椅子取りゲーム
椅子取りゲーム(いすとりゲーム)は、子供の遊びの一つ。最後は椅子が一つになる為、椅子の後ろ側にいる人が圧倒的に不利になる。そのため、音楽を止める人が勝敗を握っているといえるが、背もたれ無しのスツールであれば、この問題は無くなる。
一般的なルール
- 椅子を外側に向け円状に配置し、その周りに参加者が立つ。椅子の数は参加者の総数よりも少なくする。
- 音楽と共に参加者は椅子の周りを回る。
- 音楽が止められると即座に椅子に座る。この時に椅子に座れなかった参加者はそこで負けとなる。
- 椅子の数を減らしていき、最後まで椅子に座っていた人の勝ち。
もし、3. で椅子に二人以上座ってしまった時の対処法は
- じゃんけんで決める。
- 無理矢理相手を押しのける。
- 第三者が椅子の表面積により多く座っていた人を見分ける。
などで「椅子を取った」と認める。
椅子取りゲームの音楽
椅子取りゲームの音楽はオクラホマミキサーが主流。
比喩としての椅子取りゲーム
椅子取りゲームのルールから、ポスト争いや競争社会の比喩として使われる。
また、ラッシュ時における始発駅での座席の取り合いも「椅子取りゲーム」と揶揄されることもある。
テレビ番組などでの椅子取りゲーム
ルールが単純なため、テレビ番組でも使われる事がある。
- がっちり買いまショウ(毎日放送制作・NET→TBS系列)
- 冒頭のコース決めゲームで、不定期に行われていた。3チーム6名の出場者が椅子取りを行い、あぶれた出場者が1チーム分となったら少額コース、次が中額コースとなり、そして最後まで残った出場者の居るチームが高額コースとなる。
- ヤッターパンダ&コパンダ・ヤッタードジラ・ヤッターブルがそれぞれ登場した58話~79話で、アクションメカ選びに使われていた。3体を格納しているヤッターキングの中で、グー子・チョキ子・パー子の3人の少女メカが椅子取りゲームを行い(椅子は1脚なので一発勝負)、グー子が勝てばパンダ&コパンダ、チョキ子が勝てばドジラ、パー子が勝てばブルが、それぞれ出動出来た。なお66話では、メカ選びに「なんて待ってるほど暇じゃ無いんだよ!!」と癇癪を起こしたドロンジョがキングを攻撃したため、椅子取りは出来ず、キングがビックリドッキリメカを出撃させた。
- 第7回(1983年)のジャスパーの、雪中でのコロンビア大平原で、「氷河イス取り早押しクイズ」が行われた。まず全解答者で椅子取りを行い、座れた者は解答権が有り、あぶれた解答者は雪上に置かれた風呂敷の上に座る。解答権の有る者同士で早押しクイズを行い、不正解の者は風呂敷上の解答者と交代。全員がスルーとなったら、風呂敷上の解答者に解答権が移動する。勝抜け者が出たら、再び椅子取り→クイズを繰り返し、敗者1名が出るまで続ける。
- ゲーム・(加ト茶の)史上最大の作戦(TBS系列)
- 椅子取りゲームを流用したゲームが行われていた。椅子の数は挑戦者+1と通常とは逆。そして椅子の中には、金の玉(勝抜け分だけある)と黒玉が入っており、全員が座ったら椅子の中の玉を調べ、金が出たら勝抜け、黒玉が出たら失格。また座らなかった椅子の中に金が有ったら、失格者の中から1名敗者復活が出来る。
- 輝け!!人気スターチーム対抗大合戦!(日本テレビ系列の正月特番)
- 1987年・1988年・1989年のラスト近くで、「人間椅子取りゲーム」が行われていた。ルールは通常と同じだが、参加者は女性、男性は椅子の上に座って「人間椅子」と化す。そのため、女性が座るとあられもない行動をする者もいた。なお最後となった1989年の決勝戦は、オール巨人が座った椅子に対し、ダンプ松本とマッハ文朱といった、元女子プロレスラー同士が対決。結果は巨人の椅子にダンプが襲い掛かり、マッハを突き飛ばして優勝となった。
- スーパークイズスペシャル(日本テレビ系列の期首特番)
- 1996年春から1999年秋にかけて、「椅子取りクイズ」が行われていた。椅子取りをした後、あぶれた出演者は敗者復活クイズを行い、正解すれば座った出演者に向かって「どけ!!」と言って交代する事が出来る。そのため、出演者には若手芸人やコワモテ芸能人を入れる事が多かった。
- 原作の四回戦本戦のゲームはイス取りゲームである。ただしルールは大幅に変更されている(ディーラーは「実際の椅子取りゲームとほぼ同じ」と説明している)。音楽がなく、スタートの合図から10分後にイスに座っていなければ何人でも即敗退。着座時間が終了する度に多数決にて「親」を決め、消すイスは「親」が指定するなど、オリジナルのゲームと言える。
各言語でのゲーム名
()内は英語での意味
- 英語:Musical chairs
- ロシア語:Скучно так сидеть(It's boring sitting like this)
- ドイツ語:Reise nach Jerusalem(Journey to Jerusalem)
- フランス語:Chaises musicales(Musical chairs)
- イタリア語:Il gioco della sedia(The Chair Game)
- オランダ語:Stoelendans(Chair dance)
- スペイン語:El juego de las sillas, El juego de la silla(The game of the chairs); La sillita musical, Las sillas musicales(The musical chair); アルゼンチン:El baile de las sillas(Dance of the chairs)
- カタルーニャ語:El joc de les cadires(The game of the chairs)
- ポルトガル語:Dança das cadeiras(Dance of the chairs)
- デンマーク語:Stoledans(Chair dance)
- ノルウェー語:Stol-leken(The Chair Game)
- スウェーデン語:Hela havet stormar(The whole sea is storming)
- フィンランド語:Tuolileikki(Chair game)
- ハンガリー語:Székfoglaló(Chair taking game)
- ルーマニア語:Pǎsǎricǎ mutǎ-ţi cuibul(Birdie, move your nest)
- ギリシア語:Μουσικές Καρέκλες(Musical chairs)
- ヘブライ語:kisot muziklayim; כסאות מוזיקליים(Musical chairs)
- トルコ語:Sandalye Kapmaca(Catching chairs)
- タイ語:Kao'ee Dontri(Musical chairs)
- フィリピン語:Trip to Jerusalem
- ヒンディー語:Sangeet ke saath Khursi(Music with the Chairs)
- シンハラ語:Sangeetha Putu Tharagaya(Musical Chairs)
- アッサム語:Xongeet Soki
- 広東語:爭凳仔(fighting for chairs)
- 中国官話:抢凳子(fighting for chairs)