊能者の師匠[注 1]」の元で修行した結果、霊に対抗できる霊能力者となる。除霊や結界術は出来ないが、妖怪や霊を殴ることは出来る。
救った人がたまたま大家だったことと野宿生活から脱したかったこともあり、「除霊をしたらゆらぎ荘の家賃無料」を条件にゆらぎ荘に住むことになる。その部屋に居た霊が幽奈であり、女は殴れないことと幽奈の人柄を知って、そのまま部屋に滞在し(霊の住む部屋ということで格安なのもある)悪霊となる前に成仏させようとしている。
平穏な学生生活を取り戻すべく、湯煙高校に通っている。霊や妖怪が見えず信じない一般人からは、奇妙な言動を行う変わり者と誤解されがちだが、人のためなら偏見や陰口も全く気にしない。仕事に誇りを持ち、他人のために危険に飛び込んでいく度胸があり、自分の力で物事の正しい筋を通す男気のある性格。日常や事件を通して、幽奈をはじめゆらぎ荘の住人や千紗希たちと良い関係を築いていく。
霊を殴ることしかできないが、その強さは誅魔忍軍総掛かりでも勝てない神クラスの玄士郎を一撃でKO。頑丈さも調理台を一刀両断する朧の刃ですら薄皮一枚すら切れない。また様々な技の名人の霊がこの世に技術を残そうととり憑いて鍛えられたため、卓球は国体クラス、魚焼きは名人、ボルダリングは人を担いで登れると多芸。学んだためか不明だが、水深300mの沖合まで素潜りしたり、クレープを焼いたりドラムの代役を努めたりしている。また生活費を稼ぐのと借金返済のためアルバイトをしており、その面でも器用さを発揮している。最初は、取り憑く霊たちを忌み嫌っていたが、今は彼らの供養を兼ねている。
凄まじい強さと器用さを持っているが、その力と技を振り回すことは全く無く、争いを避けるために頭を下げることもある。また振るわれる時も人助けのためだけで、困っている人がいれば迷わず救って颯爽と去る。女性に対しては分け隔てなく真摯で、朧に夜這いをさせられてもきっぱり断るなど倫理も高く助兵衛さは全く無い。そんな様なので女性陣に好感を持たれ、更に高められているが、何故かHなハプニングに巻き込まれやすい体質。
彼の正体は、霊能力者の御三家の一族で、「八咫鋼」の末裔である彼の師匠の力を受け継いだ存在である。八咫鋼は絶滅したと言われており、残った一族「宵ノ坂」と「天狐」がどちらが最強か決着を着けるべく、京都で関ヶ原の戦いが行われていた所、修学旅行に水を刺されて激怒したコガラシがたった一人で戦争を終結させており、かるらがコガラシに想いを寄せるきっかけとなっている。
第1回キャラクター人気投票での順位は6位(543票)。
湯ノ花 幽奈(ゆのはな ゆうな)
本作のメインヒロイン。
ゆらぎ荘の四号室に棲む地縛霊11月7日に女将から名前を付けてもらい、その日が誕生日ということになった[3]。ロングヘアーで、髪の色は白。瞳の色は赤紫色。外見は愛嬌のある美少女だが、霊能力者や妖怪以外にはその姿を見ることや声を聞くことはできない。享年16歳。気配りのできる人懐っこい性格で、ゆらぎ荘の住人達からは暖かく接してもらっており、千紗希ともすぐに打ち解けて友達になった。やりたい事や見たい物が沢山あるという理由で成仏を保留しており、お供え物の料理を食べたり温泉に浸かったり外出したり、大いに幽霊ライフを謳歌している。
任意で物に触れたり動かすことが可能なため、一般人とは筆談を通して意思の疎通が可能。というより温かい布団に寝たいという理由で寝ている間も物に触れることが継続できる、寝る時以外は部屋以外に自由に移動できるなど、千紗希もツッコミを入れているが半ば「空中に浮くことができる透明人間」になっている。羞恥などでパニックになると、ポルターガイスト現象を引き起こす(実態はあまりコントロールできない念動力という方が正しい)。寝相がかなり悪く毎度コガラシに絡んでしまい、起きて気づいてコガラシを温泉までふっとばすのがゆらぎ荘毎朝の光景となっている。写真には不気味な影の姿で写ってしまい怖がられるため、カメラやスマホで写真を撮られることは大の苦手。
コガラシも「成仏の時に未練を残して欲しくない」という理由で色々気にかけているが生前の記憶がなく、成仏できない未練が何なのかは自分でもわかっていない。名前もちとせに付けてもらったものである。自分の事を親身に思い大切にしてくれるコガラシにやがて、幽霊と人間の壁を越えた淡いが真剣な恋心を抱くようになり、悩み迷いながらも想いを募らせていく。
こゆずの葉札術で作り出した幽奈の体のレプリカに憑依し、霊感を持たない一般人にも姿が見える状態になることもできる。特殊な葉札を使う為、頻繁に使うことはできない。
占術師流禅の魔眼ラプラスと式神ヌースの占いによって、自分が生前は黒髪の少女で、一度もゆらぎ荘を訪れた事が無い事、しかしゆらぎ荘にいなければならないことを告げられる。
身長153cm。体重46.7kg。バストサイズは93cm。(巻76話より)
第1回キャラクター人気投票での順位は1位(3112票)。

ゆらぎ荘

仲居 ちとせ(なかい ちとせ)
ゆらぎ荘の仲居。最古参で管理人。おかっぱ頭で、髪の色はダークブラウン。瞳の色は茶色。運勢を操る座敷童子。不老で、ずっと13歳の少女の外見のままである。普段は仲居の格好をしている。変わり物ぞろいの住人達の衣食住の世話を、ほぼ一人の細腕で切り盛りする頑張り屋さん。憧れの「普通の中学生の学校生活」をおくる為、コガラシ達がゆらぎ荘から出払うのを待って、素性を隠して毎日近所の中学校に登校しているという秘密を持っている(なお学校で彼女の正体を知っているのは古い友人である校長先生のみ)。運勢操作・惹禍(じゃっか)という自分や他者の幸運や不運に自由に干渉できる力を持ち、これは等価交換で幸運には不運の、不運には幸運の相応の対価が要求されるため乱用は危険で、使用する際には細心の注意が必要。コガラシの親切な人柄を好ましく思い、出逢えた縁を幸運だと喜んでいる。
第1回キャラクター人気投票での順位は9位(413票)。
荒覇吐呑子(あらはばき のんこ)
酒呑童子の末裔の鬼。ロングヘアーで、髪の色はピンク色。瞳の色は緑色。23歳。無類の酒飲みで酔うほどに強くなる。服装が日常からだらしない。実家は妖怪退治が生業だったが、ある退魔行の最中に敵に敗れて重傷を負い、九死に一生を得たのを機会に家業と決別した。自分に向いた生き方を求めた末、少女漫画としてデビューを果たす。漫画家はまさに天職なのか、仕事に打ち込んでいる最中は好物の酒にも手を出すことはない(ちなみに作品の掲載誌は月刊マーマレード。入稿はデジタル。千紗希も愛読している)。
コガラシはからかいがいのある可愛い弟といった存在で、仕事の追い込みの際にはアシスタントとして半強制的に手を借りている。朗らかで楽天的な人柄だが、男性との出会いに無縁で恋愛運のないのが唯一悩みの種。
第1回キャラクター人気投票での順位は4位(685票)。
雨野 狭霧(あまの さぎり)
誅魔忍軍」に属するくの一少女。ロングヘアーで、髪の色は紫色。瞳の色は緑色。
表向きはコガラシ・千紗希と同じ湯煙高校に通う女子高生で、凛として美しい外見から男子生徒から人気は高いものの、古風でストイックな性格から恋愛にまるで興味がなく、不躾に言い寄ってくるナンパ男子や風紀を乱す者には情け容赦しない。一方で女らしくない自分の性格に悩んでいたり、今風の服を着こなしてみたいと思うなど、年頃の少女らしい一面も覗かせる。神出鬼没・変幻自在の霊具を操る凄腕で、コガラシにとっては頼れる同業者かつ仕事仲間といった存在。くないを使った雨野流誅魔忍術奥義「叢時雨(むらしぐれ)」「小夜時雨(さよしぐれ)」「暴雨(はやさめ)」を繰り出す。幾度助けてもらっているコガラシに対しては憎からず想っている節があるも、うららや雲雀から指摘された際は頑なにそれを否定している。
身長163cm。体重51.3kg。バストサイズは94cmのFカップ。(巻32・76話より)
第1回キャラクター人気投票での順位は3位(1677票)。
伏黒 夜々(ふしぐろ やや)
猫神に憑依されている少女。ショートヘアーで、髪の色は青緑色。瞳の色は金色。口数が少なく感情表現も乏しいが、素直な性格。
猫耳と尻尾が生えており、非常に身軽で高い場所で日向ぼっこを楽しんだり、言動も猫そのもの。常に食欲旺盛で特に魚には目がなく、魚料理が上手な相手にはあっというまに餌付けされて懐いてしまう。面倒見の良いコガラシにとってはほっておけない妹のような存在。
身長150cm。体重43.8kg。バストサイズは78cm。(巻76話より)
第1回キャラクター人気投票での順位は8位(442票)。
シラタマ
夜々を宿主として憑依している猫神であり、普段は夜々の中で眠っている。巨大な白猫で3本の尾が生えており、人の言葉はまだしゃべれない。
夜々を気に入っており、美味しいヤマメの塩焼きを振るってくれたコガラシのことも気に入っている。
第1回キャラクター人気投票での順位は21位(7票)。
信楽 こゆず(しがらき こゆず)
一人前の変化タヌキになるため、山から人里に修行に訪れた狸少女。ショートヘアーで、髪の色は毛先が若干茶色の黄土色。瞳の色も黄土色。千紗希のように豊満な胸を持つ女性になりたいと思い、研究のために千紗希の部屋にある全てのぬいぐるみに妖術を仕込んでいた。一連の騒動の後に、ゆらぎ荘に引っ越す。葉っぱを用いて最長一日の間だけ、物の姿を別のものに変えることが可能。「上手く化ける」事こそ苦手なようだが、作中一の霊力をもつコガラシすら強制的に変化させるなど潜在能力自体は高い模様。一人称は「ボク」。
第1回キャラクター人気投票での順位は10位(162票)。
神刀 朧(しんとう おぼろ)
玄士郎の従者兼お目付け役を務める男装の美女。ショートヘアーで、髪の色は白。瞳の色は紫色。左目には刀の鍔を眼帯にして取り付けている。正体は玄士郎の異母姉で、先代黒龍神の尾から生まれた神刀。
生まれながらに龍雅家と玄士郎に忠誠を義務付けられた宿命を背負っており、体の一部を鋭利な刃に変化させて闘う。玄士郎を一撃KOしたコガラシに興味を示し、強い龍雅家を作るため彼の霊力を引き継ぐ子を身籠るべくゆらぎ荘に移り住む。隙あらば夜這いをかけ迫るが全く相手にされていない。貞操観念がないに等しく男女の機微も全く理解していないなど、ある意味玄士郎以上に人間社会の常識に疎い。
第1回キャラクター人気投票での順位は5位(563票)。
雨野 雲雀(あまの ひばり)
狭霧の同い年の従妹で同じく誅魔忍に属している。ロングヘアーで、髪と瞳の色は群青色。快活で可愛らしい少女だが、感情の起伏が激しく年相応の落ち着きがない点も。狭霧とは姉妹のように仲が良いが、一方でルックス・スタイル・誅魔忍の技量・周囲の期待と注目等、全ての点で自分を上回る彼女に深刻なコンプレックスを抱いている。「奥手な狭霧ちゃんと違って私には彼氏がいる」という見栄を張る為に、夏休みのバイト行脚で偶然、誅魔忍の里を訪れていた初対面のコガラシに恋人役を頼んでしまう。自分の気持ちを理解し元気付けてくれたコガラシに恋心が芽生え、彼を追って里からゆらぎ荘に引っ越し湯煙高校に入学する。コガラシに積極的にアタックをかけるも、大事な時にミスを欠かさないドジ体質が災いし、気持は全然伝わっていない。
身長154cm。体重45.1kg。バストサイズは80cm。(巻76話より)
第1回キャラクター人気投票での順位は7位(537票)。

湯煙高校

宮崎 千紗希(みやざき ちさき)
コガラシが湯煙高校で出会った同級生。ヘアピンをつけたミディアムヘアで、髪の色は黄櫨染。瞳の色は青緑色。
モデルにスカウトされることもある美少女で、料理上手で流行の服もよく似合う完璧超人。それでいながら鼻にかける様子もなく、男子からの人気が高く学園のアイドル的存在。ゆらぎ荘にもたびたび足を運び住人達と交流を持つようになり、女子力の高さと面倒見の良さから、女らしさに迷った住人に何かと助言を求められている。地縛霊の幽奈や狸のこゆずに偏見を持たず、すぐに友達になれる心優しい性格。一方で母親である日和の影響で「男子はみんなオオカミ」と思い込んでおり、男子に対して警戒心が非常に強い。
身の回りで霊的現象が起きたため、コガラシに除霊を依頼した。当初はかなり警戒していたものの、その人柄を知っていく内にコガラシへの感情は、感謝から信頼を経て初恋へと形を変えている。
身長155cm。体重47.3kg。バストサイズは93cmのFカップ。(巻76・78話より)
第1回キャラクター人気投票での順位は2位(1859票)。
兵藤 聡(ひょうどう さとし)
湯煙高校に通うコガラシの同級生。転入早々自分は霊能力者と自己紹介して周囲に引かれたコガラシとも普通に接するノリの良い性格。千紗希や狭霧など学園の男子に人気のある美少女の情報をマメにチェックするなど、異性に興味津々な平均的男子高校生だが、彼自身はあまりモテてはいない様子。
コガラシと対照的に、美少女だらけの環境を羨む助兵衛で、Hなハプニングを起こそうと策謀を仕込んだりするが、それを達成できたことは1度もない。そしてしっかり制裁は受ける。
第1回キャラクター人気投票での順位は21位(7票)。
柳沢 芹(やなざわ せり)
コガラシの同級生で、千紗希とは付き合いの長い親友同士。ロングヘアーの黒髪。男性的な口調が印象的で、友人をバカにした相手には臆せず啖呵を切るなどケンカっ早く気っ風が良い。兵藤によく鉄拳制裁をくわえている。
身長165cm。体重51.7kg。バストサイズは84cm。(巻76話より)
第1回キャラクター人気投票での順位は19位(11票)。

宮崎家

宮崎 千紗希(みやざき ちさき)
宮崎 日和(みやざき ひより)
千紗希の母親。36歳。ロングヘアー。単身赴任中の夫と娘を深く愛し、高校生の子持ちとは思えない若々しい美貌と豊満なスタイルを持ち、主婦業と仕事を両立させる良妻賢母で、千紗希にとっては大切な母親であると同時に、目標とする理想の女性。学生時代に下心アリアリな男子に散々言い寄られた経験から、自分似な娘の千紗希に悪い虫がつかないよう同年齢の男子を警戒しているが、彼女が信頼するコガラシに関してはどんな男の子か会って確かめたい関心と興味もあるらしい。夏休みに家に泊まりに訪れたこゆずを大変気に入った模様。
第1回キャラクター人気投票での順位は12位(131票)。
千紗希の父
本名不詳。眼鏡をかけた真面目そうな中年男性。愛妻と愛娘を残して海外出張中で、写真からは家族思いな性格が伺える。

ラフィーネ女学院

白露 蓮華(しらつゆ れんげ)
名門お嬢様学校「ラフィーネ女学院」の高等部二年生。ロングヘアー。白露グループ会長の孫娘にして生徒会長を務める生粋のお嬢様。容姿端麗な上物腰も気品に溢れ全校生徒の憧れと尊敬を一身に集める存在だが、周囲の期待に応えなければという義務感からくる重圧に深く悩んでいる。気晴らしに興味本意で行った降霊術で呼び出した動物霊が原因で、学院に怪現象を引き起こしてしまい、ピンチに陥ったところをコガラシと幽奈に助けられた。少々高慢なイメージを持たれているが素顔は気さくで接しやすい、恋に恋する普通の少女である。
第1回キャラクター人気投票での順位は13位(104票)。
森野 古湖乃(もりの ここの)
ラフィーネ女学院高等部一年生で生徒会書記を務める優等生。ショートヘアー。千紗希の幼馴染みで、彼女を通して学院に起こる怪現象の調査をコガラシと幽奈に依頼した。蓮華に憧れており、尊敬を通り越して崇拝の域だが、そうした気持ちが彼女を追い詰めていると知り反省した。

誅魔忍軍

雨野 狭霧(あまの さぎり)
浦方 うらら(うらかた うらら)
表向きは湯煙高校に通う狭霧の同級生だが、正体は誅魔忍軍の一人で、主に狭霧の支援や補佐を担当し式神を使う。
流暢な関西弁でとにかくよく喋り、非常に口が回る。相手の迷惑も顧みず悪ノリしがちな性格だが、根は友達思いで、堅物な「里出身のエリート」である狭霧が周囲から浮きがちなのを友人として心配しているらしく、コガラシとの触れ合いが狭霧を変えるきっかけになることを期待している模様。また、恋愛話が大好きで、コガラシを中心に色恋沙汰が起きていることにも勘付いており、狭霧に指摘したり、同じ誅魔忍の雲雀から相談された際にもそれに乗じてからかったりして楽しんでいる模様。
身長150cm。体重42kg。バストサイズは78cm。(巻76話より)
第1回キャラクター人気投票での順位は19位(11票)。
雨野 雲雀(あまの ひばり)
雨野 時雨(あまの しぐれ)
狭霧と雲雀の祖母であり、狭霧と雲雀からは「おばば様」と呼ばれている。コガラシを狭霧の婿に欲しいと考えている。

妖怪・神

龍雅 玄士郎(りゅうが げんしろう)
信濃の龍雅湖を統べる神霊「黒龍神」が人間の青年に変化した姿。自分の妻に相応しい霊力を持つ美女(人間・幽霊問わず)を探し湯煙町を訪れていたところ、幽奈と出会って大いに気に入ってしまい、強引に居城である龍雅城に連れ去る。
美男だが好色なうえに途方もなく自己中心的でワガママな性格。精神年齢も非常に幼く、始終従者の朧にキツくたしなめられているが、誅魔忍が総出でも叶わない程の力を持つ。幽奈の救出に現れたコガラシをたかが人間と侮り捻り潰そうとするが、女性を私有物のように扱う態度がコガラシの逆鱗に触れ、逆に一撃で吹っ飛ばされノックダウンさせられてしまう。
その後、修行を欠かせば嫁探しは禁止と釘を刺され、修行に励んでいる。
サブロウ
三毛の猫神。人の言葉が話せる。
アラマキ
乱暴者の猫神。以前人間である夜々にじゃらされたことを屈辱と感じ、以来夜々を目の敵にしていた。福猫祭りではサングラスで自分の視覚を封じて夜々に勝負を挑むが、コガラシにサングラスをはじかれ、夜々にじゃらされて敗北した。
緋扇 我流駄(ひおうぎ がるうだ)
京の妖怪を束ねる大天狗で、かるらの父。かつては勇猛苛烈だったが、2年前の関ヶ原での東軍西軍の戦を単騎で止めたコガラシの圧倒的な強さを目の当たりにしてすっかり牙を抜かれてしまった。現在は緋扇学園理事長。
緋扇 かるら(ひおうぎ かるら)
京の妖怪を束ねる大天狗の娘。ロングヘアーで、髪の色は茜色。瞳の色は金色。幽奈達の一斉攻撃を一蹴する実力を持つ。
2年前の抗争の際に突如現れたコガラシに敵愾心を抱くが、それは建前で実際はコガラシに熱烈な恋心を寄せているストーカーで、自室はコガラシの大量の写真や抱き枕などの自作のグッズで埋め尽くされている。コガラシに対し、夫が妻に絶対服従する儀式「支離式の儀」を行い支離式の呪いをかけるが、幽奈の力によって呪いが破られてしまう。
他心通が狂ったせいで、皆にコガラシへの恋心を知られてしまうことになり、皆の目の前でフラれる結果となった。それでもコガラシへの想いは諦めきれず自身の行動を改め、以降コガラシへの呼び方は「八咫鋼」から「コガラシ殿」に変わっている。
第1回キャラクター人気投票での順位は11位(149票)。
スズツキ
かるらの側近の雀天狗。かるらの命令で、ヤツデ葉札を使った変化の術でコガラシをこけしに変化させた。かるら同様、他者の心を聴く他心通を習得している。
夜々と猫神たちに敗北するものの、かるらの命令を命がけで守りぬいた。
巳虎神 マトラ(みこがみ マトラ)
。浅黒い肌で好戦的な性格。かるらを「おひいさん」と呼び、呑子を「宵ノ坂」と呼んでいる。
呑子と朧が束になっても敵わず、更に屋敷に侵入した狭霧と雲雀の背後を簡単にとった。
第1回キャラクター人気投票での順位は16位(24票)。

その他

辻昇天の洩寛(つじしょうてんのせっかん)
救沌衆降魔僧の1人。昇天陣で幽奈を強制成仏させようとしたが、コガラシに阻止されボコボコにされた。その後、大量の弟子を引き連れてゆらぎ荘の住人を一掃しようとしたが返り討ちにあい、ちとせの運勢を操る術で娘と和解し、お礼を言って帰って行った。
羽良嶋 累(はらしま るい)
月刊少女マーマレード編集部に勤める、呑子の漫画の担当編集。黒髪のショートヘアーで、前髪で右目が隠れている。呑子の1つ年下の女性。学生時代は呑子に憧れと親近感を抱いていて、呑子の漫画の読切も全部スクラップしていた。呑子とは強い信頼関係で結ばれており、呑子の漫画の人気は彼女の力も大きい。
第1回キャラクター人気投票での順位は21位(7票)。
(つとむ)
ちとせが通う中学校の校長で、ちとせとは古くからの友人。ちとせを「ちとせ姉」と呼んでいる。
愛海(あみ)
褐色肌の女性の地縛霊。泰久とは恋人同士であり、海に落ちた泰久を助けようとして命を落とした。やっと会いにきた泰久をボコボコにして成仏した。
泰久(やすひさ)
地縛霊。愛海とは恋人同士であり、30年ほど前にオートバイの運転を誤って海に転落し命を落とした。自分のせいで愛海を死なせてしまったことに罪悪感を感じ、愛海に会うのが怖くて会えずじまいだったが、コガラシに背中を押され愛海と会い成仏した。
流禅(りゅうぜん)
占術師。一目で幽奈を幽霊、コガラシを霊能力者と見抜く霊視能力を持っている。
魔眼ラプラスで現在の世界の全てが見えるが、情報量が膨大すぎるのが難点。目標はこの技術をより高めて天狐幻流斎に肉薄すること。
第1回キャラクター人気投票での順位は17位(14票)。
ヌース
流禅の式神。流禅が魔眼ラプラスで視た現在を分析し、現在を元に過去と未来を演算し、欲しい答えを授けてくれる。 
馬場(ばば)
月刊少女マーマレード編集部に勤める、男性編集。田村とおめでた婚した。
田村(たむら)
月刊少女マーマレード編集部に勤める、女性編集。馬場とおめでた婚し、来年で寿退社することになる。
不良2人組(仮称)
サングラスをかけた男と金髪の男の2人組の不良だが、個人の名前は不明。ナンパなどの問題を繰り返しては、度々コガラシと関わるが、腕力はコガラシの足元に及ばず、返り討ちに遭っている。

用語

ゆらぎ荘
かつては「ゆらぎ庵」という名前の温泉旅館だったが、怪奇現象のため潰れたという。
現在はちとせが管理人の賃貸アパートになっており、初期費用ゼロ、保証人不要、即日入居可能。食費1万5000円で朝夕の二食付き。家賃は月千円。温泉も入り放題。
宿舎規則(しゅくしゃきそく)
ゆらぎ荘が下宿になった際、当時の女将が取り決めた鉄の掟。逆らった者は恐ろしい不幸に見舞われるという。勝負方法はゆらぎ荘に古くから伝わる伝統競技-温泉卓球ダブルス一本勝負で、敗者は勝者の意に従わなければならない。
湯煙高校(ゆけむりこうこう)
コガラシが通う高校。
霊子線(れいしせん)
なんらかの術を用いるとき術者と対象物を結んで霊気を伝える電線みたいなもの。幽体と肉体を繋いでたりもする。"シルバーコード""霊の緒(たまのお)"とも呼ばれている。
ユノワール
湯煙温泉郷にある温泉レジャーランド。
誅魔忍軍(ちゅうまにんぐん)
闇夜に紛れ人に仇なす暴虐非道の妖怪共に神秘霊妙の奥義を以って天誅を下す霊能忍者集団。
霊装結界(れいそうけっかい)
外見は全身タイツ。身に着けている限りあらゆるダメージを肩代わりしてくれるという代物。
猫神(ねこがみ)
気まぐれに人間を宿主とし、宿主に様々な力を与えるが、誅魔忍軍では基本的には無害とされている妖怪。宿主を守る習性がある。
龍雅湖(りゅうがこ)
日の光の届かない地底湖。
龍雅城(りゅうがじょう)
龍雅湖の畔に佇む黒龍神の城。頭上の灯りは妖怪・釣瓶火で、城内にも配下の妖怪がごまんといる。
ヒュドラアナゴ
沖合水深300m超の海底の中から触手を生やし、女の水着を剥ぎ取る妖怪。

論争

本作は、2017年7月3日発売の週刊少年ジャンプ31号に掲載されたキャラクター人気投票結果発表に描かれた表現に巡って論争が起きている。

太田啓子弁護士は「少年誌上でセクハラを娯楽として描くのは問題」と批判し週刊少年ジャンプ編集部への抗議を呼びかけた[4]牟田和恵大阪大学教授も「こうして子供の頃から、女性をただ性的対象物として見ること、嫌がっている相手の意思を無視して裸にし性的行為を行うのが普通のことだと学んでいくんですね。」と苦言を呈した[4]

一方、美術家のろくでなし子は子供にお色気漫画を読ませないのは親のエゴであると批判し、規制より性教育が重要だと説いた[4]。漫画家の江川達也は当作の表現をハレンチ学園(永井豪)と比べ「ぬるすぎて、ぬるすぎて、居眠りするレベル」と評した上、「禁止する者は、子供の能力を低く見ている。」「禁止を語る人は、相当知能が低い教育を受けてきたのだろう。」と批判派を痛罵した[5]

本論争において、規制の対象が「セクハラなどの性暴力的な表現」なのか「性描写そのもの」なのかを混同してはならない。なお、当該表現が「性暴力的な表現」にあたるのか否かについては、三浦義隆弁護士は「『ラッキースケベ』をセクハラ・性暴力描写というのは無理がある」と主張する一方で、ジャーナリストの志葉玲は「日本の漫画やアニメによくある『ラッキースケベ』って、合意がないという点で、エロじゃなく、セクハラだからね」と主張している[5]

書誌情報

アニメ

『週刊少年ジャンプ』2017年50号にて製作が発表された[6]。放送媒体は未定。

脚注

注釈

  1. ^ 後にその師匠が御三家の一角である八咫鋼の末裔であることが緋扇から明かされる。

出典

ウェブサイト

  1. ^ 週刊少年ジャンプ2018年1号より
  2. ^ コミックス第7巻57話より
  3. ^ コミックス第6巻40話より。
  4. ^ a b c 過激すぎる?「少年ジャンプ」のお色気表現に賛否 「息子には読ませない」「エロは成長に必要」”. キャリコネニュース. グローバルウェイ (2017年7月6日). 2017年7月7日閲覧。
  5. ^ a b 江川達也氏が「少年ジャンプ」のエロ表現論争に参戦 反対派は「可哀想なくらい頭が悪い」”. キャリコネニュース. グローバルウェイ (2017年7月7日). 2017年7月7日閲覧。
  6. ^ “ミウラタダヒロのお色気ラブコメ「ゆらぎ荘の幽奈さん」アニメ化”. コミックナタリー (株式会社ナターシャ). (2017年11月13日). http://natalie.mu/comic/news/256431 2017年11月13日閲覧。 

単行本

以下の出典は「集英社BOOK NAVI」(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

外部リンク