コンテンツにスキップ

和田たけあき

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
くらげPから転送)
和田たけあき
別名 くらげP、和田たけあき(くらげP)
生誕 (1985-08-03) 1985年8月3日(39歳)[1]
職業
担当楽器
レーベル Subcul-rise Record
2018年
FACELESS RECORD
2018年 - )
かおなしレコード
2020年 - 2022年
Project.9
2023年 - )
公式サイト 和田たけあき
著名使用楽器
和田たけあき
YouTube
チャンネル
活動期間 2008年 -
ジャンル 音楽
登録者数 36万人
総再生回数 161,291,414 回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年11月3日時点。
テンプレートを表示

和田 たけあき(わだ たけあき、1985年8月3日 - )は、日本シンガーソングライターギタリスト。旧名義はくらげP、和田たけあき(くらげP)。

VOCALOIDを用いた楽曲の制作で知られる。代表曲に「チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!」「キライ・キライ・ジガヒダイ!」「チェチェ・チェック・ワンツー!」など。      

経歴

[編集]

中学生の頃にアコースティック・ギターを買ってもらい音楽を始める[2]が、1年間近く上手く弾けず、エレクトリック・ギターに転向してから本格的に弾くようになった[2]。高校時代、失恋を契機にギターとしてバンドに参加、大学進学後は精力的にバンド活動を行ったが卒業と同時に就職と上京でメンバーそれぞれ自身の進路を選択することになる。上京後、甲斐名都のバックバンドに参加し、そこからスタジオ・ミュージシャンとして仕事をしたほか[2]西川進ローディーも務めた[3]

当時は経済的に苦しくCDを買う余裕もなかったため、インターネットからVOCALOIDの音楽を知り一度購入してみたが操作が難しく挫折[2]

しかし、西川がsupercellの「君の知らない物語」のレコーディングを行った時、ryoと出会う[3]。それが切っ掛けとなり、バンド用に作っていた楽曲をVOCALOID用にアレンジして、2010年4月にニコニコ動画に投稿[2]。これが処女作の「くらげ」となる。同時にボカロPとして"くらげP"という名義を用い始めた。YouTubeにおける作品の視聴回数は、2016年2月投稿の「チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!」で2500万回を突破し、爆発的な人気を得る。

2017年12月、マレーシアで開催された「HATHUNE MIKU EXPO」に呼ばれ、8年ぶりに初音ミクのライブを訪れた和田は、「ソングライターに代わって初音ミクがアーティストになり、自分の曲であるかのように歌っている」光景を見て絶望する[4]。それを機に「アーティストは歌う人」という世間の認識を改めて感じ、自身もシンガーを兼ねることになった[4]。翌年8月にはセルフボーカルアルバム『かおなしスタンプ』を発表。

2018年3月、メジャー1stアルバム『わたしの未成年観測』を発表。ギタリストとしても古川本舗ぬゆり烏屋茶房らの楽曲に参加[5]

2019年には、キタニタツヤおよびseeeeecunとのスリーマンライブツアー「Vox Box」を敢行[6]。「初音ミク マジカルミライ 2019」のテーマソングにオリジナル曲「ブレス・ユア・ブレス」を提供した。

ディスコグラフィ

[編集]

VOCALOID

[編集]
フルアルバム(自主制作)
発売日 タイトル 収録曲 備考
1st 2011年6月26日 夜明けのジェリーフィッシュ
全9曲
  1. さいごのよるのきりん
  2. おわりのはじまり
  3. よるがくればまた
  4. おどれ
  5. くらげ
  6. きみをわすれたい
  7. ゆきのふるうみで
  8. さよならはだれのせい
  9. パペットガール ELEPOP edition (Bonus Track)[7]
THE VOC@LOiD M@STER16で頒布。
2nd 2011年11月19日 かくれんぼの路地裏で
全7曲
  1. ハイド&シーカー
  2. あらしのまんなか
  3. 嘘みたいな言葉で
  4. 香る煙と僕らの夢
  5. 傘の下かくれんぼ
  6. 春風のつくりかた
  7. おわりのはじまり ACOMIKI edition (Bonus Track)
THE VOC@LOiD M@STER18で頒布。
3rd 2014年11月15日 モノクロアンダーグラウンド
全15曲
  1. なげきの唄
  2. モノクロアンダーグラウンド (Take 1 ver.)
  3. リトルガールアニマージュ
  4. タタルタ
  5. タメイキと嘘の隙間 (monochrome ver.)
  6. shatterprooof
  7. そして、始まった奇跡
  8. それは、いいことだよ
  9. わすれんぼう
  10. 千年の雨の終わりに
  11. ごめんね (monochrome ver.)
  12. ポンコツテレビの大逆襲
  13. アクアリウムゴーストソング (monochrome ver.)
  14. それから、
  15. 春風のつくりかた(和田さんの場合)(Bonus Track)
THE VOC@LOiD M@STER30で頒布。
4th 2016年2月28日 TOP SECRET!!
全12曲
  1. スクリーンダイバー
  2. サヨナラチェーンソー
  3. チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!
  4. それから、
  5. タタルタ
  6. よからぬウェブサイト
  7. ジェラジェラ
  8. ポンコツテレビの大逆襲
  9. 北鴉山電波ガール
  10. リトルガール・アニマージュ
  11. シーベッドタウン
  12. ぼくらのマーチ
結月ゆかり全曲集。川崎産業振興会館で催された「この声届け、月までも 弐」で頒布。
5th 2017年12月29日 わたしが人間になったら
全12曲
  1. ビースト・ダンス
  2. マンネリライフ
  3. セルフィッシュ・セルフィ
  4. ワン・オア・エイト?
  5. 薬局ユヅキ
  6. Q.01
  7. とりかえっこ
  8. 角砂糖のゆめ
  9. コールドスリープ・バルコニー
  10. アトヲニゴサズ
  11. ひらひら
  12. 人間になってしまった
コミックマーケット93で頒布。
フルアルバム(メジャー)
発売日 タイトル 収録曲 規格品番 備考
1st 2018年3月14日 わたしの未成年観測
全13曲
  1. わたしのアール
  2. チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!
  3. アマゴイ未成年
  4. チェチェ・チェック・ワンツー!
  5. ぼんじんパレード
  6. わすれんぼう
  7. おどれ!VRダンス!
  8. キライ・キライ・ジカヒダイ
  9. トラッシュ・アンド・トラッシュ!
  10. ひとごろしのバケモノ
  11. それは、いいことだよ
  12. わたしの未成年観測
  13. サヨナラチェーンソー (Bonus Track)
SCGA-00069/70(初回盤)
SCGA-00071(通常盤)
2023年5月24日 _Haikyo_[A.]
全10曲
  1. おしまいダンス (VOCALOID ver)
  2. てらてら (VOCALOID ver)
  3. グリングリン (VOCALOID ver)
  4. プレシャスシンドローム (VOCALOID ver)
  5. あぶく (VOCALOID ver)
  6. MELTDOWN (VOCALOID ver)
  7. なんもかんもおしまい (VOCALOID ver)
  8. ヘルシージャンキー (VOCALOID ver)
  9. バグってる (VOCALOID ver)
  10. パリラ (VOCALOID ver)
OTTO-0419
ミニアルバム
発売日 タイトル 収録曲 規格品番 備考
1st 2012年7月8日 AQUARIUM
全5曲
  1. AQUARIUM_GHOSTSONG
  2. DOLPHIN_KICK
  3. WAVE_FILES
  4. PENGUIN_STEP
  5. LUMINOUS_JELLYFISH
THE VOC@LOiD M@STER21で頒布。
2nd 2019年9月25日 デッドマン・タイムズ
全6曲
  1. うらめしヤッホー
  2. トラウマ・ライブ・ペイント
  3. ポジティヴ・ハラスメント!!!
  4. インヤンカンケイ
  5. ばらばらアダバナ
  6. ワビ・サビ・ゾンビ
DUED-1276
ep
発売日 タイトル 収録曲 備考
1st 2014年7月26日 ごめんねep
全4曲
  1. モノクロアンダーグラウンド
  2. リトルガールアニマージュ
  3. それは、いいことだよ
  4. ごめんね
THE VOC@LOiD M@STER28で頒布。

セルフボーカル

[編集]
ミニアルバム
発売日 タイトル 収録曲 規格品番 備考
1st 2018年8月10日 かおなしスタンプ
全7曲
  1. チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!
  2. ビースト・ダンス
  3. チェチェ・チェック・ワンツー!
  4. キライ・キライ・ジガヒダイ!
  5. ぼんじんパレード
  6. ポジティヴ・ハラスメント!!!
  7. トラッシュ・アンド・トラッシュ!
コミックマーケット94で頒布。
2nd 2020年7月29日 ピカロス
全6曲
  1. わるいこになあれ
  2. アスタ・ラ・ビスタ!
  3. ラストロ
  4. ROTTEN!!!!
  5. にんげんマスク
  6. PICAROS
OTTO-10
フルアルバム
発売日 タイトル 収録曲 規格品番 備考
1st 2023年5月24日 _Haikyo_[B.]
全10曲
  1. おしまいダンス
  2. てらてら
  3. グリングリン
  4. プレシャスシンドローム
  5. あぶく
  6. MELTDOWN
  7. なんもかんもおしまい
  8. ヘルシージャンキー
  9. バグってる
  10. パリラ
OTTO-0419

配信限定シングル

[編集]
発売日 タイトル
2019年11月8日 ブレス・ユア・ブレス
2020年1月31日 わるいこになあれ
2020年2月29日 ROTTEN!!!!
2020年3月31日 アスタ・ラ・ビスタ!
2020年4月30日 PICAROS
2021年4月9日 パリラ
2021年11月26日 グリングリン
2021年12月31日 MELTDOWN
2022年7月30日 てらてら
てらてら(VOCALOID ver.)
2022年8月30日 なんもかんもおしまい (feat. 知声)
2022年9月30日 あぶく(VOCALOID ver.)
2022年10月14日 バグってる
2023年3月22日 アンリアリティ・ショー
2023年4月5日 プレシャス・シンドローム
2023年4月5日 プレシャス・シンドローム (VOCALOID ver.)
2023年7月19日 どっちなんだ! (feat. 音街ウナ)

参加作品

[編集]
リンダリンダ
  • 『POP★sTAR the VOCALOID』(2012年12月19日)収録
さいごのよるのきりん
  • 『MIKU-MIXTURE』(2014年2月19日)収録
ブレイクダウン / くらげP×takamatt
  • 『月の響 -ツキノヒビキ-』(2014年3月19日)収録
サヨナラチェーンソー / 結月ゆかり
  • 『ドンツーミュージック』(2016年7月10日)収録
チェチェッ・チェック・ワンツー!
  • 『Musica Magica』(2016年11月23日)収録
ユメトユメ / 東山奈央 & 佐倉綾音
  • 『HATSUNE MIKU 10th Anniversary Album 「Re:Start」』(2017年8月30日)収録
ひとごろしのバケモノ
  • 『Vocaloseasons feat.初音ミク~Autumn~』(2017年10月4日)収録
人間になってしまった
  • 『鏡音リン・レン 10th Anniversary -LODESTAR-』(2017年12月27日)収録
アトヲニゴサズ
  • 『ドンツーミュージック2』(2017年12月29日)収録
ポジティヴ・ハラスメント!!!
  • 『モノカラーガールスーパーノヴァ』(2017年12月29日)収録
トラウマ・ライヴ・ペイント
  • drm『Hello World』(2018年1月31日)収録
エアープレイ・ライフゲーム
チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!
  • 『tribute to mer』(2018年6月20日)収録
ハチスは夏に背を向けて」カバー
  • 『ドンツーミュージック3』(2018年12月13日)収録
インヤンカンケイ
  • 『ドンツーミュージック4』(2019年12月31日)収録
踊れサピエンス

楽曲提供

[編集]

ライブ

[編集]

ワンマンライブ

[編集]
公演年 公演日 公演名 会場 出典
2019年 11月2日 デッドマン・タイムズ 大塚Hearts+ [8]

出演

[編集]

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ @WADATAKEAKI (2020年5月5日). "いつの間にかフォロワー7万人になってました!なってるよね? ここの表示、ざっくりした数だから 「はい実は69521人でした〜!はしゃいじゃってバカみた〜い!」 ってTwitterちゃん(ドSの女子高生)に影で笑われてないよね…?". X(旧Twitter)より2020年7月30日閲覧
  2. ^ a b c d e 「音楽業界への道標」第12回 和田たけあきさんインタビュー”. sleepfreaks (2018年5月13日). 2020年7月30日閲覧。
  3. ^ a b 橋本尚平 (2017年9月15日). “初音ミクの10年~彼女が見せた新しい景色~|和田たけあき(くらげP)が考えるボカロ衰退論の真相「むしろ2012年の状態が異常だった」”. 音楽ナタリー. 2020年7月30日閲覧。
  4. ^ a b 倉嶌孝彦 (2019年7月11日). “初音ミク「マジカルミライ 2019」特集 和田たけあきインタビュー|ミクに絶望し、ミクと対等になり、ミクと歌う”. 音楽ナタリー. 2020年7月30日閲覧。
  5. ^ 「ギター参加作品集。」 和田たけあき さんの公開マイリスト”. ニコニコ動画. 2020年7月30日閲覧。
  6. ^ 小町碧音 (2019年3月3日). “和田たけあき×seeeeecun×キタニタツヤ、ボカロ文化発アーティスト鼎談 東名阪ツアー開催の理由 - 音楽におけるアーティスト=世間的には「歌っている人」”. Real Sound. 2020年7月30日閲覧。
  7. ^ カラスヤサボウによる曲のアレンジ版。
  8. ^ 和田たけあき、新作携え11月に初ワンマン決定”. 音楽ナタリー (2019年8月4日). 2020年7月30日閲覧。

外部リンク

[編集]