街へいこうよ どうぶつの森

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街へいこうよ どうぶつの森
Animal Crossing: City Folk
Animal Crossing: Let's Go To The City
ジャンル コミュニケーションゲーム
対応機種 Wii
開発元 任天堂
発売元 任天堂
人数 1人(Wi-Fi時は2-4人、プレイヤーデータは4人まで作成可能)
メディア Wii用12cm光ディスク
発売日 アメリカ合衆国の旗 2008年11月16日
カナダの旗 2008年11月17日
日本の旗 2008年11月20日
欧州連合の旗 2008年12月5日
オーストラリアの旗 2008年12月10日
大韓民国の旗 2010年1月28日
対象年齢 CERO: A(全年齢対象)
ESRB: E(Everyone)
OFLC: G(General)
デバイス ニンテンドーDS対応
Wiiスピーク対応
USBキーボード対応
売上本数 日本の旗 122万本
世界 338万本[1]
その他 ニンテンドーWi-Fiコネクション対応
WiiConnect24対応
Mii対応
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街へいこうよ どうぶつの森』(まちへいこうよ どうぶつのもり、Animal Crossing: City Folk, Animal Crossing: Let's Go To The City)は、任天堂開発・発売のWii専用ゲームソフト。『どうぶつの森』シリーズの第5作目。

概要

本作は、2006年12月に公開された『劇場版 どうぶつの森』のエンドロールで表示された「次はWiiであいましょう」というメッセージによって、Wiiで開発されていることが明らかになった。その後長らく情報がなかったが、発表から1年半が経過した2008年のE3任天堂メディアブリーフィングにて、本作のプロデューサーである江口勝也の説明とともに新たな情報が公開された。その後、2008年9月4日の小売店向けの商談会にて正式名称が発表された。

詳細

シリーズ共通の概要・要素については「どうぶつの森」を参照のこと。

操作

本作では基本的にWiiリモコンヌンチャクを使用して操作をする。Wiiリモコンのみの操作も可能。なお、ゲームキューブ用コントローラ・クラシックコントローラは使用できない。

プレイヤーの移動はヌンチャクのコントロールスティックや、Wiiリモコンのポインター機能で行う。そのほかの大方の操作は、A/Bボタンで行い、釣り竿や虫取り網などの道具はWiiリモコンを振って操作することも可能。また、今作では大抵の装備用アイテム(スコップ、つりざおなど)は、もちもの画面を開かなくてもWiiリモコンの十字キーの左右ですぐに変更することができるようになった。 ただし、メニュー画面の物品の選択やマイデザインの操作は、強制的にWiiリモコンのポインター機能を利用しなければならない。

USBキーボードにも対応しており、チャットをする場合はメニュー画面を開くことなく入力、送信が可能。ともだちコードの入力や、後述のATMの金額指定など、数字のみを入力する場面においても使用可能。

これまでのシリーズ同様、プレイヤーが生活するメインの場所が「村」である。

村のデータは1台のWiiにつき1つのみ作成が可能で、SDメモリーカードへのデータの移動及びコピーは出来ない(そのため、Wi-Fiコネクションを使用しない通信では、後述の「DSを使ったおでかけ機能」を用いる必要がある)。プレイヤーデータは1つの村につき4人まで作成可能。プレイヤーが住む家は『どうぶつの森e+』以前と同じく、1プレイヤーごとに違う家を持つことができる。ただし、家の位置は同じ番地に4件の家が林立していた『e+』以前とは違い、村のバラバラの位置にそれぞれの家が建っている形式に変更された。

『おいでよ どうぶつの森』と同様に番地制は採用せず、地形は同じくドラム型である。なお、『おいでよ どうぶつの森』で削除された「」が復活した。また、十字キーの上を押すことで空を見ることができるようになった。

また、DS版と同じく、村にプレゼントの付いた風船が登場することがあり、道具のパチンコを使って打ち落とすことができる。プレゼントの中にはアイテムが入っており、この風船でしか入手できないアイテムも多数ある。

以前「お天気チャンネル」と連動し、現実の天気と村の天気が同期する」との噂が流れていたが、そのような連動要素は製品には存在しない。これは地域毎に村の天気に偏りがある為、それを避けるためと思われる(北海道に住むプレイヤーの村には雪が降るが、沖縄県では一切降らない など)。

本作では新たに「街」が登場する。街へは村にあるバス停から、カッペイが運転するバスに乗って行くことができる。街には以下のような施設が設置されている。

うらないのやかた
ハッケミィに占ってもらったり、自分の村に関する「おまじない」を教えてもらうことができる。
イナリかぐ
つねきちが営業している家具屋。会員制であるため、入るには、ほかの誰かからの「紹介状」が必要。
グレイシーグレイス
高級な服やアクセサリー、家具を販売しているお店。品揃えはシーズンにあわせて入れ替わる。
ビューティサロン スピーディ
カットリーヌが営業しているお店。DS版と同様にプレイヤーのヘアスタイルを変えられるほか、今作では顔をMiiに変えることも可能。
ハッピールームアカデミー本部
自分の部屋のインテリアについて評価をしてくれる。また、月ごとに設定されるテーマにあった部屋を「モデルルーム」として展示もしている。
劇場
ししょーのネタを見ることができる。そのネタからさまざまなリアクションを覚えることができる。
オークションハウス
アイテムを出品して、自分やほかの村のプレイヤーと、オークションの形式でアイテムの売買ができる。

このほかにも、街にはシャンクの靴磨きやパロンチーノなど、様々な施設やサービスが用意されている。これまでの作品では、つねきちのようなキャラクターは週に一回のみ、ししょーやハッケミィといったキャラクターはランダムで村を訪れていたが、本作では常に街で店を構えているため、営業時間内であればいつでも会えるようになった。

アイテム

前作までのアイテムに加えて、新しいアイテムが多数追加された。また、インターネットやDSステーションにて随時新アイテムが配信される予定である。なお、『どうぶつの森e+』以前にあったアイテム「ファミコン」は、バーチャルコンソールとの関係から、本作では登場しない。

イベント

ハロウィン」や「クリスマス」など前作『おいでよ どうぶつの森』で削除されたイベントが一部復活し、「イースター」などの新しいイベントも登場した。また、「うおまさ」や「ゆうたろう」など、前作『おいでよ どうぶつの森』で削除されたキャラクターの一部が再登場した。

インターネットを利用した機能

本作はニンテンドーWi-FiコネクションWiiConnect24に対応している。対応内容は以下の通り。

他の村へのおでかけ
前作『おいでよ どうぶつの森』と同様にニンテンドーWi-Fiコネクションを利用して、他の村へおでかけが可能(事前にともだちコードを交換する必要がある)。
今作も同時に4人まで同じ村に入ることができる。またプレイヤー同士での文字によるチャットのほか、別売の「Wiiスピーク」を利用することでボイスチャットも可能。このwiiスピークの同梱版も発売されている。
新アイテムの受信
WiiConnect24を利用して、それぞれ期間限定で、随時新しいアイテムが配信されている。
手紙を送信
前作までは自分の村の中の住民のみに手紙を送ることができたが、本作では他の村のほかWii伝言板携帯電話パソコンなどにも送信することが可能。

ニンテンドーDSとの連動

プレイヤーデータの引き継ぎ
前作『おいでよ どうぶつの森』のプレイヤーデータをコピーして今作に引き継ぐことができる。
引き継ぐことができるものは、プレイヤーの顔・アイテムのカタログデータ等々。ベル(ゲームでの通貨)は移動できない。なお、データを移動させても、DSにいるプレイヤーのデータや今まで集めたアイテムなどは消えることはない。
DSを使ったおでかけ機能
本作では、前述の通りWi-Fiコネクションを利用して他の村へ「おでかけ」ができるが、インターネット環境がない場合は、自分のWiiからDSにおでかけ用のデータを送信させ、そのDSを友達の家などへ持ち運び、そしておでかけ先の村でお出かけ用データを読み取ることでおでかけをすることができる。なお、この機能はDSダウンロードプレイを利用するため、『おいでよ どうぶつの森』を持っていなくても利用できる。

その他

  • 本作では「クレジットカード」が登場し、一部の店では、ATMの貯金から代金を支払うことが可能になった。なお、支払いのシステムはデビットカードに近い。
  • Wiiリモコンの1ボタンを押すことで写真を撮影することができる。撮った写真はSDメモリーカードに保存され、本作内の手紙に添付して別のプレイヤーに送信したり、『写真チャンネル』やパソコンなどで閲覧したり、印刷することができる。
    • 写真は縦480ピクセルで保存されるが、456ピクセルのものを縦に引き伸ばしていると思われる。このとき、補完処理が行われていないため文字などの曲線や斜め線の部分の画質が悪く見えることがある。
    • 上から20n番目のピクセル(一番上のピクセルを0番目とする。nは整数)が消えるように縮小すると、曲線や斜め線の部分は滑らかになるが、縦と横の比が若干ずれる(補完処理を行って縦を480ピクセルに拡大すれば比較的自然な画像が得られる)。
  • 本作では任天堂やはは等からのてがみは全てゲーム開始直後にぺりおが配達してくれる仕様になった。このシステムの導入に従い、過去作に比べてぺりおに会いやすくなっている。
  • “特定のプレイヤー”とWi-Fi通信を行うと、「DimentioMsk HDLC」というアイテムが店に並ぶことがあるが、これは数ある中の改造アイテムの一つであり、中には不具合が発生した との報告もある為、任天堂は「店に並んでいても買わないように」としている。しかし、このことに関しての公式発表は、10月現在ない。

評価

アメリカABCニュースは、ミズーリ州のインターネット犯罪対策担当の話として、このゲームを所持している成人男性は子供に対する性的犯罪を意図しているとの報道を行うが、後に番組のディレクターが誤った報道であったことを認めた。[2][3]

漫画版

街へいこうよ どうぶつの森 〜たんぽぽ村だより〜
 『ちゃお』(小学館)2009年1月号から連載中。作・森江真子
街へいこうよ 動物の森 あつまれ!こもびれ村
村上ゆみ子作、デンゲキニンテンドーDS連載。

注釈

関連項目

外部リンク