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「カハネ主義」の版間の差分

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== 概要 ==
== 概要 ==

[[ファイル:Gas the arabs painted in Hebron.JPG|right|thumb|「アラブ人どもを毒ガス攻撃しろ! ユダヤ防衛同盟」と書かれている落書き]]
[[ファイル:Vandalized grave.jpg|thumb|right|「アラブどもに死を」と落書きされているアラブ人の墓]]
カハネ主義の名は、[[ラビ]]・[[メイル・カハネ]]に由来する。メイル・カハネは存命時代、[[イスラエル]]において[[極右]]政党「[[カハ]]」を創設している。非ユダヤ人から[[イスラエル]][[市民権]]を剥奪する法、ユダヤ人と非ユダヤ人との婚姻や性交渉を禁止する法の提出などを目指していた。これが[[人種差別]]的であるとカハネは批判され、カハ党も[[1985年]]に成立した反人種主義法により、議会から締め出された。
カハネ主義の名は、[[ラビ]]・[[メイル・カハネ]]に由来する。メイル・カハネは存命時代、[[イスラエル]]において[[極右]]政党「[[カハ]]」を創設している。非ユダヤ人から[[イスラエル]][[市民権]]を剥奪する法、ユダヤ人と非ユダヤ人との婚姻や性交渉を禁止する法の提出などを目指していた。これが[[人種差別]]的であるとカハネは批判され、カハ党も[[1985年]]に成立した反人種主義法により、議会から締め出された。



2014年7月24日 (木) 23:09時点における版

カハネ主義(カハネしゅぎ、Kahanism)とは、ユダヤ人政治思想の一つである。

概要

カハネ主義の名は、ラビメイル・カハネに由来する。メイル・カハネは存命時代、イスラエルにおいて極右政党「カハ」を創設している。非ユダヤ人からイスラエル市民権を剥奪する法、ユダヤ人と非ユダヤ人との婚姻や性交渉を禁止する法の提出などを目指していた。これが人種差別的であるとカハネは批判され、カハ党も1985年に成立した反人種主義法により、議会から締め出された。

メイル・カハネは1990年暗殺されるが、メイル・カハネの息子であるビニャミン・ゼエヴ・カハネがカハを「カハネ・ハイ」(カハネは生きている)と改め、政治活動を行っていた(ビニャミンも2000年に暗殺される)。

カハネ主義とは、カハネの持っていた過激思想のことである。「我々は神に選ばれた民であり、我々が滅びなかったのは明白な神との契約があったからだ。我々は異教徒と平等では断じてない。我々は優れているのだ」というカハネの主張のとおり、一種のユダヤ民族至上主義と言い表すこともでき、レイシズムの一種であるとみなされている。カハネ主義者は特にアラブ人イスラム教徒を敵視しており、壁に「アラブ人どもを毒ガス攻撃しろ!」などと落書きしたり「アラブ人に死を」とアラブ人の墓に落書きしたりしている。これらの行為や人種差別的思想からカハネ主義者は「ネオナチ」とも表現されている。

カハネ主義者はユダヤ防衛同盟(Jewish Defence League)という組織を1970年代に立ち上げ、現在に至るまで反ユダヤ主義反シオニズムとの闘争と称して、テロ事件、暴力沙汰を引き起こしており、穏健派のユダヤ人団体「名誉毀損防止同盟」などから問題視されている。

カハネ主義者は現在においてもユダヤ機動部隊のウェブサイトなどで根強い支持がある。

関連項目

外部リンク