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陰嚢

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陰嚢
陰嚢と内部構造
ヒトの陰嚢(男性)の外観
英語 Scrotum 
動脈 前陰嚢枝
後陰嚢枝
静脈 精巣静脈
神経 後陰嚢神経
陰部枝
会陰枝
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陰嚢(陰囊、いんのう、: Scrotum)とは、哺乳類オスにおいて皮膚筋肉から成る器官で、睾丸(精巣)を包むコブ状の突出部。腹部の延長線、陰茎肛門の間に位置し、主にヒトやその他の一部哺乳類の場合、付け根は思春期以降陰毛によって覆われる[要検証]。女性では、陰嚢は大陰唇に相当する(大陰唇の項参照)。

一般に睾丸と混同される事があるが、睾丸が精巣すなわち性器自体を指すのに対し、陰嚢はそれを包む袋を指す。ふぐりとも言い、俗に、(玉袋、皮袋)、いなり(おいなりさん)とも言われる。

概要

男性のみに存在し、陰茎の付け根にあり、体外に膨らむ。表面はメラニン汗腺が多い。皮下脂肪はなく、表面から順に、表皮真皮、肉様膜、コールス筋膜、4層の被膜、睾丸鞘膜の9層の薄い平滑筋で構成する。厳密に言えばとは違うが、人間の皮の中で一番厚いと言われる。陰嚢の真ん中の線を陰嚢縫線という。

精子の形成に適切な温度(34-35度)を維持する機能を持ち、温度によって伸展または収縮し、暑い時は広がって放熱を促進し、寒いときは縮まって放熱を抑止する。また、性行為における射精直前には縮みあがる。

色は第一次性徴の間は肌色に近く、第二次性徴以降男性器の成長のTannerの第2段階で赤みが帯び、第4段階で黒みを帯びてくる。

陰嚢被角血管腫

疾患

関連項目